アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

ポジションを考えた指使いで

2020年11月30日 | ピアノ
スクリャービンの24の前奏曲Op.11-11は、えげつなく幅広いアルペジオがやっかいな曲だけれども、見開き2ページというコンパクトサイズでもあるし、私にしてはずいぶんしつこく練習したので…

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今や、どこが(自分にとって)一番ミスタッチ率が高いか自信持っていえるほどになったんですよ。

これはすごいことで、たいていそんなとこまで煮詰めないので、「なんかあっちこっちやらかすんだよね、あははー(^^;;」ってくらいだもんね。

で、その個所は6小節目(ここに示した中では3小節目)の

左手2つ目の音「シ」。

ここまでハッキリしたので、レッスンではピンポイントで見てもらおうかなと思っていたんだけど、ショパンで時間なくなっちゃったので、レッスン終わってから自分で見直してみたんです。

そしたら…

私が弾いてた指使いは、最初の音(ミのオクターブ)を「5と1」で弾き、2音目「シ」を「5」で弾き、3音目「レ#」を「1」で弾こうとしてたんだけど、アレッ

今さら気が付いたんだけど、
「5と1」→「5」は、指をしゅっと縮めれば鍵盤見ないで弾けるやつだけど、動きが大きい。
「5」→「1」は、手をめいっぱい開いても届かないから、結局飛ぶ。

これ、二回続けて動きが大きいから間に合わないし不安定になるんじゃないの。

改めてartomr先生の書き込み楽譜を見直してみると、

「5と1」→「2」とすれば、この二つがひとつのポジションにまとまるので、
「2」→「1」これ、すごく遠いけどまぁどうせ届かないので…

何回か試してみると、なるほどいい具合で、今までのドツボが嘘のようである。やや

せっかく書き込み楽譜もらっていたのになぜそんなことになっていたかというと、楽譜もらったときにもうけっこう弾いちゃってたので、(改善の余地がありそうなのに)弾きにくいと思ったときだけ参照していたからである。(*)ここは、弾きにくいとは思ってたけど、2音目から3音目が遠いので、「5」→「1」しかしょうがないよねという先入観があって…

そう思うと、実はその前の小節も(同様の小節多数)、2音目を「2」もしくは「3」でとり、つまりは1音目と2音目は同じポジション内で弾いて、2音目から3音目はしゅっと飛ぶほうがやりやすい(実験した)。

ただ、私が弾いてた指使いでも、6小節目のような不安定ジャンプじゃなくて済むので聞いた感じは特に問題が露呈してなかっただけの話。

いや先生の言うことはまずきちんと聞いておくべきだよね(実際そのとおりにするかどうかは別としても!!)。

たいそう回り道をしたような気がする…けどよくわかったよ♪


(*) artomr先生の書き込み楽譜は我が家のプリンターで印刷と書き込みが薄くて読めなくなり、パソコン上でないと参照できなかったのも敗因。今はGVIDO上でちゃんと見えるように表示できるようになり、ピアノ弾きながら参照できるようになった。めでたい

----- 今日の録音
バッハ/インベンション6(練習その1)
* あんまりなので録音貼りませんw ここからは弾いたことないのばっかりだからたいへんです

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幻想即興曲を裏口から!?

2020年11月29日 | ピアノ
私のレッスンではないですが昨日のレッスン会ではショパン幻想即興曲がありました。

    にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ←いつか幻想即興曲を弾く日が来るのか!?

この超有名曲、速い系なので私的にはこれまでノーマークでございましたが、来年は「速い曲を嫌がらない」が目標ですので、なんと丁度いい!! ということでたいへん興味深く聞いていました。

この曲を「音楽として」どういうテンションで弾くかということとは別の次元で、とりあえずこの速い音をきれいに正確に並べるという…そこの問題点をクリアするにはどうしたらいいのか、ということで昨日は「ポジションごとに分解して練習する」方法の実演がありました。

つまり、たとえば「ドレミファソ」なら指くぐりとかジャンプとかせず一つの「ポジション」で弾けますね。そういうまとまりごとに見ていくんです。
そのまとまりであればだいたい、速く弾くのに問題はありません…一つの「ポジション」で弾けるので。
また次の「ポジション」を弾いてみると、それも速く弾ける。

次はそれを「接続」してみるわけです。

こうすると何がいいかというと、動きが整理できて、ごちゃぁ~っとしていた動きの中に、動かないでいい時間のまとまりができて、あとはそのまとまりとまとまりの間を「しゅっ!」「しゅっ!」と接着していけばいい(ま、それが難しいんだけど)。

この考え方を、明確な形で私が初めて聞いたのは、バイオリンの音階道場に行ったときでした。
速く弾けるようにする練習方法

「ポジション」という言葉は、バイオリンのほうがよく使いますね。ポジション移動も、移弦もしないでよいまとまりで区切って練習する方法を習いました。

ピアノでも考え方は基本的に同じですが、でもバイオリンより「ポジション」が曖昧な部分もあります。それをどう運用していくか、実践的に事例を見られたのでとてもよかったです。

artomr先生がこのやり方を「裏口」と表現したのは、要するにこの練習はちっとも「音楽」じゃないからです。ポジションの「まとまり」はまったくもって音楽での「まとまり」とは関係なく、この練習をしているときに作られる音響は音楽とは呼べない何かです。まぁでも手っ取り早く音を並べてそれから音楽しようよという趣旨ですね。

私は今日、「愛の夢」の中でただ漫然と弾いててもなかなか整ってこなかった2ページの、


左手をこの方法で攻略してみようと試してみたのですか…すごい効きます。けど家族からは評判悪い(何やってんの??)。消音やまちゃんでやるほうがいいかもしれません。

----- 今日の録音:
スカルラッティ/ソナタ K.449,L.27(譜読み中)

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ピアニストができることは少ない(ショパン前奏曲Op.45)

2020年11月28日 | ピアノ
今日はartomr先生レッスン会@どこでもドア がありました。

    にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ←大人の魅力って感じの曲です

私が見てもらったのはショパンの前奏曲Op.45ですが、ま、ちょっと解凍間に合ってなくてじゃりじゃりした感じの…

ですが、最初一回弾いて、「柱がしっかり立っている」つまり基本的に一定のテンポが守られてきちんきちんと進んでいくところがいいといわれました。ぐらぐらしてるうちにルバートかけまくると(かけたつもりだと)、ただでさえ転調わけわからんこの曲が意味不明になってしまうからな…

artomr先生曰く、「ピアニストができることはとても少ない」、もちろんクラシック曲を弾く場合の話ですけど、曲はもうできてるわけだし強弱も書いてある(バッハとかだと書いてないけど)、だから裁量があるのは、書いてあることに沿った範囲内で
・強弱
・ペダル
・テンポ揺らす
といった程度。もやもやした曲だからこそそれを意味あるものとして聞かせるためには柱をしっかりさせておいてから「できる範囲」で何をするか厳密に決めていくこと。

書いてないところでの強弱、あるいはテンポ揺らす、というのはもちろん出鱈目にやっても説得力ないので、何かしらの根拠があってやっていく。

たとえば意外なことがあったとき(「そっちいくの?」みたいな転調)は、そこを強調してみる…強調するというのは、強く弾くこともあるかもしれないけど、たとえば逆に小さくしてみる(急に小声になられたらハッてなる)。

あるいは、今までとまったく違うものが出ましたよ、ということを示すために、
ちょっと速く~ちょっと遅くする
ということで挟む。

レッスン中、ルバートかけるところ、小さくするところとかは言われてすぐやってもそれなりにいい感じになることが多いんだけど、「ちょっと速く…」「強く…」とか言われると(しかもこの場合みんな聞いてるところで)、焦る(o_o) しかも解凍済んでなくてじゃりじゃりのやつw というとトチる。弾けない。

まぁもっと音がよーく頭に入ってれば、そんなことて揺らがないんだろうけど、あやふやだとね。

テレビでやってた「スーパーピアノレッスン」みたいのだと、急に指示されたところから弾き始めるとか、弾き方変えるとか、生徒さんは言われたとおり自在にやってるけどあれって当たり前じゃない(笑) かっこいい公開レッスンまでの道のりは遠い。

まぁそれはともかく、ちょっと強弱、ちょっとテンポ揺らす、そういうことですごく違う感じになっていくんですよね。たとえば、ちょっとルバートかかっていくところでどういうふうにペダルの響きが消えていったかとかそういうの、ちょっと違うとがらりと違う。

神は細部に宿る

細部がわかるためにはインフラがきちんとしてないといけないし。いやこりゃたいへんだ(まぁたいへんに決まってるのだが)

細かい工夫は別に正解ひとつじゃない(そもそもartomr先生の楽譜と私の楽譜もけっこう細かいとこ違ってた)、けど何でもいいわけじゃない。何か元ネタがあってのことで。その限られた自由度がおもしろい。

----- 昨日の録音
バッハ/インベンション1(暗譜チャレンジ)


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転調がうますぎてわからないショパン前奏曲op.45

2020年11月26日 | ピアノ
ショパンの前奏曲というと24の前奏曲がまず浮かびますけどそれとは別のOp.45…

    にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ←ショパンさん作曲うますぎてもぅ

非常に大人っぽい、色っぽい曲です。これ、昨年末におゆき先生のところのコタツ発表会で弾きましたが、なんかややこしい曲だなってんでリクツがわからないまま弾いてましたんで、

それで、artomr先生のレッスン会@zoomのときに、ミニレクチャーやって、ってリクエストしたのが8月。

artomr先生は、楽譜に和声とかこちゃこちゃ書き込んできてこってり説明してくれたんだけど、
まぁ正直いって、ややこしすぎてもう…

とにかく、のっけから「えー、どこの調なの??」とゆらゆらしてますけど
その後、ⅴ→Ⅰとかあって調がわかっても、また滑らかにスッと別の調に移っている。

その移り方がまた絶妙で、しかもいろんなやり方があって(和音を読み替えていくとか)、

まぁ細かく説明していくと、レクチャー時間に収まらないだけじゃなくて、聴衆が退屈で全員寝るので
適当にはしょりながら説明してもらってて、

それでも結局…
だから何なの
ってなっちゃって

さてこのレクチャーをやってもらったことを演奏にどう活かせばいいのか。

このレクチャーのときから数か月経って、今週末にはこの曲でレッスンしてもらおうとしているのですが、今日は
これを弾きつつ(急速解凍)
レクチャーの動画を聞き直しつつ
という感じで。うん。

「えぇそっちへ行くの~??」
「ここはどこ??」
とか振り回されるまま弾けばいいかな(←結論)
終わりそうで終わらなかった、とか。

この曲、「萌え」要素多すぎてどうしたらいいんだかよくわからないんですが、一番の特徴は「焦らされる」ってところかなと思っていて、この音に行くはずのところその前に半音違うところで引っかかりがあったり、左手が半拍ずれていたり、とかそういうの。ささっと、すたすた、行かないところが色っぽい。せっかくなのでそれを「あぁ」とか思いながら弾く。

という感じで弾いてます。転調の解説は8割がた忘れた(劣等生) という感じですがよろしくお願いします。

----- 今日の録音
バッハ/インベンション13(暗譜チャレンジその1)


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歌とピアノを近づける

2020年11月25日 | ピアノ
私の場合、ゆったりした旋律を鍵ハモで吹く分には、まったく何も技術上の困難がないので、自分が思っている…心の中で歌っている歌が、そのまんま演奏できるんです。

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そのときはほんとに、いい感じでフレーズの形を作れている。

一方、ピアノで弾く場合はどうかというと、まず本質的に、ピアノの音は何をどうしようが減衰していくという違いがあるんだけど、そのほかに、狙った音量や音色を出すのに失敗するというような技術上の問題があり、さらに何が一番のネックかといえば、一度に複数の声部を受け持たなくてはならないこと、ですね。

前に「高速ドレミ唱奏法」という記事を書きましたが、ドレミで歌いながら弾くと、ミスタッチなく正確に弾くのに役立ちます。このときは「単旋律で高速」のフレーズを念頭においていましたけど、もちろんゆっくりの旋律でも同様です。

歌いながら弾くことは、「ミス防止」「ミスしても弾き直しせず復活しやすい」「フレーズの形が整う」の一石三鳥なので、相当お得ですね。

ただ、ピアノの場合、ひとつの声部を歌いながら弾いててもあとはどうすんのという問題が残るので、数年前まではあまり注目していませんでしたが、ここしばらくはなんとかこの仕組み(?)を活かせないかということを考えていました。なにしろ今年のテーマが「弾き直し癖の改善」でしたから、歌いながら弾いていればミスしてもその流れに戻れるから突破口になるのではないかと思ったからです。

いい案だと思うのですがそれでなかなかうまくいかなかったのは、やはりひとつの声部をしっかり追っていても、ピアノの曲の場合ほかの音がありすぎるからでしょう。ひとつの声部が確かで、たとえば右手でココを弾くというのが紛れなくても、じゃあ左手はどこに行けばいいの? って感じです。だいたい、音がたくさんになったところでわけわからんくなるわけですし。

それで、ひとつだけ歌っててもうまくいかない、じゃ、ひとつよりふたつでどうだ、と思ったんです。手は二本ですし(笑)右手でひとつ、左手でひとつ、代表して二つの声部を追ったら「あらかた」弾き直ししなくても復活できるようになるのではないかと。

もちろん実際の「声」で自在に二重唱することはできません。けれど別にほんとに歌うわけではなくて心の声でいいので、なんならソプラノを聞きながらアルトを歌うのと似ているといってもいいのではないかと。そう、確かに、二つの声部を思い浮かべるということでいうとだいたいできていると思うのですが(アンサンブルのときはそうしているはず)、ドレミといういわば「言葉」をダブルで思い浮かべることが難しいのです。たぶん、人間というものが、二ついっぺんにしゃべるようにはできていないからかと。

でも、たとえば英文を読むときのことを考えると、(心の中の)表層を流れる言葉は英文そのままであって、その裏で(その訳に相当する)日本語が流れていて、その二つが絡み合って進行していくわけじゃないですか。その要領でなんとかなるような気もしたのです。そのとき、心の中で英語と日本語がダブルで流れるといっても、本当に完璧に並列しているとまではいえず、微妙にタイムシェアリングしながら、より力点を置くべき方にフォーカスし、もう一つはややぼんやりと意識しているような感じだと思います。そんな感じなら…

そうはいっても難しいんですけど、なんかしばらく前から一瞬(たとえば楽譜半ページ分くらいとか)うまくいったりしているような気がしていて、でもそういうときってものすごくうまく集中しているときで、その集中が途切れたとたん大崩壊するのでした。

なかなか安定しない…と思っていたときに、たまたま思い付きでブルグミュラー25曲録音してみたら、なんかその機能(笑)が突然改善したのです。シンプルで短い美しい曲だったのがよかったのでしょうか。

それで、奇跡的にそのモードが本番で、3ページ分持続したのがチャイコ「秋の歌」だったわけですが、そしたら「ミスしても弾き直しせず復活しやすい」どころかミスなしで演奏することができ、しかも複数の声部のフレーズの形が整うという大きなオマケがついてきたわけです。素晴らしい。

これで味をしめて、「じゃよりストレートに二声の曲を弾いてみたらどうか」というのがインベンションチャレンジ、なんですが、なかなかこれが、ブルグミュラーより難しいです…

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