堂々としてかっこよく、ちょっと重々しく、前奏曲No.9は特に好きな曲のひとつ。
←前奏曲六曲目。だんだん弾けそうな曲が乏しくなってきましたが
なんでこんなにかっこいいの~(^-^)と、プロの演奏を聞くと思う。
だって、自分で弾くとなんかかっこよくないのよね(-_-;;
それでは、いっこずつ、かっこよさの秘密を探ってみましょうかね。
[その1] 付点のリズム
この曲の大きな特徴は、リズム。右手の旋律には、ふんだんにいわゆる「タッカ(3:1)」の付点が出てくるんだけど、そこに重ねるように、左手のほうにはもっと鋭い「7:1」が出てくる。
これをいっしょに弾くのがどうにも最初うまくいかなくって、苦戦。
[その2] 転調
この曲は、基本的にじわーっと音が上昇していくところが気持ちいいんだけど、その中でいつの間にか調が変わっていく。元はシャープ四つだったのが、ナチュラルがつき、さらにフラットが登場したりして。
ナチュラルのところを弾くと、「ぞくっ」ってなるの(^^)
[その3] 曲の頂点
転調しながら、音程もボリュームも上昇していって、頂点がここのff。左手は逆に低くなって、バーンと響きを支えている。そしてその後急速に小さくなって次の小節頭では一気にpに。
[その4] 低い音のトリル
トリルがふんだんに入っているゾーンは3,4小節目。でも全部左手。低い音のところで力強くトリルから装飾音へ。ここは上手な人が弾くとめっちゃかっこいいんだけど、左手が思うにまかせない私としてはちょっとキビシイ。
[その5] 最後の〆
転調、クレッシェンド、リテヌートとこれでもかの盛り上げをして再びffへ。ふと気づくと最後の一小節では元の調の主和音に戻ってるんだけど、曲の出だしに比べるとずいぶんな高みにたどり着いたものだ。
最初のほうと違って、右手と左手がそろって鋭い付点になってるところもかっこよさのポイントかも。
と、あちこち感心しながら弾き進めていって、とりあえずだいたい音が並んだところで録音してみる。そして聞いてみると、やはりというかかっこよくない。[その1]のポイントからしてうまく入らず、もたついてしまってるし、さらにもたつきながら次の小節頭の音を探しているというのが明らかに聞こえている。
そこで、曲全体についてメトロノームをかけて、ゆっくりから練習…とにかく停滞をなくして前に進めるように。それからもう一度録音してみたのがこれ。
ショパン 24の前奏曲より 第9番
流れはややましになったがやっぱりどことなく「よっこらしょ」感が漂うのはどうしたもんか。もたついてるのと重々しいのは違うという当たり前の事実なんだけど、これがなんともね。あと、上でごたごた言ってますが、やっぱりもっともっとプリミティブなところのかっこよさはピアノの「鳴り」によるものだと思うのね。これはピアノの技術そのものだから今ここで言ってもしょうがないけど。
さていよいよ弾けそうな曲が少なくなってきたぞと。
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だって、自分で弾くとなんかかっこよくないのよね(-_-;;
それでは、いっこずつ、かっこよさの秘密を探ってみましょうかね。
[その1] 付点のリズム
この曲の大きな特徴は、リズム。右手の旋律には、ふんだんにいわゆる「タッカ(3:1)」の付点が出てくるんだけど、そこに重ねるように、左手のほうにはもっと鋭い「7:1」が出てくる。
これをいっしょに弾くのがどうにも最初うまくいかなくって、苦戦。
[その2] 転調
この曲は、基本的にじわーっと音が上昇していくところが気持ちいいんだけど、その中でいつの間にか調が変わっていく。元はシャープ四つだったのが、ナチュラルがつき、さらにフラットが登場したりして。
ナチュラルのところを弾くと、「ぞくっ」ってなるの(^^)
[その3] 曲の頂点
転調しながら、音程もボリュームも上昇していって、頂点がここのff。左手は逆に低くなって、バーンと響きを支えている。そしてその後急速に小さくなって次の小節頭では一気にpに。
[その4] 低い音のトリル
トリルがふんだんに入っているゾーンは3,4小節目。でも全部左手。低い音のところで力強くトリルから装飾音へ。ここは上手な人が弾くとめっちゃかっこいいんだけど、左手が思うにまかせない私としてはちょっとキビシイ。
[その5] 最後の〆
転調、クレッシェンド、リテヌートとこれでもかの盛り上げをして再びffへ。ふと気づくと最後の一小節では元の調の主和音に戻ってるんだけど、曲の出だしに比べるとずいぶんな高みにたどり着いたものだ。
最初のほうと違って、右手と左手がそろって鋭い付点になってるところもかっこよさのポイントかも。
と、あちこち感心しながら弾き進めていって、とりあえずだいたい音が並んだところで録音してみる。そして聞いてみると、やはりというかかっこよくない。[その1]のポイントからしてうまく入らず、もたついてしまってるし、さらにもたつきながら次の小節頭の音を探しているというのが明らかに聞こえている。
そこで、曲全体についてメトロノームをかけて、ゆっくりから練習…とにかく停滞をなくして前に進めるように。それからもう一度録音してみたのがこれ。
ショパン 24の前奏曲より 第9番
流れはややましになったがやっぱりどことなく「よっこらしょ」感が漂うのはどうしたもんか。もたついてるのと重々しいのは違うという当たり前の事実なんだけど、これがなんともね。あと、上でごたごた言ってますが、やっぱりもっともっとプリミティブなところのかっこよさはピアノの「鳴り」によるものだと思うのね。これはピアノの技術そのものだから今ここで言ってもしょうがないけど。
さていよいよ弾けそうな曲が少なくなってきたぞと。
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