仕舞う場所もないのに,使う当てもないのに,とうとう手に入れてしまった。スライド丸鋸。
makita10型スライドソーLS1011という古いお道具。
聞くところによると,makitaがはじめて出したスライド丸鋸らしい。日立の有名なC8FBの1年後とのこと。
C8FBより15cm長く切れ,ベストセラーになったとか。珍しく1本のポールスライド方式。よく見る(主流の)2本のポールスライド方式は日立工機の実用新案(PAT)であり,2本スライドを採用できなかったんだそうだ。その結果,日立から比べて遊びが大きく,プロからは敬遠される結果になったとか・・・改良機LS1012は下段2本スライド方式に,さらにはかなり径の太い1本スライドに溝を多く彫る方式LS1112など,日立に対抗するためいろいろ努力をしたようです。
ということで,いちばんmakitaで古いLS1011です。まあ,ただみたいな値段で頂いちゃったので,文句はありません。
ところで,取説がネット上にあるかと探したのですが,makita本体にもありません。LS1012のがあったのでこれを参考に,整備してみました。
ガイドフェンス奥にチップソーで付けられたと思われる傷があり。たぶん,いちばんおおきな260mmの丸鋸の歯を使って,いちばん深く歯の深さ調子を行ったのではないかと思われます。ということで,まずは深さ調整。この傷は動作には影響はない。
・・・ところが深さ調整用のネジがどこにあるのか????見当つけていじりました。
てっぺんのこの6角ネジでした。これでガイドフェンスぎりぎりで板が切れる位置に調整。一回切ってみました。
歯はあまり綺麗とはいえないのですが,切れ味は抜群です。目立てや歯の掃除は後まわしにします。
テなことでいろいろ切ってみました。安全装置のロックオフボタンは欠品してました。不用意にトリガーを引くとちょっと危険(ボタンがなくても回ってくれます)。手持ちの丸鋸も安全ボタンはありませんので気にしません。
直角は問題なし。
テーブルをぐるりと回して45°カットもOK。いちいち角度を測らなくてもいいのがありがたい。
カットがぴたりと決まるのは気持ちいいですね。
45度×2で直角も綺麗に出ます。
歯を45度傾けてのかっとは?これが精度でいちばん問題となる部分。
上の直線は大丈夫そう。アマチュアですので,このレベルで良いと思う。45度の写真は撮り忘れ。でもまあ良いです。
今日はここまでです。
あとで,ブラシやブレーキの回路のところを点検します。歯も綺麗に磨きたいですね。
これまで手に入れたいちばん大型で重いお道具でした。