ベトソナビギナーの私が苦労していた強弱…
←考えることいっぱいあるのねぇ
突然のフォルテとかピアノとか。弾きにくいんですけどこのコントラストがベートーベンっぽいのかなと、まぁそういう気はします。チェンバロとかでは、そう簡単に強いコントラストの強弱とか弾けないんで、もちろんバッハのイタリア協奏曲とかにフォルテとか書いてあるけどあれは、「切り替え」するとかそういうので、頻繁にというか弾き方で変えるわけではありませんね。
ベートーベンのころには、ピアノが発明されててその改良の真っ最中だったわけで、ベートーベンはピアノが改良されればされるだけその限界まで使い倒したい人だったみたいだし(音域についても)、強弱についても「ほらこんな表現もできる」とうきうきしていたのかもしれません(^^;;
というわけで、ベートーベンはモーツァルトとかよりバラエティーに富んだ強弱記号を楽譜に書きまくっていますが、書かれている強弱記号的に同じところならぜんぶ同じ強さとはいかないところが音楽のおもしろいところ。
楽譜に書かれていない、というか暗黙に指示されているといったほうがいいのか、書いてないけど楽譜から読み取れる強弱。その話は、あんまり昭和の音楽教室では見聞きした覚えがなくて、shigさんがなんかいろいろ言ってたり、おゆき先生のレッスンでダメ出しされたりしながら、ようやく少しずつなんかそういうもんかと…
…思っていたところ、影法師くんが紹介してた資料がすばらしくまとまってたので感動♪
「ベートーヴェンの強弱法 パウル・バドゥーラ=スコダ教授による公開講座 報告と注釈」
これ、パウル・バドゥーラ=スコダさんという方が公開講座をやって、その通訳を今井顕さんがやったのだけど、この資料は、単に講座の書き起こし(+翻訳)じゃなくて、今井さんの注釈が入ってすごい親切な内容になってます。中をチラ見しておぉぉと思ったので、地球に厳しくびしっと印刷ボタン、21ページもあるのを長々プリントアウトして電車の中でじっくり読んできました。
まず、「拍子」というものが基本的に持ってる強弱というのがあって
強弱強弱(四拍子: ひとつめの強はふたつめのより強い)
強弱弱強弱弱(八分の六拍子: ひとつめの強はふたつめのより強い)
とかね。でもそれだけじゃなくて
「長い音価の音符」や「不協和音」は強調されるとかフレーズの盛り上がりとかいろいろからんできてややこしい。
特に「長い音価の音符」というのはピアノだけにやっかいな問題で、というのもいったん打鍵したらそれを膨らますのは妄想(笑)以外にやりようがないので、なめらかなフレーズに聞こえるためには長い音を強めに打鍵しておく以外にないのです。
こういうパターン、右手の最初、ラbを一拍半のばしてるうちにすっかり減衰してしまっている音のことを忘れて次のソをがっつり出てしまうと、ハイ、アウト!! 絶対ダメ出しされます。何度注意されたかわからん
------
とりわけ注意すべきは長く保持されるas1直後の弱拍g1であり、「as1 が打鍵後も打鍵時と同じ音量で鳴っているつもり」で処理すると、あたかも g1 にアクセントがついているかのように響いてしまう。g1 を弱拍として弾くのは当然のことながら、それよりも大切なのは「g1 を弱拍として処理できるよう、あらかじめ as1 を大きめの音量で打鍵する」という前準備である。
------(今井)
そういったセオリーが互いに逆を向いていることもあるわけで、そうすると話はさらにややこしい。
弱拍ではあるけどフレーズとしては膨らんでいくようなときに、
次の小節のことを想像し、「本来弱拍である第2拍目の音を第1拍目のものより強めに弾かなくてはならないのです」(スコダ)
しかし単に強く弾こうとするだけでは良い結果は得られず「弱拍としてリラックスさせながらも、第1拍目より音楽が広がる感覚を把握することが大切だ」(今井)
ここらへんのことを自然に、説得力を持って演奏できるかどうかがミソらしいですよ。あらまぁ。私のベトソナは今まだそれどころじゃないんだけどね…
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「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと~アンダンテのだんだんと中受日記完結編」ダイヤモンド社 ←またろうがイラストを描いた本(^^)
「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社
(今回もイラストはまたろう)
←考えることいっぱいあるのねぇ
突然のフォルテとかピアノとか。弾きにくいんですけどこのコントラストがベートーベンっぽいのかなと、まぁそういう気はします。チェンバロとかでは、そう簡単に強いコントラストの強弱とか弾けないんで、もちろんバッハのイタリア協奏曲とかにフォルテとか書いてあるけどあれは、「切り替え」するとかそういうので、頻繁にというか弾き方で変えるわけではありませんね。
ベートーベンのころには、ピアノが発明されててその改良の真っ最中だったわけで、ベートーベンはピアノが改良されればされるだけその限界まで使い倒したい人だったみたいだし(音域についても)、強弱についても「ほらこんな表現もできる」とうきうきしていたのかもしれません(^^;;
というわけで、ベートーベンはモーツァルトとかよりバラエティーに富んだ強弱記号を楽譜に書きまくっていますが、書かれている強弱記号的に同じところならぜんぶ同じ強さとはいかないところが音楽のおもしろいところ。
楽譜に書かれていない、というか暗黙に指示されているといったほうがいいのか、書いてないけど楽譜から読み取れる強弱。その話は、あんまり昭和の音楽教室では見聞きした覚えがなくて、shigさんがなんかいろいろ言ってたり、おゆき先生のレッスンでダメ出しされたりしながら、ようやく少しずつなんかそういうもんかと…
…思っていたところ、影法師くんが紹介してた資料がすばらしくまとまってたので感動♪
「ベートーヴェンの強弱法 パウル・バドゥーラ=スコダ教授による公開講座 報告と注釈」
これ、パウル・バドゥーラ=スコダさんという方が公開講座をやって、その通訳を今井顕さんがやったのだけど、この資料は、単に講座の書き起こし(+翻訳)じゃなくて、今井さんの注釈が入ってすごい親切な内容になってます。中をチラ見しておぉぉと思ったので、地球に厳しくびしっと印刷ボタン、21ページもあるのを長々プリントアウトして電車の中でじっくり読んできました。
まず、「拍子」というものが基本的に持ってる強弱というのがあって
強弱強弱(四拍子: ひとつめの強はふたつめのより強い)
強弱弱強弱弱(八分の六拍子: ひとつめの強はふたつめのより強い)
とかね。でもそれだけじゃなくて
「長い音価の音符」や「不協和音」は強調されるとかフレーズの盛り上がりとかいろいろからんできてややこしい。
特に「長い音価の音符」というのはピアノだけにやっかいな問題で、というのもいったん打鍵したらそれを膨らますのは妄想(笑)以外にやりようがないので、なめらかなフレーズに聞こえるためには長い音を強めに打鍵しておく以外にないのです。
こういうパターン、右手の最初、ラbを一拍半のばしてるうちにすっかり減衰してしまっている音のことを忘れて次のソをがっつり出てしまうと、ハイ、アウト!! 絶対ダメ出しされます。何度注意されたかわからん
------
とりわけ注意すべきは長く保持されるas1直後の弱拍g1であり、「as1 が打鍵後も打鍵時と同じ音量で鳴っているつもり」で処理すると、あたかも g1 にアクセントがついているかのように響いてしまう。g1 を弱拍として弾くのは当然のことながら、それよりも大切なのは「g1 を弱拍として処理できるよう、あらかじめ as1 を大きめの音量で打鍵する」という前準備である。
------(今井)
そういったセオリーが互いに逆を向いていることもあるわけで、そうすると話はさらにややこしい。
弱拍ではあるけどフレーズとしては膨らんでいくようなときに、
次の小節のことを想像し、「本来弱拍である第2拍目の音を第1拍目のものより強めに弾かなくてはならないのです」(スコダ)
しかし単に強く弾こうとするだけでは良い結果は得られず「弱拍としてリラックスさせながらも、第1拍目より音楽が広がる感覚を把握することが大切だ」(今井)
ここらへんのことを自然に、説得力を持って演奏できるかどうかがミソらしいですよ。あらまぁ。私のベトソナは今まだそれどころじゃないんだけどね…
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「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと~アンダンテのだんだんと中受日記完結編」ダイヤモンド社 ←またろうがイラストを描いた本(^^)
「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社
(今回もイラストはまたろう)