行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

ニューノーマル、サプライチェーン

2020-06-24 23:06:52 | 事件

経済のグローバル化が進み、今回のようなパンデミックが起こるとより安いところで生産し供給するというサプライチェーンが大きく毀損された。コロナ対策で最も重要なマスクやその原料不織布が中国で殆ど生産され供給されていることに米国をはじめ、EC、日本では愕然とした。当初、WHOではマスクの必要性についてあまり強調できなかった。これはほんの一例で、衣料品、自動車部品、電機部品なども供給を大きく中国に依存している。中国ではコロナ対策でロックダウンを厳しく行い、多くの工場の労働者は故郷に帰省してしまい生産再開にはかなり時間が掛かっている。

米国や日本の企業では生産の国内回帰が一部生じているが、これは人手不足やコストを考えると大きな流れにはならない。コア中のコア部品は国内生産しないといざというとき打撃を受けることが判ったがむしろサプライチェーンは中国から東南アジアへと拡がる動きを加速させるだろう。

特に今回のパンデミックを旨く制御したかに見える4ヵ国が注目される。麻生副総理が日本の感染者が少ないことを民度が高いからと言ったが、下記の4ヵ国や韓国、台湾は日本よりはるかに民度が高いことになる。24日にホプキンス大学により発表された感染者と死亡者累計はベトナムが352と0、タイ3157と58、ミャンマー292と6、カンボジャ130と0なっている。ベトナムとタイは既にかなりサプライチェーンに組み込まれているが、人口の多いベトナムではその動きが加速される。ミャンマーとカンボジャでは皮革・衣料品のサプライチェーンが拡がるだろう。


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