小金井公園の江戸東京たてもの園内に移築されていた三井八郎右衛門邸の裏手に建っていた立派な土蔵です。火事と喧嘩は江戸の花と言われた程でした。火事は商家にとっては大変な痛手ですからそれは土蔵で財産を守った訳です。
土壁と一番外側には漆喰で耐火性を持たせて財産を保全した。三階建ての立派な土蔵でした。今では展示されている物も殆どありませんが、実際は沢山の高価な財物が収まっていたものと思われます。今は金品は別にして三井記念美術館に収蔵されていると思います。
1 港区六本木二丁目・今井町に在って今井町邸の敷地内図です。約13,500坪の敷地に和館洋館が建ち、華族邸の風格を備えていた。1945年(昭和20年)の空襲で全焼したそうです。それにしても、都心の一等地に広大な敷地と邸宅を有して訳です。
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3 土蔵の扉厚さの凄さです。
4 小千鳥図が建具に沢山描かれていました。シャンデリアの飾られて仏間の前の廊下からも外してこちらに飾ってあり様です。
5 小千鳥など小鳥の絵が描かれています。
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7 三五の桐紋の描かれた桐のお櫃です。桐は軽く耐火性に優れ且つ湿気も適度に吸い、また排出する優れた木材との事で着物をしまう箪笥は桐と決まっていました。衣類を保管するには最高の部材の桐です。
8 こちらのお櫃は漆で外側を塗られていますから、着物などの衣類用ではない物の為の保管でしょうか。嫁入り道具で持参したのでしょうか。徳川家の三つ葉葵の家紋が付いています。
9 三階の天井の梁には根曲がり太い木材が使用されていました。根曲がり木材の強度は凄いと聞いています。
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