「上野千鶴子さん、祖母が「東大に行ったらお嫁に行けない」と言いますが本当ですか?」という記事が出ていまして、それに呼応して
「米山隆一氏が東大ならではの恋愛事情明かす 男は「カルガモ」「刷り込み効果は絶大」」というのも出ているのですが、
←世の中変わった部分と変わってない部分
いずれもたいへん感覚に沿う部分と、そうでないところがあるので私にも一言(長いけど)いわせてください。
元の話(人生相談的な)は、東大行こうとして浪人して頑張ってる姉に対して、祖母が「もうお嫁に行けない」って嘆いてるという内容です。なんかレトロだなぁ…
まぁだいたい既に常識になっていると思いますが、東大卒女性の結婚率はそんなに低くなく、まぁ高くもないですが結婚したい人はちゃんとできている、決して「お嫁に行けない」わけじゃないです。その点については上野さんも米山さんも私も同意見です。
ただし、上野さんが言うのは、祖母の心配も根も葉もないというわけではないということ…学内女子とは付き合いたくないと考え、インカレテニスサークルなどを通して女子大生との出会いを求める学生もいて、彼らは
------
東大男子は東大女子が苦手です。なぜって、自分と同じぐらいかそれ以上優秀かもしれないから。なぜ男子は女子が優秀だと困るんでしょう? これも答えはかんたんです。
「オレサマ」になれないからです。その点、他大女子は、「東大生、すごいわねえ」と目にハートマークを浮かべて「オレサマ」を見あげてくれるでしょう。
------ 上野さん上記記事より
なんだか、「彼女は頭が悪いから」についての記事を書いたときにも出てきたような話ですね。実際そういう人はいるんだろうけど、要するにそういう人がいても学内女子の目の前には現れないんだし、元々男女比率は極端で、そういう人を除いても十二分な数の男子が目の前にいるので問題なくモテます。
米山さんはおおむねそういった状況について書かれているのですが…「カルガモ」というのはどうなんでしょうね。確かに、男子校出身は多いし、そうすると女子とただのクラスメイトとして付き合うことに慣れていないもので、すぐ惚れてしまうという傾向はあるかもしれないですが、「概ね3~5人の男子学生が、『〇〇さん元気?分からない所ない?ノート見せようか?』とカルガモの雛の様に後ろをついていく光景」なんぞ見たことはなくて、だいたい皆さん控えめなので、こちらが声かけたらあとはいくらでもしゃべる人でも、そんな自分から来ない感じしますけども。
さらに、「この『東大刷り込み効果』(注: カルガモ)は絶大で、新学期だけにとどまらず、なんと多分一生(私が検証しているのは50代までですが)続きます。ですのでこの中からあなたがパートナーを選ぶつもりがあれば、多分一生結婚相手には困りません」ってのはどうですかねぇ…社会人になれば圧倒的男女比率も崩れ、別に東大卒女子に限らずいろんな出会いがあるわけで。
米山さん曰く、いったん卒業してしまった東大卒女子が、結婚しなかったり、結婚しても離婚したりする人が多いのは、モテないからではなく、
-------
恐らく最大の理由は、①結婚しないでも困らない事 ですが、多分第2の理由は、ご本人が、②「私より尊敬できる人がいいわ」という条件をパートナーに課している事です。
勿論どのような条件をパートナーに課すのも個人の自由ですが、人の尊敬できる度合いが正規分布するとして、2SD以上のあなた以上の人はそう多くはおらず、仮にいたとしても、首尾よくその人と恋に落ちる可能性はそれほど高くないという事は、聡明なあなたならきっとご理解いただけるでしょう。
------- 米山さんツイッターより
大学生の間は、いろんな面でたいへん優れたところのある男子が多数、狭いところに分布しているわけで、しかも彼らと授業や実験・実習やサークル活動など自然なインタラクションがある中で、気が合う・話が合う人を探せばいいのですからスムーズです。なのでやはり、東大女子が結婚したい場合は学内でつかまえておくのが固いと思いますが(という考えで学生結婚したんだけど)。そうはいっても、人の尊敬できる度合いは偏差値じゃないので、じっくり探すなら社会人になってからでも、よりバラエティーに富んだ人材と出会えると思います。そのときに「東大卒」がマイナスにならないかは心配する必要なく、なにしろそこをマイナスに考える人とは付き合うまでもないということでわかりやすいですね。学生時代と同じです。
それはともかく、上野さんの記事では続いて東大女子がなかなか増えて行かない理由について述べられています。私のころが一割くらいで、現状も二割前後だとか、まぁ驚くくらい変わっていないとはいえます。世の中こんなに変わったのに。で、上野さんは、前述のばあちゃんみたいに女子の意欲をくじく人が多いということ…「女の子だからそんなにがんばらなくても」「できすぎると可愛(かわ)いくないよ」を言っていますが、さすがにこういう人の率はどんどん下がってきていると思うんですよね、時代と共に。それに「くじく人」が両親だと面倒ですが、それ以上遠い人なら無視すればいいことですし。
むしろ、大学に行くところまでは、男女関係なく頑張るように奨励されているのに、就職・結婚・出産のあたりで「掛けたハシゴを外された」と思う人が多いのではないでしょうか。東大に行けば人生幸せということであれば、男女同じくらいの数が東大に行くかもしれませんが、現状はそうでない。つい先日も書きましたが、夫婦両方で「一人前」に働きながら子どもを育てるということはたいへん難しい状況が、平成になっても令和になっても続いていることを踏まえると、意識が高く勉強もできる女子が、再就職や時給の高いパートに強い資格職(医師や薬剤師その他)を目指すとか、資格職でないにしても、大学のネームバリューよりも「何を勉強して何の仕事をする」という明確なビジョンを持って選んだ結果、東大以外の選択になるという傾向はあると思います。
(男子校に行った子どもはいないので伝聞ですが、女子校よりも「そうは言ってもとりあえず東大行っておけば」的な雰囲気があるようです。まぁ総合大学だし、進振りあるし、今ビジョンがなくても行ってから考えてもなんとかなる、というような)
上野さんは「女はバカであってほしい」「高等教育を受けると女は生意気になってろくなことにならん」という風潮、あるいは女性側も「男って単純なヤツ。こういう単純なヤツは上手にあやつって「バカのふり」をしなさい」という処世訓、そういったものが妨げになっているようなことを書いていますが、いやさすがにね…そういう人がまったくいないとはいいませんが既に私が社会人になるころには下火になっていたし、さらに着実に減っていって今や絶滅危惧種ではないでしょうか。実態のないものは時間が経てばちゃんと滅んでいく、滅ぼしやすいと思います。あるいは、滅んではいなくても、スルーできるくらいには少なくなっている。
その一方で、現実問題、子どもを育てながら「一人前」に働くことが難しいというのはあまり変わっていません。これは根も葉もあることで、なかなか変化が難しいところです。つまり、東大女子率が低いのも当面変わらない。ということで引き続き東大女子はモテる。しかしモテるからといって東大に行って幸せになるかどうかはわからない。以上。
にほんブログ村 ピアノ ←ぽちっと応援お願いします
にほんブログ村 ヴァイオリン ←こちらでも
にほんブログ村 その他日記ブログ 50代女性日記 ←こちらも参加しています
「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと~アンダンテのだんだんと中受日記完結編」ダイヤモンド社 ←またろうがイラストを描いた本(^^)
「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社
「米山隆一氏が東大ならではの恋愛事情明かす 男は「カルガモ」「刷り込み効果は絶大」」というのも出ているのですが、
←世の中変わった部分と変わってない部分
いずれもたいへん感覚に沿う部分と、そうでないところがあるので私にも一言(長いけど)いわせてください。
元の話(人生相談的な)は、東大行こうとして浪人して頑張ってる姉に対して、祖母が「もうお嫁に行けない」って嘆いてるという内容です。なんかレトロだなぁ…
まぁだいたい既に常識になっていると思いますが、東大卒女性の結婚率はそんなに低くなく、まぁ高くもないですが結婚したい人はちゃんとできている、決して「お嫁に行けない」わけじゃないです。その点については上野さんも米山さんも私も同意見です。
ただし、上野さんが言うのは、祖母の心配も根も葉もないというわけではないということ…学内女子とは付き合いたくないと考え、インカレテニスサークルなどを通して女子大生との出会いを求める学生もいて、彼らは
------
東大男子は東大女子が苦手です。なぜって、自分と同じぐらいかそれ以上優秀かもしれないから。なぜ男子は女子が優秀だと困るんでしょう? これも答えはかんたんです。
「オレサマ」になれないからです。その点、他大女子は、「東大生、すごいわねえ」と目にハートマークを浮かべて「オレサマ」を見あげてくれるでしょう。
------ 上野さん上記記事より
なんだか、「彼女は頭が悪いから」についての記事を書いたときにも出てきたような話ですね。実際そういう人はいるんだろうけど、要するにそういう人がいても学内女子の目の前には現れないんだし、元々男女比率は極端で、そういう人を除いても十二分な数の男子が目の前にいるので問題なくモテます。
米山さんはおおむねそういった状況について書かれているのですが…「カルガモ」というのはどうなんでしょうね。確かに、男子校出身は多いし、そうすると女子とただのクラスメイトとして付き合うことに慣れていないもので、すぐ惚れてしまうという傾向はあるかもしれないですが、「概ね3~5人の男子学生が、『〇〇さん元気?分からない所ない?ノート見せようか?』とカルガモの雛の様に後ろをついていく光景」なんぞ見たことはなくて、だいたい皆さん控えめなので、こちらが声かけたらあとはいくらでもしゃべる人でも、そんな自分から来ない感じしますけども。
さらに、「この『東大刷り込み効果』(注: カルガモ)は絶大で、新学期だけにとどまらず、なんと多分一生(私が検証しているのは50代までですが)続きます。ですのでこの中からあなたがパートナーを選ぶつもりがあれば、多分一生結婚相手には困りません」ってのはどうですかねぇ…社会人になれば圧倒的男女比率も崩れ、別に東大卒女子に限らずいろんな出会いがあるわけで。
米山さん曰く、いったん卒業してしまった東大卒女子が、結婚しなかったり、結婚しても離婚したりする人が多いのは、モテないからではなく、
-------
恐らく最大の理由は、①結婚しないでも困らない事 ですが、多分第2の理由は、ご本人が、②「私より尊敬できる人がいいわ」という条件をパートナーに課している事です。
勿論どのような条件をパートナーに課すのも個人の自由ですが、人の尊敬できる度合いが正規分布するとして、2SD以上のあなた以上の人はそう多くはおらず、仮にいたとしても、首尾よくその人と恋に落ちる可能性はそれほど高くないという事は、聡明なあなたならきっとご理解いただけるでしょう。
------- 米山さんツイッターより
大学生の間は、いろんな面でたいへん優れたところのある男子が多数、狭いところに分布しているわけで、しかも彼らと授業や実験・実習やサークル活動など自然なインタラクションがある中で、気が合う・話が合う人を探せばいいのですからスムーズです。なのでやはり、東大女子が結婚したい場合は学内でつかまえておくのが固いと思いますが(という考えで学生結婚したんだけど)。そうはいっても、人の尊敬できる度合いは偏差値じゃないので、じっくり探すなら社会人になってからでも、よりバラエティーに富んだ人材と出会えると思います。そのときに「東大卒」がマイナスにならないかは心配する必要なく、なにしろそこをマイナスに考える人とは付き合うまでもないということでわかりやすいですね。学生時代と同じです。
それはともかく、上野さんの記事では続いて東大女子がなかなか増えて行かない理由について述べられています。私のころが一割くらいで、現状も二割前後だとか、まぁ驚くくらい変わっていないとはいえます。世の中こんなに変わったのに。で、上野さんは、前述のばあちゃんみたいに女子の意欲をくじく人が多いということ…「女の子だからそんなにがんばらなくても」「できすぎると可愛(かわ)いくないよ」を言っていますが、さすがにこういう人の率はどんどん下がってきていると思うんですよね、時代と共に。それに「くじく人」が両親だと面倒ですが、それ以上遠い人なら無視すればいいことですし。
むしろ、大学に行くところまでは、男女関係なく頑張るように奨励されているのに、就職・結婚・出産のあたりで「掛けたハシゴを外された」と思う人が多いのではないでしょうか。東大に行けば人生幸せということであれば、男女同じくらいの数が東大に行くかもしれませんが、現状はそうでない。つい先日も書きましたが、夫婦両方で「一人前」に働きながら子どもを育てるということはたいへん難しい状況が、平成になっても令和になっても続いていることを踏まえると、意識が高く勉強もできる女子が、再就職や時給の高いパートに強い資格職(医師や薬剤師その他)を目指すとか、資格職でないにしても、大学のネームバリューよりも「何を勉強して何の仕事をする」という明確なビジョンを持って選んだ結果、東大以外の選択になるという傾向はあると思います。
(男子校に行った子どもはいないので伝聞ですが、女子校よりも「そうは言ってもとりあえず東大行っておけば」的な雰囲気があるようです。まぁ総合大学だし、進振りあるし、今ビジョンがなくても行ってから考えてもなんとかなる、というような)
上野さんは「女はバカであってほしい」「高等教育を受けると女は生意気になってろくなことにならん」という風潮、あるいは女性側も「男って単純なヤツ。こういう単純なヤツは上手にあやつって「バカのふり」をしなさい」という処世訓、そういったものが妨げになっているようなことを書いていますが、いやさすがにね…そういう人がまったくいないとはいいませんが既に私が社会人になるころには下火になっていたし、さらに着実に減っていって今や絶滅危惧種ではないでしょうか。実態のないものは時間が経てばちゃんと滅んでいく、滅ぼしやすいと思います。あるいは、滅んではいなくても、スルーできるくらいには少なくなっている。
その一方で、現実問題、子どもを育てながら「一人前」に働くことが難しいというのはあまり変わっていません。これは根も葉もあることで、なかなか変化が難しいところです。つまり、東大女子率が低いのも当面変わらない。ということで引き続き東大女子はモテる。しかしモテるからといって東大に行って幸せになるかどうかはわからない。以上。
にほんブログ村 ピアノ ←ぽちっと応援お願いします
にほんブログ村 ヴァイオリン ←こちらでも
にほんブログ村 その他日記ブログ 50代女性日記 ←こちらも参加しています
「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと~アンダンテのだんだんと中受日記完結編」ダイヤモンド社 ←またろうがイラストを描いた本(^^)
「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社