行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

トランプ大統領登場から1周年

2017-11-10 23:01:35 | 政治
 
「もしトラ」が「ほんトラ」になった

英国EU離脱時と同じように大方のマスコミの予想を裏切ってトランプが第45代米国大統領に当選した。そんなことはあるまいと日経ビジネスがもしトランプが大統領になったらという「もしトラ」......
 

トランプ大統領誕生から1年、誰も幸せになってない。というのが今の印象。大統領選に当選しても一緒に闘った仲間が離れて行き、残ってるのは娘とその夫、主要閣僚は軍出身で固められた。公約もTPP脱退とパリ条約離脱ぐらいで、国際的にも評判は悪い。行政執行を担う主要官僚も定まらない状態では吠えている貿易赤字解消も見えて来ない。オバマケア廃止は議会の反対でままならず、補助金を削ると言いだし、低所得者を苦しめることになる。


ツイターでの失言は治らず、欧州諸国からは総スカン状態、満を辞してのアジア歴訪では、これまでとは違い、シナリオどおりの発言で、マトモになった印象で、ケリー首席補佐官やマチス国防長官(両者軍出身)の実力者の言うことを今回は聞いたようだ。本命の中国訪問では、冒頭からボーイング旅客機300機を含め30兆円買うと言われ、「貿易赤字は中国の所為でない、歴代大統領が悪い」と言い、中国得意の爆買いに牙を抜かれた。北朝鮮問題はさしたる進展なく、このディール習近平にやられた。
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スマホの光と影

2017-11-08 18:41:42 | PC
1970年代後半コンピューターがようやく大型から小型(オフコン)へそしてパーソナルへと身近になってきた時代、シャープをはじめ家電、通信各社がPCを競って売り出した。会社ではもっぱらNECの98シリーズ、互換性のない時代で、80年代に入り、マイクロソフトのOS、MS-DOSが支配しだした1990年代、95年だったかウインドウズの登場で、スタンドアロンから通信とPCの結合で情報化の波が押し寄せてきた。
 
電機産業の産業政策に拘わっていたので、全国で情報化シンポジウムを開催し、大阪での講演に、MITのメディア・ラボ所長 ネグロポンテ博士を招聘して話を聞いた。博士から、1人1人がPCを持つユビキタス時代が来ると断言され、どういう時代なのかその時点では理解できなかった。ユビキタスとはいつでも、どこでも、だれでもが情報を受けることができるインタフェース、環境、技術のことで、夢のような話だった。
 
当時20歳後半のスティーブ・ジョブズが開発したアップルのマッキントッシュは初めてマウスを装備し、極めてユーザーフレンドリーで誰でもほしがる夢のようなPCを売り出した。ジョブズはユビキタスをひたすら目指し、iphoneやipadで見事にそれらを実現した。しかもPCだけでなくソニーが手がけたウオークマンの機能も取り込み、さらにCDを駆逐するiTunesまで発展させた。
 
スマホは人類の夢を実現させ、おそらく今年は良くも悪くも大きな転換期となるのではないか、日本で始まったスイカやパスモの機能をスマホが取り込み、中国では全ての決済をスマホで済ませる社会ができつつある。上海では乞食までスマホを差し出し「お恵みを」と、冗談とも取れない小話を聞いた。通勤電車では新聞雑誌が消え、スマホを見ている、聞いている光景が当たり前となった。ポケットに入れておけば全ての用事が済む時代になった。私のブログも最近ではほとんどスマホで見られている。
 
以上が光の部分だが、SNSを利用した猟奇事件が起きて、高校生を含む女性が犠牲となった。見ず知らずの人と簡単に24時間繋がるという恐ろしさだ。アップした写真が原因の事件も社会問題だ。スマホはその便利さ故に凶器になる事もある。ネグロポンテ博士もそこまでは予想できなかった。中国ではSNSの全てをチェックするというが、13億の内半分の6億人のチェックが可能なのだろうか。米国では大統領選挙にロシアがSNSを利用して干渉したことが問題となっている。スマホの陰の部分をどうするか来年の大きな課題だ。
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懸念多い訪日トランプ発言

2017-11-06 22:19:13 | 政治
安倍首相は「日本は『全ての選択肢がテーブルの上にある』とのトランプ大統領の立場を、一貫して支持している」と語ったが、武力行使も選択肢であることは確かだ。米国の専門家は日韓で400万人の死者が出るとの予測をしてるが日米首脳ではどのような話があったのか全く不明だ。国民を不安にさせる今回の訪問だ。
 
日本との2国間貿易について経済人会合でトランプは「米国は巨額の赤字を抱えている。対日貿易は自由ではなく、互恵的でもない」と不満を表明した。とりわけ自動車分野の貿易不均衡を取り上げて「実質的に米国から日本への自動車輸出はない」(日経報道)と言いきっている。日本で走り回っているジープは米国製ではないのか!自動車企業からはホンダの社長が出ていたようだが、反論無しとは情け無い。テレビ放送での訳は「米国から日本への自動車輸出は全くない」なので、原文を見てみると “many millions of cars are sold by Japan into the United States, whereas virtually no cars go from the United States into Japan.”要はvirtuallyの訳だ。日経報道では実質的にと訳し、何が問題なのかはっきりしない。もう一つ忖度すれば、「米国から日本への自動車輸出はほとんど無いも同然だ」ということなら少なくともトランプが嘘をついたことになら無い。
 
いずれのトランプ大統領発言は理解が難しい。米国なら大統領が怒り出すまでマスコミは会見で糺すのだが。
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昭和記念公園の紅葉2017

2017-11-04 14:38:44 | 昭和記念公園

見ごろをむかえた昭和記念公園、楓は日本庭園が見頃、紅葉橋や菖蒲園辺りはこれから

西立川口辺り、グラディエーション状態

銀杏並木、今年は雨が多く落ち葉になるのが早かった。

昭島口の内外は銀杏が見頃

池の周囲

菖蒲園

日本庭園

 

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我々の年金はどのように運用されてるか

2017-11-02 23:13:16 | 年金生活者
日本の公的年金のうち、厚生年金と国民年金の積立金の管理・運用を行っているのがGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)で2017年度9月末の運用益が4.4兆円と発表された。2001年より、株など市場運用を開始し、2016年度は8兆円弱の運用益を出した。10月の株の急騰で今年度は昨年を上回ることが予想される。
 
これまでの運用益経緯を見るとリーマンショックの2008年度は9兆円の赤字、2014年度は15兆円の黒字だった。全体で10勝6敗と大きく勝ち越し、年金財政に寄与している。年金生活者の資金運用にも参考になるので、GPIFはどのように分散投資してるか?見てみると

16年間のGPIFの運用は専門家のアシストで行われており、あのリーマンショックを乗り越えている。この運用構成は毎年公開されてるので、国内債券の比率が高く、保守的とはいえ、年金生活者には参考になる。
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