アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

表現しない音楽ってどれのこと

2017年11月13日 | ピアノ
連弾曲づくしのコンサートのあと、演奏者と客が混じってぞろぞろとタイ料理を食べにいった(うまかった)

   にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ←感情なまなましくexpress

そこで、かなりお酒が回ってきたあたりで聞いた話に「表現主義」という言葉が出てきて、私は「表現主義って何?」と聞いたんだけれども、話がややこしいせいか、頭が悪いせいか、説明が下手なせいか、アルコールが回っていたせいか、ともかくさっぱりピンとこなかった。

だって…音楽ってそもそも何かを表現する(伝える)ものでしょ?
「表現しない音楽ってものがあればもってこい」
(注: この言い回しは、「プレバト」という番組中、俳句の夏井先生がよく使うもの。AといえばBであるのは自明であるとき、貴重な17音の中にAとB両方の言葉を入れてしまったら、内容の薄い句になるというわけ)

って思ったのだけど…ほら、たとえば、
グレゴリオ聖歌だったら、神への賛美とか、
ドビュッシーの「水の反映」だったら、まぁなんか水っぽい感じとか、
ガボットみたいな舞曲であれば踊りのリズムとかね。

とにかく、ありとあらゆる音楽は何かしらを表現しているでしょ。

そしたら、そういうののことじゃないんだそうで、表すものというのは「人間の(生々しい)感情」。だから、木々がそよぐとか水がきらきらとかそういう表現のことは含まないらしい。なんでや。。

対義語は何かといえば印象主義だそうで…さっぱり対義語に見えないのはやっぱり訳が悪いのかもしれないけど英語でいえばExpressionismとImpressionismで、そういわれれば確かに対に見えるわ。

それであれば確かにドビュッシーとかは印象派としてくくられるだろうから表現主義とは言わないんだろうね。まぁそういうことにしておこう。

それとか、感情を象徴的にとか記号的に表現するような(たとえば「能」のように)ものも表現主義とは対極にあるということのようで、つまりバッハとかで「嘆きの音形」とかあったりしますがそういうのは記号的というかぜんぜん生々しくないので違う。

なるほどちょっとわかってきたぞ…と思って、

それじゃあ、明らかにいろんな感情をどっぷり表現しているシューマンさんなんかは表現主義でいいよねと思うとそれはまったく違うらしく(えー、感情を生々しく表現してるじゃないかー)、音楽で表現主義というとシェーンベルクとかベルクとかウェーベルンとか…

ごめん何を表現してるのか私にはまったくわかんない(-_-;;

ということで、表現してるものが何なのか私が聞いてもわかんない音楽のことを表現主義というらしいということがわかったところで(爆) 私の音楽史的知識のほとんどはほとんどココに頼っているという4コマ漫画シリーズ
「すぐわかる! 4コマピアノ音楽史 ロマン派~20世紀編」
を見てみますと、

「ウィーンのユダヤ系の家庭に生まれたシェーンベルクは、後期ロマン派の表現主義的な作風から出発して調性の否定へ、そして無調の世界へと到達します。」と、これだけ。

表現主義とは何かの説明にはなってないけど、「後期ロマン派の表現主義的な作風」ということはシューマンとかも関係あることになってるのかな?? ちなみに、この本のシューマンのページの見出しは「個人的な感情や物語をピアノに託したシューマン」となっている。

ショパンの曲だって、感情が表れていないということはないけど、ショパンとシューマンだと「生々しさ」の点でやっぱり違いがあるような気はする。

そのうえで、生々しい表現系と、ちょっと距離を置いた表現系(?)で比べると、実は私はあんまり生々しくないのが好きなのかな、と思った。

にほんブログ村 ピアノ  ←ぽちっと応援お願いします
にほんブログ村 ヴァイオリン ←こちらでも
にほんブログ村 中高一貫教育


「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと~アンダンテのだんだんと中受日記完結編」ダイヤモンド社 ←またろうがイラストを描いた本(^^)


「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 日本初演(たぶん)のヤナーチェク | トップ | ミスタッチ対策(裏技含む) »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (通りすがり)
2024-11-04 16:35:38
「表現しない」というとニュアンスが違いますが…
例えば人の思いとか思想、どこかの風景や印象、物語りなどを音楽で表現するのではなく、音符の配列や進行など純音楽的な要素で美しさを綴る音楽を「絶対音楽」といいます。
バロック〜古典主義時代の作曲家はだいたいコレです。
だからタイトルが「交響曲第一番〜」となるわけです。
ロマン派の時代でもブラームスやショパンなどは音楽に標題を付ける事を嫌いました。 ※「仔犬のワルツ」や「革命」などは後の誰かが勝手につけたタイトルになります。
返信する
> 通りすがりさんへ (アンダンテ)
2024-11-05 10:10:49
補足ありがとうございます。

ショパンとシューマンは時代でいえば近いですけど、ショパンが標題を嫌ったのに対してシューマンはたくさんついていますね。そのへんは私もなんとなくわかるんですけど…

じゃあシューマンのことを「表現主義」っていうのかというと、それはいわなくてシェーンベルク、ウェーベルンあたりのことを指すらしいのでこれがピンとこないんです。あくまで印象主義のアンチテーゼとして出てきたものを指すんですかね?

絶対音楽←→標題音楽
印象主義←→表現主義
というような理解でざっくりと今はいます
返信する

コメントを投稿

ピアノ」カテゴリの最新記事