アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

タクシー、いつもお世話になってます

2014年06月30日 | 生活
うちは車を持っていない分、タクシーは気軽に乗ります。子どもが小さかったころは特によく乗ってて、休日に出かけるとき、はなひめとまたろうを連れて乗ったら「あれ? 今日は真ん中のお子さんどうされました?」って言われたくらい(笑)

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今は子連れで乗るよりはむしろ、自分の飲み会とかで夜遅くなったときに駅からぴゅっと乗ることが多いかな。

駅のロータリーにいるタクシーは二社。○○日交と、ローカルなもう一社です。

タクシーのヘビーユーザーだったころはその、「ローカルなもう一社」のほうにほとんど乗っていました。そっちのほうが何かと親切で、呼ぶとさっと来てくれたというのと、たまたま○○日交のほうで怖い思いをしたことがあったから。

でもそれが、もうあまり頻繁にタクシーに乗らなくなってからだけど、微妙に逆転してきたんです。日交のシステムが新しくなって、車がどのくらい近くにいるかを把握して配車してくれるようになったから。

そんなこんなで、日交さんには興味があったので、図書館で見かけた「タクシー王子、東京を往く。」(川鍋一朗著、文藝春秋)を借りてみました。

この著者は日交の社長さんなんだけれど、なんと一ヶ月間、一運転手としてタクシーに乗務して、その体験を書いた本です。
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次の三十年を見据え、三代目の自分に、いま一番必要なものはなにか?
それはおそらく、現場感覚。ハンドルを握った最前線での経験だろう。
MBAやマッキンゼーで学んだ机上の論理も重要だとは思う。しかし、そうした高度一万メートルでの空中戦が活きるのは、あくまでも地上戦を知ってこそ。
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いやーこういう人、というか考え方、好きです。私も今の職場に来てわりとすぐのころ、こういう考え方にこだわって協力会社の方の仕事を見学したり手伝わせてもらったりいろいろしたけど、そりゃぺーぺーの一社員がちょこっと数日自分の仕事を抜けるのと、会社の社長さんが一ヶ月本業離れるってのと、スケールが違いすぎます。

川鍋さんがこの思いつきを実行するにあたっても、たくさんの反対があって(賛成もあった)大変だったようです。

でも、ほんとにたくさんのものを社長業に持ち帰って、すばらしい成果だったんじゃないかな…と思います。

おもしろいのは、この方、小学校から慶應のぼんぼんだけど、知恵もあって根性もあって、タクシー運転手としてもなかなか健闘するんですよ。

タクシーが、「いい」お客さんを拾えるかどうかは、かなり「運」の世界なので、稼ぎだって出たとこ勝負じゃない? と思うでしょ。それが、やはり同じ会社に所属する運転手の中でも、なんというか技量に差があって、一日一日は「つく」日「つかない」日があるにしても、何日かならせば、やはりその差歴然。

最初の数日、波に乗るまではこの社長さんもなかなか稼げなくて、「平均いかない」とぼやいていますが、乗務五日目で早速、大幅平均超えの七万円台を達成。単に営業収入というだけでなくて、走行距離300キロ、営業回数30回を早めにクリアできるかどうかが新人ドライバーの「素質」を測る目安になるらしいのですが、そういう意味でもイイ線いきました。

もちろん儲けの面からいえば「ロング」を捕まえられるかどうかが鍵になるのですが、それは自分がそう思ったからといって引き寄せられるものでもありません。短くても、乗ってくださったお客様に誠心誠意サービスをして、きちんきちんといい仕事を積み重ねていく。それと、仕事のリズム。

16時間勤務の長丁場、その前の日にしっかり休息を取れたかでもスタートが違ってくるし、食事、乗車前の準備、トイレタイムや食事タイムのとり方から、流れをつかまえる動き方。

地理不案内という大きすぎるハンデを抱えながら、自分の強みを生かしつつ、一兵卒としてもいい働きをする、さらにそこで得た知見・体験を積極的に展開していくこの社長さんに惚れます(^^)

いい会社じゃないか~と思うんだけれど。ふだん利用する○○日交はそこまでいい印象じゃないんですよね~確かにGPS配車はいいけど、まだSuicaで「ピ」も入らないし、ついこないだもこちらの指示を無視して大回り(ほとんど暴走)されたし。日交じゃなくて「○○」日交だから??

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ピアノデュオ、シンクロ率

2014年06月29日 | ピアノ
アンサンブルの楽しみ、いろんな組み合わせがあるけれど、私が一番経験豊富なのはフルート四本とか五本とかの合わせ。

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あれは横一列に並んで吹くけど、特に合わせにくいと思った記憶はない。お互い見えるし、聞こえるし。

バイオリンのアンサンブルをするようになった昨今、配置はフルートアンサンブルとあまり変わらない。何が違うかというと、バイオリンの音がフルートよりやわらかい点かな。会場の音の響きはさまざまだけど、お互いの音が聞きづらい場合は案外やりにくい。場所的には近いというか、お互い気配が感じられるのでそんなに困ることはない(はず)だけど…

バイオリンの初心者どうしでアンサンブルする場合は、他楽器経験もないレイトスターターだったりすると、アンサンブルについても初心者なので、とことん合わない場合は合わない(はっきりした数え間違い含む)。

でも、そういう話ではなくて、
・ピアノもめっちゃうまくて、
・アンサンブル能力もある、
という場合にでも、ピアノデュオ(二台)ってのは難しい。

バイオリンやフルートのアンサンブルとはまったく違う、距離の遠さ。
自分が弾いてしまう音の強さ。それを乗り越えて相手の音が届くかどうかは諸所の条件次第。
相手が見えない。特に譜面を置いてる場合は、かなり座高が高くないと埋もれてる(^^;;

昨日聞いてきたコンサートは、ピアノデュオばっかりのコンサート。これはめずらしい。連弾も二台もあったけど、9組中6組が二台ピアノということで、これは聞き応えありましたよ。

それで、プログラム見ていてあることに気づいたんですが…

9組中4組が同じ名字!! (きょうだいとか夫婦とか?)

やっぱり、長期間、あるいは頻回に、練習できるってことが強みだからですかね。私はこのコンサート、とーるさんに教えてもらって行ったんですが、とーるさんとshukuさんペアはね、そりゃ文句なくうまいですよ。アンサンブルも、わりと合ってましたけど、頭振ったり、見合ったり、合わせるためにかなり必死で神経を払っている様子が伝わってきました。

二台ピアノ環境は、おうちにはないそうで、練習はスタジオとか借りることになるんですけど、五、六回合わせたとかいう話でした。それってずいぶんがんばって合わせたうちに入ると思うけど、二台はたいへんですねー。

弾いてたのは、ラフマニノフの交響的舞曲とかいう、弾くのも合わせるのもなんかものすごい難しそうな曲で、特にノッてきた最後とかめちゃかっこよかったし、その辺はピタッと合ってましたけど、むしろ音の少ないあたりって合わせがすごい難しいですね。私がギロックとか(^^;; 簡単な曲を合わせただけでもそう思いました。ちゃかちゃかしてるところは、指さえ動けば、耳で聞いて合うからいいんですよ。ritしてa tempoしたりするのは見えないとほんとやりにくい。

ところが、次のペア(名字同じ。姉妹?)はもうぜんぜん、合わせるのに苦労してる様子がなくて、お互いもうタイミングを信頼しあっていて、躊躇なくスパーンと行けば合う、くらいの感じでアンサンブルできちゃってます。どうやらこれはデュオとしての年季が違うんですね。

難曲、かつ好演が目白押しでしたが、「死の舞踏」(サン=サーンス)と組曲第二番より「ロマンス」(ラフマニノフ)がことのほか印象深かったです。

それで、コンサートが終わって会場から出ると、待ち構えたように楽譜売り場があって(笑)ふらふらとそこにキャプチャーされたスケルツオさんと私は、それぞれ楽譜をお買い上げ。スケルツオさんは気に入った曲をまっしぐらに買ってましたが、私は気に入った曲…は逆立ちしても一生弾けないので、「マ・メール・ロワ」(連弾)を買って帰りました。

ご近所で、もう夜ごはんもお風呂も終わってから「今ちょっと行ってもいい?」かなんか電話して、パジャマの上からコートはおってぴゅーって行けるくらいのところで、音楽的にも合う人(そして贅沢をいわせてもらえば防音室にピアノ二台置いてる人-笑)がいたらデュオ結成したいわ~

…え? ネゴトは寝て言えって?? まーいいじゃないですか、夢を語るだけならタダです。

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ピアノ演奏、「停滞感」をとるには!?

2014年06月28日 | ピアノ
最近ピアノがうまくなったとごく一部で評判の(!?)私ですが(^^;;
ここいくつかの録音を自分で聞いてみて思うことは、そう、よくなったところもいろいろあると思うんだけど、

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とにかくこの「停滞感」!! 流れが寸断され、前に進まない感じ。

ショパンノク15も、エドワードも、とにかくそれね。ショパンノク15の録音を聞いたおゆきさんコメント
「丁寧に弾けて好感もてます。あと停滞感をとりたいですが、少しむじゅいです。」
…ですよね??

そう思って、いくつかの演奏を聞きなおしてみると、どれもこれも

停滞するピアノ。

やれやれ。

私が目指す演奏は、「私はタワシ」さんみたいな、ノリが磐石なピアノなんだけど、要するにそこからいちばん遠いということ。

そう思って、さらにいくつか遡って聞いていくと、稀に「停滞していないピアノ」もあることに気づきました。

もちろん、アンサンブルのときには、先に進むのが絶対だからということもあって、あんまり停滞しません。その代わり、ハズしまくるんだけど。だから、余裕のある選曲のアンサンブルはたいへん聞きやすい進行になることも→ ベートーベン「汝を愛す」

一人だと、勝手気ままに停滞しまくりのことが多いけど、これはめずらしく停滞してなかった:
「耳をすませば」より 丘の町

前へ進んでいく感じと、曲の特徴がよくマッチして心地よい演奏になってます。自分でいうのもなんだけど。
この録音は2010年…何にも考えないでピアノを弾く私と、何か表現したいものを持って弾かせたい先生(ヤマハ教室)の間でギクシャク感があったころだけど。

この演奏も、何も考えてないっちゃないんだけど、自然な勢いがあるんだよね。

そのあと、いろいろ考えるようになったことは悪いことではないと思うけど、それがあるべき「ノリ」「勢い」「進行」の中におさまってないというか…

それで、どんなときに停滞し、どんなときはあまり停滞していないかをざざざっと調べてみた結果はというと。こほん。。

停滞しにくい条件
・曲が短い
・曲が簡単
・考えすぎない
・練習が十分してある
・曲が頭に入ってる(譜面は置くとしても)

…結局、停滞する原因は、曲の難易度の欲張りすぎ、それに対して練習不足ってことがけっこう大きいような気がする。って、こんなに考えてこんなアタリマエな結論orz

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4手+ときどき足で「春の祭典」

2014年06月25日 | ピアノ
平日の夜に、しかも家から相当遠いところで。ということで私としてはかなり思い切ったお出かけ。

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「アリス=紗良・オット & フランチェスコ・トリスターノ デュオ・リサイタル」
行ってきました~

ピアノ二台で丁々発止。男女ペア二人だけの演奏ですから、ふつーに考えると、女性のほうは華やかなドレスでも着そうなものですけど、全身黒、シンプルなラインのパンツスタイル。背中はめちゃ出してますけど。男性のほうも普段着っぽい黒っぽい服装で。

二台ピアノなので楽譜を置いているのですが、譜めくりもいなくて各自バッとめくっていきます。

つまり、黒いピアノ、黒い服の二人、ただそれだけ、無駄もアソビもないステージの上で、二人のモデルみたいな体だけが印象的という、そういうビジュアルなんです。パンフレットを買ってみますと、これはモードな写真集ですな。

男性側のトリスターノさんというのは、今回初めて認識しましたが、純粋クラシックの人というより、テクノとか(よく知らないで書いてますが)の人らしい。

んで、作曲もするから、今回は
トリスターノさんが丸ごと作曲したのひとつ、
トリスターノさんが編曲したラヴェル「ボレロ」
が入ってます。

ラヴェルのラ・ヴァルスはラヴェルが作曲したもの、ストラヴィンスキーの「春の祭典」はそりゃストラヴィンスキーさんのものなんだけれど、これがまた、この二人で弾くのにものすごく似合ってると思わせる選曲です。

とにかく解像度がすごいのね。すべてクリアで、不必要に濁ってるところがまったくないし、二台分のピアノの音がスパーンとほしいタイミングに入ってくるリズムというかノリの完璧さ。

というか、ボレロなんて、あのリズムがぐらぐらで入ってたら成立しないんだけど、オケでやる場合、小太鼓の人がずっと死守してるんですよね。タッタカタタッタカタタッタッ…ての。私があのリズムを一曲分叩かされたら、リズムがぐだくだなのもさることながら、途中でゲシュタルト崩壊を起こして離脱すること間違いなしなんだけど。

トリスターノさんは、左手で弦を押さえ、右手でキーを叩くという「抑えて叩く小太鼓もどき(?)」で曲を始めます。うわー。。

最初がこの曲だから、もう音の小さいところからどっかんどっかん来るところまで、まんべんなくこの二人のピアノの音色、音のうねりにヤラレちゃって、がっちりつかまれちゃうのね。

それでラ・ヴァルスがまたすごい!! もちろんすごい難しい曲だけど、それをものすごい鮮やかさでキメられて、くらんくらん。みんな休憩時間になるとパッフレットを買いに殺到したというわけ(私も)。

純粋なクラシックピアノを弾く人は、ふつう足で床を踏み鳴らしたりしないと思うけど、トリスターノはそれあり。トリスターノ作曲の「ア・ソフト・シェル・グルーヴ」組曲では、トリスターノの足踏みに合わせて手拍子要求もあったり。それにしても、客席の2000人くらい? の手拍子がみょーに揃ってるんだけど。

「春の祭典」も足踏みあり。ストラヴィンスキーが足踏みを楽譜に記入していたわけではないだろうけど。
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この2台ピアノ版は、ダンサーたちの稽古のために作られたもので、演奏会用作品を意図して書かれたわけではありません。ちょうど、バッハの鍵盤音楽が演奏会のために書かれたものではないのと同じことですね。重要なのは、バッハを解釈していくのと同じように、自分たちで「春の祭典」を演奏会用音楽に仕上げていくことです。楽譜の意味というのは、時代によって変化していくものですから、あまりそれに捕らわれすぎてはいけないと感じています。
---- by トリスターノ

確かに、どこからどこまでもクリアな演奏というのは、「解釈」をしっかり隅々までやっていった結果として、「これでいこう」というものがしっかりあって成り立つんだろうと思います。全体にすごく、わかりやすい印象でした。ここが、こうなっていたのか、というような。オケだと、とにかくすごい人数いますし、音色のバラエティーもものすごく広いですから、いろんなものに気を取られちゃうでしょ。聞いていても。

それが、余分なもの(華やかな衣装とか、譜めくりストとか、脂肪とか-笑)が極限まで削がれているところに、ピアノ二台、人ふたり、手四本、ときどき足、の範囲でダイナミックレンジの広い演奏があって、音楽の進行がまるっと納得できるという「春の祭典」でした。

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演歌バイオリン

2014年06月23日 | バイオリン
「歌」とバイオリン(初心者)って相性いいんですよ。

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初心者は高い音が苦手(ってか弾けない)だし、歌はそんなに音域広くないからね。バイオリンを習いたてのとき…半年くらいとか…よく、PCの前に座って片っ端からYouTubeで歌謡曲かけてバイオリンで試してみてたもんです。

聖子ちゃんとか、いいですよ。難しくなくって、音域もコンパクトで。

ただ、歌の中にはフラット三つとかいっぱいついちゃってるのもあるんで、そういうのは弾けなかったですね…

それで、いちばんしっくりきたのがこれ:
津軽海峡冬景色、バイオリン習いたてのとき

今でも、お酒がだいぶ回ってくるとこれ弾くんですけどね。そんなときは録音してないから…
なんか懐かしいなぁ。

これ、このときに弾けた中ではイイ演奏じゃない??

今、ピアノ伴奏つきで弾きなおして再アップしてみたいな。

とか思いつつ、ぽちっと関連動画。

津軽海峡冬景色、プロのお仕事

…なんかさ。すっごくうまいんだけど、うますぎてもつまんなくない??
というか、クラシックっぽいのかな。

もっと、「ど」演歌もいけるでしょう~バイオリンは。
というわけで、今度誰か弾いてね。伴奏(^^)

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