うちは車を持っていない分、タクシーは気軽に乗ります。子どもが小さかったころは特によく乗ってて、休日に出かけるとき、はなひめとまたろうを連れて乗ったら「あれ? 今日は真ん中のお子さんどうされました?」って言われたくらい(笑)
←わが家の車は運転手つきですのよ
今は子連れで乗るよりはむしろ、自分の飲み会とかで夜遅くなったときに駅からぴゅっと乗ることが多いかな。
駅のロータリーにいるタクシーは二社。○○日交と、ローカルなもう一社です。
タクシーのヘビーユーザーだったころはその、「ローカルなもう一社」のほうにほとんど乗っていました。そっちのほうが何かと親切で、呼ぶとさっと来てくれたというのと、たまたま○○日交のほうで怖い思いをしたことがあったから。
でもそれが、もうあまり頻繁にタクシーに乗らなくなってからだけど、微妙に逆転してきたんです。日交のシステムが新しくなって、車がどのくらい近くにいるかを把握して配車してくれるようになったから。
そんなこんなで、日交さんには興味があったので、図書館で見かけた「タクシー王子、東京を往く。」(川鍋一朗著、文藝春秋)を借りてみました。
この著者は日交の社長さんなんだけれど、なんと一ヶ月間、一運転手としてタクシーに乗務して、その体験を書いた本です。
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次の三十年を見据え、三代目の自分に、いま一番必要なものはなにか?
それはおそらく、現場感覚。ハンドルを握った最前線での経験だろう。
MBAやマッキンゼーで学んだ机上の論理も重要だとは思う。しかし、そうした高度一万メートルでの空中戦が活きるのは、あくまでも地上戦を知ってこそ。
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いやーこういう人、というか考え方、好きです。私も今の職場に来てわりとすぐのころ、こういう考え方にこだわって協力会社の方の仕事を見学したり手伝わせてもらったりいろいろしたけど、そりゃぺーぺーの一社員がちょこっと数日自分の仕事を抜けるのと、会社の社長さんが一ヶ月本業離れるってのと、スケールが違いすぎます。
川鍋さんがこの思いつきを実行するにあたっても、たくさんの反対があって(賛成もあった)大変だったようです。
でも、ほんとにたくさんのものを社長業に持ち帰って、すばらしい成果だったんじゃないかな…と思います。
おもしろいのは、この方、小学校から慶應のぼんぼんだけど、知恵もあって根性もあって、タクシー運転手としてもなかなか健闘するんですよ。
タクシーが、「いい」お客さんを拾えるかどうかは、かなり「運」の世界なので、稼ぎだって出たとこ勝負じゃない? と思うでしょ。それが、やはり同じ会社に所属する運転手の中でも、なんというか技量に差があって、一日一日は「つく」日「つかない」日があるにしても、何日かならせば、やはりその差歴然。
最初の数日、波に乗るまではこの社長さんもなかなか稼げなくて、「平均いかない」とぼやいていますが、乗務五日目で早速、大幅平均超えの七万円台を達成。単に営業収入というだけでなくて、走行距離300キロ、営業回数30回を早めにクリアできるかどうかが新人ドライバーの「素質」を測る目安になるらしいのですが、そういう意味でもイイ線いきました。
もちろん儲けの面からいえば「ロング」を捕まえられるかどうかが鍵になるのですが、それは自分がそう思ったからといって引き寄せられるものでもありません。短くても、乗ってくださったお客様に誠心誠意サービスをして、きちんきちんといい仕事を積み重ねていく。それと、仕事のリズム。
16時間勤務の長丁場、その前の日にしっかり休息を取れたかでもスタートが違ってくるし、食事、乗車前の準備、トイレタイムや食事タイムのとり方から、流れをつかまえる動き方。
地理不案内という大きすぎるハンデを抱えながら、自分の強みを生かしつつ、一兵卒としてもいい働きをする、さらにそこで得た知見・体験を積極的に展開していくこの社長さんに惚れます(^^)
いい会社じゃないか~と思うんだけれど。ふだん利用する○○日交はそこまでいい印象じゃないんですよね~確かにGPS配車はいいけど、まだSuicaで「ピ」も入らないし、ついこないだもこちらの指示を無視して大回り(ほとんど暴走)されたし。日交じゃなくて「○○」日交だから??
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はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと~アンダンテのだんだんと中受日記完結編 (BOOKS) ←またろうがイラストを描いた本(^^)
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今は子連れで乗るよりはむしろ、自分の飲み会とかで夜遅くなったときに駅からぴゅっと乗ることが多いかな。
駅のロータリーにいるタクシーは二社。○○日交と、ローカルなもう一社です。
タクシーのヘビーユーザーだったころはその、「ローカルなもう一社」のほうにほとんど乗っていました。そっちのほうが何かと親切で、呼ぶとさっと来てくれたというのと、たまたま○○日交のほうで怖い思いをしたことがあったから。
でもそれが、もうあまり頻繁にタクシーに乗らなくなってからだけど、微妙に逆転してきたんです。日交のシステムが新しくなって、車がどのくらい近くにいるかを把握して配車してくれるようになったから。
そんなこんなで、日交さんには興味があったので、図書館で見かけた「タクシー王子、東京を往く。」(川鍋一朗著、文藝春秋)を借りてみました。
この著者は日交の社長さんなんだけれど、なんと一ヶ月間、一運転手としてタクシーに乗務して、その体験を書いた本です。
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次の三十年を見据え、三代目の自分に、いま一番必要なものはなにか?
それはおそらく、現場感覚。ハンドルを握った最前線での経験だろう。
MBAやマッキンゼーで学んだ机上の論理も重要だとは思う。しかし、そうした高度一万メートルでの空中戦が活きるのは、あくまでも地上戦を知ってこそ。
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いやーこういう人、というか考え方、好きです。私も今の職場に来てわりとすぐのころ、こういう考え方にこだわって協力会社の方の仕事を見学したり手伝わせてもらったりいろいろしたけど、そりゃぺーぺーの一社員がちょこっと数日自分の仕事を抜けるのと、会社の社長さんが一ヶ月本業離れるってのと、スケールが違いすぎます。
川鍋さんがこの思いつきを実行するにあたっても、たくさんの反対があって(賛成もあった)大変だったようです。
でも、ほんとにたくさんのものを社長業に持ち帰って、すばらしい成果だったんじゃないかな…と思います。
おもしろいのは、この方、小学校から慶應のぼんぼんだけど、知恵もあって根性もあって、タクシー運転手としてもなかなか健闘するんですよ。
タクシーが、「いい」お客さんを拾えるかどうかは、かなり「運」の世界なので、稼ぎだって出たとこ勝負じゃない? と思うでしょ。それが、やはり同じ会社に所属する運転手の中でも、なんというか技量に差があって、一日一日は「つく」日「つかない」日があるにしても、何日かならせば、やはりその差歴然。
最初の数日、波に乗るまではこの社長さんもなかなか稼げなくて、「平均いかない」とぼやいていますが、乗務五日目で早速、大幅平均超えの七万円台を達成。単に営業収入というだけでなくて、走行距離300キロ、営業回数30回を早めにクリアできるかどうかが新人ドライバーの「素質」を測る目安になるらしいのですが、そういう意味でもイイ線いきました。
もちろん儲けの面からいえば「ロング」を捕まえられるかどうかが鍵になるのですが、それは自分がそう思ったからといって引き寄せられるものでもありません。短くても、乗ってくださったお客様に誠心誠意サービスをして、きちんきちんといい仕事を積み重ねていく。それと、仕事のリズム。
16時間勤務の長丁場、その前の日にしっかり休息を取れたかでもスタートが違ってくるし、食事、乗車前の準備、トイレタイムや食事タイムのとり方から、流れをつかまえる動き方。
地理不案内という大きすぎるハンデを抱えながら、自分の強みを生かしつつ、一兵卒としてもいい働きをする、さらにそこで得た知見・体験を積極的に展開していくこの社長さんに惚れます(^^)
いい会社じゃないか~と思うんだけれど。ふだん利用する○○日交はそこまでいい印象じゃないんですよね~確かにGPS配車はいいけど、まだSuicaで「ピ」も入らないし、ついこないだもこちらの指示を無視して大回り(ほとんど暴走)されたし。日交じゃなくて「○○」日交だから??
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