アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

こじろう中間試験: けっきょくニンジンで

2009年11月30日 | 中学生活
今回の中間試験、「これまでと比べて」私はあんまり面倒見ていないが…

それは、こじろうが今までよりしっかりしたからではなくて、母が別のことに気を(時間を)とられていたから。

こじろうの試験期間中になっても、私はホームコンサートの余韻に浸っていたためいつもより少し熱心にバイオリンやピアノの練習をしたり、平日夜や休日の外出が多かったり、それから日中会社にいるときもほとんど電話チェックを入れなかったり、家にいてもまたろうの試験勉強フォローをしていてこじろうを見る暇がなかったりと。まぁ平たくいって、こじろうの試験勉強に対する関心が大幅低下していたということだ。

その結果どうなったかというと、親がいない時間は日中も夜も勉強なしでゲームや囲碁三昧。試験期間中は学校にいる時間が短いからたっぷり遊べて楽しいなぁという具合。土曜の朝には、これから試験範囲の英語の問題集(新中問)も幾何の問題集(新Aクラス)も、まっさらから全部やらなくてはいけないという状態に。

もちろん、それにプラスして理科(第一分野)や地理の暗記もあるのよ~どうすんの。

こじろうの見積もりによれば、「集中して取り組んだ場合で」英語に6時間以上、幾何にも同じくらいかかるという。それは、「集中」すれば土日の二日間で終わるだろうし、だらだら遊んでいたらもちろん終わらない。

土曜日の午前中、とりあえず母監視のもと、「新中問」を始めたが、はなひめをからかったり、ぼわーっと宙を眺めたり、歌をうたったりでちっとも進まない。このペースではまったく終わらないね、という明らかすぎる結論に達しそうになったところへ、救いの手が現れた。

こじろうの試験が終わっているものと勘違いしてかかってきた、遊び(外出)のお誘いである。母が、「当然、いえまだ試験期間中なんです、しかもやること全然終わっていないんです、といって断るよね!?」というと、こじろうは「ダメっ、それじゃぜんぜんやる気でない、余計進まない!! やることすませるから!!」

そこで母は日曜午後の外出を許可し、こじろうは猛然と課題に取り組み始めた。「まず一時間集中する」といってタイマーをセットし、「お母さんもピアノ弾くなら消音でやってね」「はなひめなるべく別の部屋にいてね」と邪魔を排除し、カリカリカリカリ…。

ピピピ、と一時間経ったときは、今までとは比べ物にならない進み方。確かにこれなら、六時間経てば終わるよね。その後も、短時間の休憩をとって、またタイマーセット。

めでたく土曜日のうちに英語が終わり、日曜日には途中で外出も挟みながら、幾何も終わりましたー!!

受験中を思い出すねぇ。結局、こじろうは最後まで自主性だの本気だのを出すことなく、ただ母が毎日の課題を区切り、その課題が済むとゲームができるというニンジンに支えられて、細かく集中するという方法で乗り切ったのだった。中学生になってもおんなじ。

あれ?? でも、英語と幾何が終わっただけで、理科と社会が手付かず。どうするの?? と思ったときには既に日曜夜の10時半過ぎ。

しかたがないので、「とにかく理科のノートと教科書を持ってきてお母さんに範囲を教えて」というと、しぶしぶこじろうは持ってきてパラパラ…「ノートここからここまで。けっこうあるなぁ…」

「まずノートをぱらぱら見て、暗記しなきゃいけないところに赤印をつけるのだけやってみて」と母。こじろうはノートをめくりつつ印をつけつつ約5分間。「今回の範囲でいちばんまだ覚えてないところはどこ??」と聞くと「元素記号かも」

「じゃ、『水兵リーベ…』ってやってどの元素記号が書けるかどのくらい覚えなきゃいけないか確認して」というと、こじろうは、「あーそれなら実はいいものがあるんだよ(^-^)」といってプリントを持ってきた。

それは、ブランクの周期表フォームで、「この印がついたところだけ覚えればいいって先生がいってた」。そんないいものがあるのにやらないで行こうとしてたんかい(-_-# 見やすく書き込みやすく、しかも何度も練習できるように四枚同じものがコピーしてある。これだけやったのに覚えてきてくれなかったら先生泣いちゃうよ。

そこで、印のところだけ記入させ、赤ペンで直しをさせて約5分間。「うーん、でも半分以上書けた」…赤いところは明日朝覚えてね、絶対。

合計10分の勉強でも、しないよりマシか。。

っていうかこの漕ぎ方じゃ中学受験時代とまったく変わらん。母は次回こそ、自主性探しの旅に出ます(-_-;;
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ナタリア・ストレルチェンコ ピアノ・リサイタル

2009年11月29日 | ピアノ
ナタリア・ストレルチェンコといっても誰も知らないと思うし(私も知らなかった)、その人がグレンダールの作品を弾くといってもこっちも誰も知らないと思う。

というわけで、カザルスホールという数百人も入る立派な場所でコンサートをやるというのにまったく座席が埋まらず、関係者を通じて大量に無料チケットが配布されることになった、らしい。私はいつも習っているヤマハのピアノの先生からもらったのだが、その先生は直接の関係者ではなくて友人からもらったそうだ。

なんでも、グレンダールはチラシによれば「グリーグと共にノルウェーを代表する」作曲家だそうだ。プログラム前半はグレンダールの作品、そして後半はリストの超絶技巧練習曲12曲全部…ぜんぶですか!?

よくわからないけど、ストレルチェンコさんは「13歳でセント・ペテルスブルク音楽院管弦楽団と競演」から始まって、なんかいろんな活躍をしているようなので変なコンサートではないと思う。

四名まで入れる券をもらったので、こまたろう母さん・メゾフォルテさんを誘って行ってみた。平日夜なのに、お二人ともお子さんのフォローやお仕事を放り出してつきあってくださった。

開場時刻に現地直接待ち合わせで、ロビーで軽くお握りとお茶、をしながらおしゃべり。なにしろ、こまたろう・孫またろう・本家またろうの親が揃ったのでしゃべりたいこといっぱい、叫びたいこといっぱい。なんだか、せっかくこの面子で集まったのなら、コンサートなんか聴いてる場合じゃなくて、単に飲むほうがよかったような気もする(^^;;

しかしコンサートが始まってみると、このナタリアさんがとてもチャーミングな方で、目が釘付け。走るように舞台に出てきて、にこやかにささっとおじぎをすると、椅子にお尻が乗るか乗らないかでもう弾き始めている。弾き終わったときも、ぴょこっとおじぎをすると、にこやかにすたたたたと走って舞台袖へ。なんかせかせかと動きの多い様子が子どもっぽい (といっても経歴を見ると30代だ)。こまたろう母さんもなんだか笑いをこらえている。

グレンダールの作品というのは今回初めて聴いたけれども、「子どもの情景」からおやすみ、かけっこ、などのかわいらしい題名から想像するよりもずっと技巧的な曲が多く、旋律はとてもきれいで、華やかなのだが、とてもじゃないけど、「あら、楽譜が手に入ったらこんどアレ弾いてみようかしら」という感じではない。

グレンダールのお師匠さんはハンス・フォン・ビューローという、確かそういう練習曲があったような、のピアニスト兼作曲家で、さらにそのお師匠さんのリストの教えも受けたことがあるとかで、最初の作品からして超絶技巧だったようなのだ。

それを、ストレルチェンコさんの演奏では、とても楽しげに、軽やかに、なんでもないことのように弾いており、弾きながら客席に向かってにこっとしたり、客席上方を見つめて音の舞い降りてくる様子を追ったり(?)している。

この調子なのでリストの超絶技巧12曲も連続でするするっと弾けちゃうわけだろう。プログラムが終わったあと、ふつうはゆっくりお辞儀をして、戻ったり、また出てきたりしてゆっくり時間をとり、アンコール弾くのかな、弾かないのかな、という感じになるものだが、ストレルチェンコさんはぴょこっと出てきてぴょこっとお辞儀して、さっと座る間もあらばこそすかさず弾き始めている。

そうやってアンコール二曲、さらに三回目に椅子に座りかけたときに、あっしまった二曲までっていわれてたっけ、というふうに慌てて立ち上がり、またぴょこっとお辞儀して駆けていった。まだなんかいくらでも弾けそうだ。

ストレルチェンコさんは、リストの超絶技巧練習曲のCDのほか、グレンダールピアノ作品全曲を収めたCD(全五枚)をリリースしたそうなので、そのプロモーションのコンサートなのかとも思うが、そのCDを会場で売るでもなく、なんか商売っ気が感じられない。客席は、我々のように無料で来た人がどれだけいるかわからないが、相当数いるはずで、全体の入りとしては7割くらい?? 元がとれたはずはなし、なんだかよくわからない企画であった。

ともかく、コンサート自体はたいへん楽しめたし、ホールも素敵だったので、お得感たっぷりである。

帰りは、スタバで一時間くらい話し込み、名残惜しくお別れした。…それで、あまりしゃべるほうに忙しくて、ホームコンサートのDVDを渡し損ねた。何やってるんだか…
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SOS 2009 演奏発表会参加「もののけ姫」

2009年11月28日 | バイオリン
「Shown Off Strings 2009 演奏発表会」参加します!!

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VNYOさん企画の Web 発表会に参加するため、熱心に練習を積み重ねてきた私…
何の練習って、そりゃ録音アップですよ。なにしろ始めは、音や絵を貼り付ける方法はもちろん、録音がまともにできなかったんですからね。

練習の甲斐あって、録音や音の切り出し、静止画と合わせての動画作成などもだいぶ慣れてきました。いける、これでいけるぞ…

というわけで、中身の演奏のほうを考えないとね。

状況としては、押さえとして「ホームコンサート」のときのライブ録音があり、これはピアノ伴奏がついているところがいいんだけれど、ちんまり迫力ない演奏であまり気に入らない。その他の持ち曲は特になし。

レッスンは教則本の2巻に差し掛かったところで、この二曲目にある「つりがね草」はけっこう好きなんだけれどと思って練習していたところ、ひらめきました。

1巻では、1,2,3,4の指の形が「全音-半音-全音」という間隔固定で練習していたので、弾ける曲が非常に限定されていて、巷で売っている「1stポジションで弾ける~」云々という初心者向け曲集にもなかなか手が出なかったのだけど、この「つりがね草」まで来たということは、だいぶ世界が広がったはず。

音の形というか手の形から、試しに「もののけ姫」を弾いてみますと、これが「つりがね草」での練習からいってかなり近いんです。これはいいぞと思って楽譜を探したんですが、私が弾けるような編曲は見つからず、楽譜がないまま耳コピで弾くことにしました。

ボーイングとかわからなくてデタラメで、弓が足りなくなったりするところはかなり苦しいのですが、非常によくなじんだメロディーを弾くことができたので楽しかったです。

それでは、「もののけ姫」お聞きください(絵をクリックすると始まります)。

[バイオリン歴]2000年夏ごろに二ヶ月習って封印→2009年9月より再開

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こじろう中間試験: 頼りたくもあり頼りたくもなし

2009年11月27日 | 中学生活
今回は、あまり手を出したくない、と私は思っていた。

今回は、あまり手や口を出してほしくない、とこじろうは思っていた。

なんだ、意見一致してるじゃん(^-^) …で解決、とはいかなくて。

親の干渉をうるさいと思うお年頃、でありながら、実は勉強の仕方が身についていないこじろう。特に理科や社会、どうやって覚えていったらいいか皆目見当がつかないらしい。

中学受験のときの、例えばカリテ対策を思い出してみよう。ふつうは、まずテキストを読み直したりノートを見直したりして授業の振り返りをし、しかるのちに「栄冠への道(問題集)」を解き…ということになるはずなのだが、我が家では、
授業の振り返りをしたことがない。

いつもいきなり「栄冠への道」を解き、できなかったところだけ確認して、できるまで繰り返すというふうにやっていた。だから今回、問題集がないので突然こじろうは機能停止した(-_-;;

そこで、まぁ問題集くらい買ってやらんでもないが、と思って市販の問題集を買って帰って来た過保護の母である。ところが。

ノートや副読本の内容を見てみると妙にマニアックで、市販の問題集ではロクにカバーされていないことがわかった。

「今回の範囲に関係あるところ、こんだけしかないよ」とこじろう。まぁいいからとりあえずそこ解いてみ、ということにしたが、そのちょびっとのところがいきなり真っ赤(直しだらけ)になったこじろうである。

「あれ~この答えおかしいよ。急に冷えて固まる(火山岩)のほうが粒が大きいんだよねぇ??」…おかしいのはオマエの頭じゃー!! 説明しても納得しないので、こじろうの字で書かれているノートを開いて読ませる。そのほかも、ともかく問題集にある程度の範囲でも、誤解していたり、覚えてなかったり、たいへんなことになっていることがわかった。よかったね、問題集役に立って(^^;;

それで慌てて、等粒状組織と斑状組織の違いを口頭で説明させたり、火成岩の分類表をブランクで作って埋めさせたりと、まずは「問題集レベル」の知識の整理と暗記…続いて、ノートの確認にかかって、意味がつながらないところを調べ、キーワードには赤で印をつけ書き取りをさせ、特にあやしいところ、覚えにくいところを抽出してまとめる。

それにしても、プレートテクトニクスとか大陸移動説とかはいいけど、海洋底拡大説とかリソスフェア、アセノスフェア、プルームテクトニクスとかなんとかお母さん初めて聞いたよ。なんか、「系統的に学ぶ中学地学」という本はマニアックに詳しすぎて、こじろうレベルが慌てて試験前日に読もうとしても混迷の度合いを深めるだけのような気がする。そこで、最低限、ノートのつじつまが合わないところだけをピックアップし、区切って読ませることにする。

うぉー。結局、手伝ってるし(o_o;;

ま、とにかく、こじろうの場合、昼からテストなので実は勝負は午前中。その時間帯は親がいないので、自力でやるしかない。「やり方わかったよね。あとはがんばってね」とは言ったが、午前中は結局、誰もいない家の中でくつろいで漫画読んでるに100カノッサ。
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アバンギャルドなモーツァルトと古典的なプロコフィエフ!?

2009年11月26日 | ピアノ
3月末にあるピアノの発表会で、モーツァルトを弾けないものかといろいろ考えていたのだが…

やはり、人前で弾くのは無難にフォーレのノクターンのほうにして、その練習に入る前にちょっとモーツァルトを弾いてみようと思った。

それで、レッスンにはK.V.310の三楽章を持っていった(といっても、まだほとんど弾いてないけど…)。すると先生がいうには、この一小節ずつ「>(デクレッシェンド)」が続くような音形は「嘆き」あるいは「すすり泣き」を示しているので、まずはこの「大小」が正確に弾けるようにすること、またそれでなくては(全部の音をがちっと弾いていては)どうやってもprestoにはならないのだということも言っていた。

それと、複音楽っぽくなる個所では、私の楽譜(全音の安いやつ)に書かれているアーティキュレーションが良くないといって修正し、バッハのカンタータにもよく出てくるやつで…などとひとくさり。なんというか、曲全体が嘆いている感じである。ともかくバッハのころには(ロマン派じゃないので)、メロディーもそれぞれ感情の表れというよりは、こういう「言葉」にはこういう「音形」というような約束事、パターンがきっちりあった。モーツァルトのお父さんのころはバッハの時代と重なっていて、もちろんモーツァルトの父もそういったことを熟知していた。云々。

それはそれとして、やはり「冬は何が起こるかわからないので(お互いのインフルエンザなど)」まずは発表会で弾くフォーレのほうをやっておき、途中で別の曲(モーツァルトなど)をやるという順番のほうが安全だという話になり、次からはフォーレをやることにした。


帰り際、私が、一番気に入ったのは「幻想曲」K.V.475だったが長さが論外だったというと、先生も、確かにいい曲ですが15分近くかかりますねという。先生はその曲を、修士の最後の試験で弾いたそうだ。「モーツァルトの幻想曲の次にプロコフィエフの戦争ソナタというプログラムにして、私はもう会心のプログラム構成だったんだけど誰も評価してくれなかったんですよ」…ん?? プロコですか??

モーツァルトの幻想曲は、えんえん最後のぎりぎりまで、c-molのⅠの和音は出てこなくて、ずーーっと不安定なまま…そしてすごく軽い感じでようやくⅠの和音が出てきて、最後はきっちりとシメ。

一方、プロコフィエフのほうは、無調といわれることも多いのだけど、よく調べていくとすごく古典的なパターンどおり、最初のテーマでなんとか、展開部でどうとか(…途中、トニック、ドミナント、サブドミナントなどの言葉が飛び交い、理解できなかったので再現不可)、機能和音をきちんと使っている。

要するに、
アバンギャルドなモーツァルトと古典的なプロコフィエフ
という対比がおもしろいと思ってこの構成にしたのだそうだ。修士論文の中身も、そのプロコフィエフの使った和音の進行についての分析だということで、先生としてはたいへん首尾一貫したプログラムだったのだろう。

「…でも審査員誰も評価してくれなくて、『とにかくプログラムがひどい』とかいろいろいわれちゃった」そうである(^^;; まぁなかなか変わった先生だ。
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