ピアノの椅子で、よく見かける、刻みがついててがちゃっと上げ下げできるタイプのもの、あれは簡単に調節できるところがいいですね。高級感はないけど。
←今日はインベンション11番
我が家のピアノを買うときは、なにしろ見た目重視だったので(^^;; ピアノはやや背が低めで茶色で猫足(笑)、椅子は「がちゃ」タイプじゃなくて、脇のぐるぐるを回すとすこーしずつ上がり下がりするやつ。
これ、座り心地は格段にいいけど、上げ下げは面倒。家では、もう固定のままずーっと使っていて、自分が弾くときも、子どもが弾くときも、そのまんま。ほんとは、子どもと私では体格も弾き方も違うし、まったく同じ高さが最適ってことはなさそうだけれども。もう、お互い、慣れちゃったから。
人前でピアノを弾くときも、高さを合わせるという習慣がないもので、つい適当に弾き始めてしまってから、しばらくして「弾きにくい…」と思うことがしばしば。最近は、それはいかんと思って、もったいぶって座ってみては調節してみたりしてたんだけど、どうも、さっと座っただけでは、「いつもの高さ」が刻みのどれに相当するんだかよくわからなくて、弾いてしばらくしてから、「やっぱり違う…」と思うことが多い。
今度、落ち着いてあの「ガチャ椅子」とピアノを触れるところで、「上から何番目」が私の高さなのかちゃんと確かめておこうかな。というかそもそも、どの高さが実際のところ最適なのかを、まじめに考えたほうがいいのかしらん。
先日読んだ「さよならドビュッシー」という小説の中で、主人公が、あちこち皮膚移植した指(大やけどのあと)がこわばって動かしにくく、ピアノがほとんど弾けなくなってしまったんだけれど、そのとき、あるピアニストのアドバイスで椅子を5cmくらい低くしてみたら急に指が自由になった、というのが出てくる。
鍵盤をしっかり打とうとすると、指先に体重がかかるよう、椅子を高く調整してしまうことが多いけれど、「座る位置を低くすれば自然に背筋は垂直になり、腕にかかる体重は減衰する。指先に力を込めるよりは筋肉を伸ばして戒めから解き放ってやることを考える方が大切なんだ」とそのピアニストのセリフ。
これがどのくらい当たっているのかよくわからないが、我が家で「たまたま」設定されていた椅子の高さは、私の身長から考えるとやや低い、らしい。その位置でいつも弾きなれているのに、舞台の上で、「ガチャ椅子」を「こんな感じかな」とやるといつも高めになってしまう。それで、しばらく弾いてると「んーいつもと違う」「やっぱ弾きにくい」と途中で思うんだけど…学習しなくていつも(^^;;
ただ、この主人公がラストに近いコンクールのシーンで、指の限界時間を越えて弾き続けるための苦肉の策として、とっさに腰を浮かして上から弾くところがある。指先に力が入らなくなってきてうまく打鍵できなくなったところへ、腰を浮かして無理やり体重で手助けして、「ハイフィンガー奏法の極端に悪い見本みたいだが」かろうじて最後まで弾ききることができて、コンクールに優勝した(現実にそんなことがあったらオドロキだけど)。
どんなふうに弾きたいかによって、最適な高さってのは変わるのだろう。
椅子が低いっていえば極端なのがグールドだけど、今日見た動画では、がーんと弾きたいところでは腰を浮かして弾いてました→(グレン・グールド 影の鬼才 3/5 の5分35秒くらいのところ)
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我が家のピアノを買うときは、なにしろ見た目重視だったので(^^;; ピアノはやや背が低めで茶色で猫足(笑)、椅子は「がちゃ」タイプじゃなくて、脇のぐるぐるを回すとすこーしずつ上がり下がりするやつ。
これ、座り心地は格段にいいけど、上げ下げは面倒。家では、もう固定のままずーっと使っていて、自分が弾くときも、子どもが弾くときも、そのまんま。ほんとは、子どもと私では体格も弾き方も違うし、まったく同じ高さが最適ってことはなさそうだけれども。もう、お互い、慣れちゃったから。
人前でピアノを弾くときも、高さを合わせるという習慣がないもので、つい適当に弾き始めてしまってから、しばらくして「弾きにくい…」と思うことがしばしば。最近は、それはいかんと思って、もったいぶって座ってみては調節してみたりしてたんだけど、どうも、さっと座っただけでは、「いつもの高さ」が刻みのどれに相当するんだかよくわからなくて、弾いてしばらくしてから、「やっぱり違う…」と思うことが多い。
今度、落ち着いてあの「ガチャ椅子」とピアノを触れるところで、「上から何番目」が私の高さなのかちゃんと確かめておこうかな。というかそもそも、どの高さが実際のところ最適なのかを、まじめに考えたほうがいいのかしらん。
先日読んだ「さよならドビュッシー」という小説の中で、主人公が、あちこち皮膚移植した指(大やけどのあと)がこわばって動かしにくく、ピアノがほとんど弾けなくなってしまったんだけれど、そのとき、あるピアニストのアドバイスで椅子を5cmくらい低くしてみたら急に指が自由になった、というのが出てくる。
鍵盤をしっかり打とうとすると、指先に体重がかかるよう、椅子を高く調整してしまうことが多いけれど、「座る位置を低くすれば自然に背筋は垂直になり、腕にかかる体重は減衰する。指先に力を込めるよりは筋肉を伸ばして戒めから解き放ってやることを考える方が大切なんだ」とそのピアニストのセリフ。
これがどのくらい当たっているのかよくわからないが、我が家で「たまたま」設定されていた椅子の高さは、私の身長から考えるとやや低い、らしい。その位置でいつも弾きなれているのに、舞台の上で、「ガチャ椅子」を「こんな感じかな」とやるといつも高めになってしまう。それで、しばらく弾いてると「んーいつもと違う」「やっぱ弾きにくい」と途中で思うんだけど…学習しなくていつも(^^;;
ただ、この主人公がラストに近いコンクールのシーンで、指の限界時間を越えて弾き続けるための苦肉の策として、とっさに腰を浮かして上から弾くところがある。指先に力が入らなくなってきてうまく打鍵できなくなったところへ、腰を浮かして無理やり体重で手助けして、「ハイフィンガー奏法の極端に悪い見本みたいだが」かろうじて最後まで弾ききることができて、コンクールに優勝した(現実にそんなことがあったらオドロキだけど)。
どんなふうに弾きたいかによって、最適な高さってのは変わるのだろう。
椅子が低いっていえば極端なのがグールドだけど、今日見た動画では、がーんと弾きたいところでは腰を浮かして弾いてました→(グレン・グールド 影の鬼才 3/5 の5分35秒くらいのところ)
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