アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

ホール練習会でピアニスト気分(?)

2014年04月29日 | ピアノ
今日は、いいピアノ、いいホール(ついでにでかい!!)で練習会。

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このサイズのホール(662席)、スタインウェイのフルコン、
そして、ほとんど人のいない客席。

理想的ですな。うん。

誰もいなくて、一時間くらい使わせてくれたら、それはそれでうれしいけど。

ちょびっと、聞いてくれてる人がいるところで、ちょびっと、緊張して、まぁちょうどいいかもしれません。


20分枠で弾いたので、まずは5/5のピアノと戯れるの会のリハとして
モーツァルトのピアノソナタK.V.533 第二楽章(録音あり)
を一発撮り。

こもれびホールのピアノは、弾きやすいです。響きもいいし、気持ちよく弾けます。
弾いてるときは、ほんとに幸せ♪

…こうして録音したのを聞いてみると、テンポの不安定さとか停滞とかが気になります。やっぱりorz

細かいトコが弾けてないのは、そりゃ気にならないといえば嘘になりますが、5/5までにどうにかなるわけはないので、
ほっときましょう(←え)

テンポの安定感については、考え方? メトロノーム練習? 録音練習? なんか、数日で多少改善してもおかしくないような気がするんですが、どうでしょうかね。

* * *

練習会が終わったあとは、みんなでバーミヤンいってごはん、にするのか…
Yoko息子1くんが出る発表会に梯子するのか…

すっごく迷ったんですけど、一人そそくさと抜けて、ややこしい乗り継ぎを経て発表会へ行きました。

小さい子もたくさん出てるらしかったけど、私が着いたときには、もうショパンノク18でした。というか、その曲の途中で、それはモニターを通してロビーに流れてきてるのを聞いたんだけど、

流れのいい好演でした。ちゃんと中で聞いてみたかったなぁ~

中に入ってからは、ブラームスの間奏曲とか、すっごくよかった。

このショパンノク18と、ブラームスの間奏曲はいずれも、単にプロの演奏を聞くのとは違って、なんというか、少々キズ有りだけど心のこもった、愛ある演奏で、でもひとりよがりじゃなくてきちんと伝わる演奏って感じかな。最終的に、このへんを目指したいと思えるような。私にとっては、とても染みる演奏でした。

お目当ての二台の部は、
・チャイコフスキーのピアノ協奏曲(一楽章)
・ラベルのラバルス
・グリーグのピアノ協奏曲(一楽章)←Yoko息子1くん

ラバルスもよかったですけどね~(そりゃ、下手な人は弾きません・弾けませんが)
グリーグはまた断然違いました。

スパーンと、ほしいところに音がハマる心地よさ、鮮やかさ。
若々しくて、ほんとにかっこいいコンチェルトでした。行ってよかった(^^)

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ピアノと戯れるの会@雑司ケ谷音楽堂

2014年04月27日 | ピアノ
今年のGWのクオリティーがいまいちなんだが(曜日との重なりが悪い)、それでも、せわしない年度替りからGWに入るとちょっとほっとします(気分だけ)。

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実際にはあれこれツメツメなんで、あんまりゆったり優雅じゃないんだけど~
でも「子供の日」5/5のコレ↓は楽しみ(^^)


♪ プ ロ グ ラ ム ♪
第1部 13:30~14:05
1.てふてふ J.S.バッハ:パルティータ第一番より プレリュード、サラバンド、アルマンド
2.あなご バッハ:無伴奏チェロ組曲 第1番ト長調 プレリュード
3.でご ドメニコ・スカルラッティ:ソナタ イ長調 K.39, L.391
4.アンダンテ モーツァルト:ピアノソナタK.V.533 第2楽章
5.YUMI モーツァルト:ピアノソナタ第18番kv.576 第3楽章
休憩(約5分)

第2部 14:10~14:45
6.くじら♪ ベートーヴェン:ピアノソナタ第14番「月光」 第1楽章
7.べーさん ベートーヴェン:ピアノソナタ第18番 第1楽章
8.ヨーコ ベートーヴェン:ピアノソナタ第23番「熱情」 第3楽章
9.エリー ベートーヴェン:ピアノソナタ第24番「テレーゼ」 第1楽章
10.ゆかとー ベートーヴェン作曲・松本あすか編曲:ワルトシュタイン-Blanco-
休憩(約10分)

第3部 14:55~15:45
11.それどそどし シューベルト:ピアノソナタ第21番 D960より 第2楽章
12.わたり ショパン:バラード第1番 Op.23
13.かなこ ショパン:エチュードOp.25-1、福島道子:風の精
14.nori シューマン:ウイーンの謝肉祭の道化op26 第1楽章
15.ドルチェ ポロネーズop.53「英雄」
16.juncoco ショパン:ノクターン Op.55-2
17.けん ショパン:バラード第3番 Op.47
休憩(約20分)

第4部 16:05~16:55
18.いとちゃん ドビュッシー:月の光
19.ひつじ ドビュッシー:仮面
20.clala E.サティ:オジーヴ 第1番~第4番
21.ひらめ ヴィラ・ロボス:ブラジルの密林への郷愁
22.くるみ♪(もりの くるみ) ゴメス:華麗なる大円舞曲
23.nino* ラフマニノフ:ピアノソナタ第2番 第1楽章
24.越川愛永 プッチーニ:オペラ “ラ・ボエーム”より「私の名はミミ」
休憩(約10分)

第5部 17:05~17:50
25.まゆちん アンジェラ・アキ:Home(伴奏misaeさん)
26.哀原 優人 Jordan Rudess:The Spirit Carries On
27.MarK MarK作曲:ソナタ永遠 第1楽章 邂逅
28.成瀬 ホセ・ラカジェ:アマポーラ
29.高知尾 純 Amazing Grace
30.misae企画 後藤ミカ編曲:【ブルグミュラーでお国めぐり・お話ピアノ連弾曲集】より
『タンゴ・デ・アラベスク』『素直にはずんでカーニバル』『おしゃべりなスペイン娘』

すごーい、盛りだくさんでしょ。このプログラムを見て思ったことは…

モーツァルトを選んでラッキー♪

自分のはさっさと終わって、ゆーっくりと堪能できますね。
え、それでモーツァルトはですね…
いろいろといろいろと間に合ってませんが、でも楽しんで弾いてます。
凝った曲だなぁと思います。
実力オーバーな曲だなとも思います。

ま、いつものことだ。えーじゃないか。

今日はランチ
明日は仕事
あさってはこもれび練習会

5/3、5/4はよしぞう実家

いつ練習するんだ、って、こもれび練習会しかないね!! 気合いれていこー

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楽譜を見る角度

2014年04月26日 | バイオリン
バイオリンは、ピアノよりも「弾く」動作自体はあまり視覚に頼らないので、特にバッハ無伴奏とかだと(アンサンブルの相方に「気」を送ったりする必要がないので)目をつぶって弾いてる奏者もいるようです。

   にほんブログ村 クラシックブログ ヴァイオリンへ←ピアノならそりゃ楽譜は正面から見ますからね

…それで、今はその、バッハのパル3を練習しているわけですが、視覚に頼らないどころか、私の場合、目はバリバリに忙しいです。

暗譜してないというか、実際のところ、音の並びだけだったらもう覚えてるとは思うんだけど、指番号とかポジション移動とか、いろいろ書き込みがしてあるから、楽譜わりとガン見しなくちゃなのね。

それと、ふだんは私もそんなに楽器を見ないで弾いてることが多いけど、これはね…ポジション移動、移弦が頻繁で、そういうのが「身」についてない私としては、やはり視覚の助けを借りたほうが多少なりとも精度がアップするような気がする。

というわけで、楽譜見て~、楽器見て~
あわあわあわあわ…

それで、先生にアドバイスされて、立ち方を変えてみると、というか、自分と譜面台の位置関係を変えてみると、あら不思議。

ずっと弾きやすくなったわねぇ。


ところが、弾いてるうちについさっきの立ち方に戻っちゃって、また
あわあわあわあわ…

あらあら。つい戻っちゃいます。

つまり。楽譜に対して、素直に顔をまっすぐ向けてしまうと、バイオリンは斜め左に向いているわけですね。

そうすると、楽譜とバイオリンが違うほうにあるわけで、あっちみてこっちみて、になっちゃうのです。

それを、バイオリンが向いてるほうに譜面台を置いて、いわばバイオリンで譜面台をビシ!と指しているような格好で弾くと、楽器も見ながら楽譜もすぐ見られる感じで、具合がいいんです。

でも、楽譜を左目で見る感じで、どうもこれが慣れないんですよね。

ついまた正面から楽譜を見る向きにずれていってしまい、気がつくとバイオリンが脇っちょ向いてる、ということになってしまいます。

やや横目で見る感じで楽譜を見るのは、慣れれば違和感なくなるんでしょうか?
今は、純粋に視力の問題もあります。よく見えないんです。
老眼なので、近眼用眼鏡のかなり度が弱めなやつを使ってますから、楽譜が遠めで横目となるとかなりつらいです。

それで、結局どうすればいいのか??

というと、こんどは、楽譜を拡大コピーして臨むことになりました(^^;;

少しずつカイゼンです。

え、暗譜する…!?
ま、それもいいですよね。ピアノじゃないので、暗譜できそうな気もちょっと…するかな…

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「いちえふ」お仕事風景から

2014年04月24日 | 生活
現在、我が家では新聞を取っていないので、昼休みに職場直下のコンビニで各社一面をざっくり見てそそられたのがあったら買ったりする。週2回くらい。

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今日もコンビニで新聞を物色していたら、横にある棚の漫画が目に入り、ふらふらとそっちを買ってしまった。
「いちえふ」(竜田一人、モーニングKC講談社)

「いちえふ」というのは「福島第一原発」のこと(巷では「フクイチ」と呼ばれますが)。この漫画は、壊れた原発の後始末の仕事をした著者が、「いちえふ」お仕事場のリアルを描いたものです。

ここでのお仕事は…
とにかく、あんまり近くに寝泊りできないわけなんで、まず車に乗ってけっこう長々出勤して、
「着る」(防護服装着)のが長くて
「作業する」は放射線量の基準があるからあまり長くできなくて
「脱ぐ、きれいにする」(防護服脱ぐ、放射性物質がくっついてないか確認する)ってのがむちゃ長くて

一日中拘束されているわりに作業時間はちょんびりしかとれなくて、しかもめちゃくちゃ疲れる(かつ、放射線より熱中症のほうが怖いってくらいに暑い)。

それで、「お片づけ」すべき対象はあきれるくらい込み入ってて膨大なものですから、これから先もひたすら必要なワークロードの莫大さに眩暈がします。

しかし、この著者は別に原発反対を訴えているわけでもなく、放射線怖いよといっているわけでもなく、なかなか和やかで助け合っている職場の、特にドラマチックな出来事(二次災害や事故)もない日常を描いているだけです。

本人曰く、福島出身でもない彼がその仕事に就こうとしたのは
「高給と好奇心 それにほんの少しは被災地の為という義侠心から」
だそうで、その点、元からルポルタージュ精神で「自動車絶望工場」を書くための潜入などとはぜんぜんわけが違います。

そのたんたんとした描きぶりの中に、この莫大な負の資産の重みが(意図せずに?)浮かび上がってくるともいえますが、この漫画を読んでとりわけ意外だったのは次のような点です。

危険で、きつい仕事を進んでしようとしている著者が、この仕事に就くまでが思いのほか大変。

ハローワークで「福島原発」第一希望で探して、採用まではすぐ決まるらしいのですが、どこも「だけど工事がいつ始まるかわかんねーんだわ 決まったら連絡すっから待っててくれっかな」で、なしのつぶて。作業に役立ちそうな建機の資格をとったりしながら待ち続けて、ようやく具体的な話「連休明けに郡山まで来てくれっかな。原発の瓦礫の仕事なら日給二万。荷物はこの住所に送って」というのがあったのが職探しから10ヶ月(!)

しかしそれで行ってみると、宿舎で仕事待ちして、食費や宿舎代がどんどんかさむだけで仕事がなく、借金がふくらんでいく。たまにこれじゃ困ると文句をいうと、原発とはなんの関係もない土木現場でたまに働かされたりとか(日給7千円)。お金が続かなくて脱落者も出る中、ようやくフクシマにたどりついたけど、原発内の仕事ではなくて日給8千円。

原発内じゃないといっても、原発で作業する人のための、原発直近の休憩所のメンテの仕事で、防護服要の危険・きつい仕事であることには間違いない。ならなんで8千円なのかといえば…この会社が「6次下請け」という、末端の末端だからですかね。

それからしばらくして、下請けの階段を上り(?)…ひ孫請けくらいになったのか、危険手当もつく原発内の仕事に。でもそうすると、半年たつともう規定量浴びてしまうので、いったん首都圏に帰ってきたわけだ(そして、漫画を描いた)。

いや気が遠くなるよね…

何年かかっても終わらない後始末。その始末につぎ込まれる莫大なお金と、それが作業者に流れていきにくい構造。6次とかあんまりもったいない気がしてしまう。せっかくやる気と能力を持った貴重な人材を、しっかり生かして(そして報いて)、少しでも事態を安全に向けて近づけてほしいです。

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バイオリンは、ピアノより難しい!?

2014年04月22日 | バイオリン
超レイト・スターターにとっては、ピアノだってバイオリンだって難しいには違いないので、あんまり比べる気もしないくらいのものだけど。

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「アート・オブ・バイオリン」(DVD)の中でイツァーク・パールマン曰く、ピアノなら初心者が習ってすぐ「きらきらぼし」くらい弾けるだろうけどバイオリンだとそうはいかない。

-------
ピアノに比べてバイオリンは音作りがとても難しいのです
ピアノの場合、音を出すのはやさしいので
すぐフレーズ作りに取り掛かれます
-------(日本語字幕より)

バイオリンだと、とにかくフレーズ作りより先にやること(音作り)がひたすら長くて、きれいな音が出るまでには95歳になっちゃうかも(笑) 「表現」までたどり着くのはなかなかたいへんなことだ、と。

まーいずれにせよ、「表現」までたどり着くのはたいへんなんじゃないか、とか
同じく下手糞に弾くなら、バイオリンの「きらきらぼし」もピアノの「きらきらぼし」も難易度あんまり変わらないような、とか
つっこみたいところはあるのですが、まぁ私としてはバイオリンとピアノのどちらかに肩入れするのは抵抗あるので(^^;; とりあえずおいとくとして、

上記引用だと、なんだかパールマンさんがピアノを単に馬鹿にしているようにもみえかねないですが、それとはちょっと違うようです。

ここのところ、元のせりふはこんな感じです:
-------
Violinists have harder time to make pure music than pianists,
because pianists can't really do that much on the piano.
They are immediately forced to turn to the phrases.
-------(聞き書きなので不正確ですが)

訳のほうだと「すぐフレーズ作りに取り掛かれます」だけど、元のセリフだと「be forced」ですもんね。バイオリンが「make pure music」に格闘しているときに、ピアノではそこに同様に関わることはできなくて、いきなりフレージングに取り掛からざるをえない、ということでしょうか。

バイオリンだと、とにかく「音色づくり」に膨大な時間を注ぎ込まないといけない。頭の中に理想的な音色のイメージがあって、音を出しながら聴きながらひたすらそれに向かってこすりこむように近づけていく。

イメージがよくないと話にならず、手も器用でなければならず、耳もよくなくちゃいけない。
そしてそれを根気よく続けていく感じ?

で、このDVDは20世紀の偉大なバイオリニストたちの貴重な演奏映像とかが集められていて、エルマン、ハイフェッツ、ミルシテイン、クライスラー、スターン etc. 次々聞いていくと、ほんとに、人が違うとぜんぜん別の音(音色)、というところがバイオリンの大きな特徴であると思います。

音色がどうして違うのか、物理的に明らかな違いでいえば、弓の速さ、圧力、弓が弦についてるポイントとか、そういったことはもちろんだけど、体がひとりずつ違う、というところとも深く結びついているように見えます。

だってね、弾き方がほんとみんな違うんですよ。構え方、弓の動かし方とか。ひょろーんと長い人がわりと少ない動きで静かに弾いてたり、ずんぐりむっくりの方(失礼)が指を寝かせてバイオリンを高く掲げる独特な姿勢で弾いてたり。もちろん、初心者がバイオリンを習うときは、そういう巨匠の弾き方を真似してはいけなくて(笑) 標準的で無難な弾き方をしてみるべきだろうけれども。

たぶん、元々の体格や指の長さや、あれこれ条件も違い好みも違う人が、長年自分の感性と耳を頼りに築き上げてきた音色ってのは、当然のことながらそれぞれ違ってくるのでしょう。

音色だけではなく、弾き方もなんかものすごくフリーダムで、テンポというか揺れの幅がでかい。自在に伸び縮みして弾いてるので、伴奏者なりオケなりは「勝手についてこーい」的な勢いで、まぁわりとよくついていってるんだけど、それでもさすがについていけないところでは、あんまりタテ線が合ってなかったり、でもなんか不思議とあんまり気にならない。

なんか音色も進行もめっちゃ自在なところへ、ぐいぐい引き込まれちゃう。

ローラン・コルシア「スターンの音は必ずしもきれいで正確とはいえませんが、味わいがあります。彼が演奏中に、音を外したときですら、それでいいと思えます」

とにかく「色」がついている。伸び縮みならまだしも、音程までちょっとずらしたりして、それでつく色が魅力的ってんだからすごい世界だよね。カリスマ性というか人間そのものに引きずり込まれる感じ。

それに比べると、ピアノのほうが「すぐフレーズ作りに取り掛かれます」というか「They are immediately forced to turn to the phrases.」であるため、じゃあ自分の「色」をどう作るの、というところが不明確になったりもしがちで、そこが難しいともいえるかも。

ところで、21世紀のバイオリニストのCDを聞くと、そこまでフリーダムじゃないような気がしませんか? タテ線も音程もあってるし、伸び縮みもそんな極端じゃない。おとなしくて、あくまで傷が少なめというか。これってCD録音時代に突入したための文化の変容?

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