タイガーマスク伊達直人が増え続け、中には伊達政宗といったネーミングも登場し、ランドセル寄付運動は全国に広がりを見せている。日本ではこうした慈善運動は赤い羽根が全国規模で行われている以外は欧米に比べると規模は小さい。ある調査では米国では19兆円にも達すると云われている。これを機会に日本でもこうした慈善活動を根付かせたいものだ。
組合運動の私の経験では政治カンパは難しいが災害に対するカンパは喜んで協力してくれた。また慈善寄付の付いた商品をさばくのに苦労はしなかった。こうした少額の寄付行為は誰でも経験していることだが、まとまった金額を寄付するとなる日本人特有の奥ゆかしさなのか売名行為と取られるのがいやなのか今回のタイガーマスクのように匿名寄付が多い。
欧米と違い、慈善寄付の税制面での扱いが冷たいことも気軽に寄付をする障害になっていることも事実だ。これは政府の方でも改善をするといっているので今回の大きなうねりの中で、阪神淡路大震災でヴォランティア運動が定着したように、慈善寄付運動元年としたいものだ。
そして、是非海外にも目を向けてほしい。かつてODA世界一だった日本も毎年の減額で今や5位になっているが、NGOなど民間団体が途上国支援などの活動が活発になって日本の名誉とステイタスを守っている。私も国際労働財団在職中はネパールにおける児童労働対策で非正規学校の運営をした経験をし、寄付を募りに労働組合にお願いに行ったが、個人寄付までは募らなかった。今日もある会議でバングラディシュが話題になり、工場で働く子供がいると聞いた。要は行く学校がないのが大きな問題だ。
今、日本のNGOは広く寄付を募っているがなかなか思ったように集まらない。伊達直人さんどうか途上国の子供にも目を向けて下さい。