先日、ある人がピアノを弾いていたときに、全体としてはきれいな音色で、いい感じに演奏していたのですが、フォルテ出したいあたりにくると
ガッツン
と耳に痛い響きになっていました。
←リクツがわからなくてもきれいに響けばそれでよし
それで、ふつうは我々「おとなだから」そういうことは思っても口に出さないわけですが、まぁ遠慮のない間柄だったこともあり、別のある人が
「大きな音で弾くのは大きな音のままでいいんだけれど、もっと打鍵をゆっくりすると、ガッツンってならないしかえってもっとよく響く」
とアドバイスをしました。実際そのアドバイスを聞き入れて同じところを弾き直してみると…
あら格段にいい感じに響きました。
たったそれだけのアドバイスでねぇ…
ちょっと考えてみると、不思議ではありませんか?
ピアノは、弾くキーを選ぶことで音程が決まりますが、
その同じキーを弾くときに、打鍵の強さで自在にボリュームコントロールができるところがウリの楽器です。
ここで便宜上「打鍵の強さ」といってますが、実際のところ、コントロールをしている主要なパラメーターは
打弦の瞬間、ハンマーが動く速度
であることは議論の余地がありません。たとえば電子ピアノの場合、これをセンサーで読み取ってボリュームのコントロールをしていて、それでまぁざっくりはピアノ弾く感じと似たことができるわけです。
ピアノを弾くとき、あるところまでは指が力を加えて鍵盤を押し下げていきますが、あるところでハンマーが投げ出され、ハンマーが弦とぶつかるそのときには、もう力が加わっていません(少なくともそういうことになってます)。
意識のうえで「打鍵をゆっくり」することが「打弦時のハンマーをゆっくり」することであったとしたら、大きな音が出ないということになってしまいます。
でも実践的には、「打鍵をゆっくり」するイメージで大きな音を出すと、なんだかガッツン弾きを回避できるような気がするんですよね。
そしてもう一つ、ガッツン弾きにならないフォルテの出し方があって、それは「指先で鋭く掴み取る」ような弾き方をすることです。
なんか、「打鍵をゆっくり」からだいぶ違う雰囲気ですけど…
ともかく、確かにかなり大きな音が出ます。それは打鍵の瞬間のスピードが速いんでまぁ音が大きいのは当たり前というか、
でも、それでガッツン弾きではない(きれいに響く)というところが今度は不思議ではありませんか?
さらに混乱させるようなことを言いますと、
「打鍵をゆっくり」のフォルテと、
「指先で鋭く掴み取る」のフォルテって、
なんか音色は違う気がするんですよね…曲によって、シーンによって、使い分けたほうがよさそうです。
この二種類のフォルテ、共通することは何かといえば
手の甲があまり動いてない
ということです。つまり、おゆき先生いうところの「ハエ叩き弾き」ではないということです。
上記二つの弾き方は、いずれも「ピアノの技術がたいして高くなくてもガッツン弾きでないフォルテが出る」と思います。
…つまり、手の甲が動くことと、「ガッツン」の間には何か必然的な関係があるのでしょうか?
しかし、さらにさらに混乱するようなことをいいますと、国際コンクールでピアノコンチェルトを弾いて優勝するようなレベルであれば間違いなく、鍵盤のはるか上から落とすような弾き方でも、ガッツンとはなってません。あれはいったい何をどうすればそうなるのでしょうか?
と、まぁ最後までわけのわからんことを書きましたが、
手っ取り早くガッツン弾きを避けるなら、
「打鍵をゆっくり」のフォルテか、
「指先で鋭く掴み取る」のフォルテ
を試してみたらいいと思います。
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ガッツン
と耳に痛い響きになっていました。
←リクツがわからなくてもきれいに響けばそれでよし
それで、ふつうは我々「おとなだから」そういうことは思っても口に出さないわけですが、まぁ遠慮のない間柄だったこともあり、別のある人が
「大きな音で弾くのは大きな音のままでいいんだけれど、もっと打鍵をゆっくりすると、ガッツンってならないしかえってもっとよく響く」
とアドバイスをしました。実際そのアドバイスを聞き入れて同じところを弾き直してみると…
あら格段にいい感じに響きました。
たったそれだけのアドバイスでねぇ…
ちょっと考えてみると、不思議ではありませんか?
ピアノは、弾くキーを選ぶことで音程が決まりますが、
その同じキーを弾くときに、打鍵の強さで自在にボリュームコントロールができるところがウリの楽器です。
ここで便宜上「打鍵の強さ」といってますが、実際のところ、コントロールをしている主要なパラメーターは
打弦の瞬間、ハンマーが動く速度
であることは議論の余地がありません。たとえば電子ピアノの場合、これをセンサーで読み取ってボリュームのコントロールをしていて、それでまぁざっくりはピアノ弾く感じと似たことができるわけです。
ピアノを弾くとき、あるところまでは指が力を加えて鍵盤を押し下げていきますが、あるところでハンマーが投げ出され、ハンマーが弦とぶつかるそのときには、もう力が加わっていません(少なくともそういうことになってます)。
意識のうえで「打鍵をゆっくり」することが「打弦時のハンマーをゆっくり」することであったとしたら、大きな音が出ないということになってしまいます。
でも実践的には、「打鍵をゆっくり」するイメージで大きな音を出すと、なんだかガッツン弾きを回避できるような気がするんですよね。
そしてもう一つ、ガッツン弾きにならないフォルテの出し方があって、それは「指先で鋭く掴み取る」ような弾き方をすることです。
なんか、「打鍵をゆっくり」からだいぶ違う雰囲気ですけど…
ともかく、確かにかなり大きな音が出ます。それは打鍵の瞬間のスピードが速いんでまぁ音が大きいのは当たり前というか、
でも、それでガッツン弾きではない(きれいに響く)というところが今度は不思議ではありませんか?
さらに混乱させるようなことを言いますと、
「打鍵をゆっくり」のフォルテと、
「指先で鋭く掴み取る」のフォルテって、
なんか音色は違う気がするんですよね…曲によって、シーンによって、使い分けたほうがよさそうです。
この二種類のフォルテ、共通することは何かといえば
手の甲があまり動いてない
ということです。つまり、おゆき先生いうところの「ハエ叩き弾き」ではないということです。
上記二つの弾き方は、いずれも「ピアノの技術がたいして高くなくてもガッツン弾きでないフォルテが出る」と思います。
…つまり、手の甲が動くことと、「ガッツン」の間には何か必然的な関係があるのでしょうか?
しかし、さらにさらに混乱するようなことをいいますと、国際コンクールでピアノコンチェルトを弾いて優勝するようなレベルであれば間違いなく、鍵盤のはるか上から落とすような弾き方でも、ガッツンとはなってません。あれはいったい何をどうすればそうなるのでしょうか?
と、まぁ最後までわけのわからんことを書きましたが、
手っ取り早くガッツン弾きを避けるなら、
「打鍵をゆっくり」のフォルテか、
「指先で鋭く掴み取る」のフォルテ
を試してみたらいいと思います。
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