行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

丸川珠代環境相は放射能派?

2016-03-03 18:00:48 | Weblog
2日の参院予算委員会で、東京電力福島第一原発事故への対応で、国が追加被曝線量の長期目標として示した年間1ミリシーベルトについて、丸川環境相の『反放射能派』が決めたと2月の講演会での発言が明らかになった。
2月の講演会での発言
「今まで環境省というのは「エコだ何だ」と言っていればよかったんですけれども、震災から5年間ずっと除染の仕事をやっている。どれだけ除染するという議論がいつもあるんですね。年間100ミリシーベルトをくだったところは基準がないもので、ずっと国際的にも20~100の間のとこ、いいとこで切って下さい、地域地域に合った線量を決めて下さい、というのでやってきた。ところが、その一番低い20ミリシーベルトに合うように除染しましょうねと言っても、「反放射能派」と言うと変だが、どれだけ下げても心配だという人は世の中にいるんですよ。そういう人たちが「わーわー、わーわー」騒いだ中で、何の科学的根拠もなく、その時の細野(豪志)さんという環境大臣が1ミリシーベルトまで下げると急に言ったのです。だれにも相談をしないで、何の根拠もなく。そういった結果、帰れるはずのところにいまだに帰れない人が出てきている」
 
前細野環境大臣が反放射能派だとすると、丸川氏は放射能派ということになる。あまりにも乱暴な発言で、被災者に寄り添うという姿が全く見えない、国会では「福島で被災されて放射線に対して不安を抱えていらっしゃる方々について申し上げたものではない」と釈明しているが、自分では科学的根拠の線量をどう思っているのだろうか。元と現の環境大臣どうし、細野対丸川の線量討論を是非聞きたいものだ。
 
かつて、組合員を原発で作業させる場合の被曝する基準線量を議論したことがある。今も昔も放射線をあびた場合、どのくらいなら安全かというしきい値を決めるのは難しい。カリウムなど食物から出る放射線や環境を形成する土、鉱物から出る放射線、宇宙からの宇宙線など自然界放射線は世界平均として年間2.4ミリシーベルト、日本での平均は年間1.4ミリシーベルトとされている。成人と子供、妊婦などによっても基準値は異なるだろう。被災された方は自宅に戻れば毎日暮らすわけだから不安で一杯だろう。日本各地の自然放射線量の範囲を基準にするのが妥当だろう。

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