アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

食器洗い機は人生を変えたのか?

2012年07月30日 | 生活
十年ちょっと前に出版された本で「食器洗い機は絶対に人生を変える」(百瀬いづみ著)というのが手元にあるのだが、本棚の整理をしていてものすごく久しぶりにこの本を手に取った。

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元々、百瀬さんにお会いしたことがあるので買った本といってもよく、自分にこの手の本が必要だと思って買ったわけじゃないんだけど。「この手の本」ってつまり、家事の合理化、工夫の話ね。

家事の工夫の本なら星の数ほど出ているけれど、「いやー、そこまでようやらんわ」というような、きちんとやる系家事の本が大半である中で、この本は、お金よりむしろ時間がほんとに貴重品である家庭の中で、どのように家事を片付けると快適に暮らせるか? を徹底追究したもの。

そういう意味で、この本は希少価値がある本なのだけれども、というか希少価値があった本なんだけれども、あまりにも路線がジャスト私向きであるために、あんまり新しい発見がなかったというものだ。私も、体面も見栄もなく、必要に迫られる部分だけの家事をなんとかやってきて、これ以上省けるところはないくらいのところに来てたからね…

なにしろ、この本の中でかなりのページを占めている「掃除」の工夫。我が家では掃除自体を、シルバー人材センターにお願いしてしまっているのだから、この本に盛り込まれている具体的な工夫が改めて生きないのは当たり前です。

この本は、実用書として非常に優れていて、どんな道具をどういうふうに使うと省力化・快適化できるかということがとてもわかりやすくまとめられています。例えば、説明書的には「乾燥機を使わないで」になっているものでも、どのくらい割り切ればどのくらいつっこんでいいかとか、快適さと手間とお金と、自分が求めるバランスを追求するにはどうしたらいいかが具体的にわかるように書かれています。

それはよくわかっていたんだけど、今回あらためて読み返してみたら、この本で一番価値がある部分というのは、「家事に自分のアイデンティティーを求めないという発想の転換」だったのだということに思い至りました。

つまりどういうことかというと、この本は本当に「食器洗い機」で人生が変わる人に一番必要なことが書かれているのです。「家事の省力化をすることが後ろめたい」。しかも、少なくはない金額を費やしてまで。あるいは、食器洗い機では結局あんまりきれいにならないんじゃないの(手洗いのほうが家事として優れている)という主張。そこを乗り越えて、導入してみて、やっぱりよかった、生活にも定着したということがあると、たぶんそこを皮切りに、いろんなことが変わってくるのです。

私は食器洗い機を使っているし、便利だと思っているけど、食器洗い機を使うことに後ろめたさを感じたことはまったくないし、導入前だって別にそこにひっかかってたから買っていなかったわけではない。買ったからといって人生も変わらなかった(^^;;

もちろん自分を基準に「ふつう」を考えると、見誤ることがあるだろうけど、私の世代以下で、「家事の省力化をすることが後ろめたい」という縛りを持ってる人はどれだけいるのだろうか? 百瀬さんと私の世代はほとんど違わない…10年と違わないんだけれども、ここらへんで例えば5年違うと、その差は案外あるのかもしれない、とちょっと思った。

そっか、やっぱり、この本は私には必要ないな。と、処分するふんぎりがついたんだけど。つまらない本ならすぐ捨てられるけれど、中身がしっかりしておもしろい本だと、ものすごーく検討して納得しないと捨てられない。一冊捨てるにもこんだけごちゃごちゃ考えて(しかも読み直して)。かくして本棚はいつもぎっしり(-_-;;

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ベヒでフォーレのノク1弾きたい!!

2012年07月28日 | ピアノ
先日、かーたん^^さんの発表会動画を見ていたら。

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すばらしい曲、すばらしい演奏、すばらしいピアノ、そして素敵な会場~♪
いーなぁ、ココ。

と、気になっておりましたところ。なんか、ここで弾ける機会があるようなので…

わくわく、そわそわ。

あのベヒシュタインで弾けるんだったら、何弾きたい??

もちろん、あんまり贅沢いっても、というかそんなに先の話でもないし、ここから先しばらくはなひめ対応でつぶれてどれだけ弾けるかわからないし(ってかあんまり弾けないし)、まぁリサイクル曲だね、弾くなら。

こないだの、ドビュッシー ベルガマスク組曲のプレリュード。曲としてはよさそう~響きがよさげなホールだしね。でもいちお、こないだもグランドで弾いたんだし…できれば別の…

すごーく前に弾いた、ラフマニノフのエレジー。あれは好きな曲なんだけど、なんとなく、ピアノのイメージ(どんなイメージ?)からいって、そーじゃなくて…

ラベルの、古風なメヌエット。あれは、いつぞやのホームコンサートで、一小節弾いてから、「すみませーん!! もういっかいいきまーす!!」ってやった曲だ。そうむちゃくちゃ難しいとも思わないけど、なんかうまく弾ける気がしないんだよな。だめじゃん。曲的にはベヒで鳴らしてみたいんだけど。誰も聞いてないんだったら弾きたいなぁ(笑)

やっぱり、フォーレのノクターン第一番。これ、ホームコンサートでなら弾いたことがあって、演奏自体は、「たまたま」私にしちゃーずいぶんまともだったんだけど。そのときはチェンバロメインの構成で、チェンバロはすばらしかったけど、ピアノは背の低いアップライトだったのだ。ちょっと心残り。

ただし、もともと、かなーり、無理目な曲である。仮にも人前で、崩壊しないで弾けたのは奇跡的だ。ちょうどあのころは、ダブル受験が終わってぱららーと視界が開けてたっていうか、テンション高かったときで、ずいぶん熱心に弾いてたもんなー。

今日は、はなひめが塾に行ってしまってからはかなりまとまった時間があったので、楽譜を引っ張り出してあらためて見てみた。

なんつーか、こみいった曲で、よくこんなの譜読みしたなと思う。どう弾いてたかは、ともかくとして…
今から、再度挑戦できるかどうか?? →こんな曲です。

ま、ひと月弾いてみて、ダメそうだったら速やかにドビュッシーに戻ればいいか!?

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またろうの学習意欲はどこにある

2012年07月26日 | 高専生活
スクリューキャップの缶飲料に、広口タイプと、狭口タイプ(ペットボトルと同じくらいの太さ)があることにお気づきでしょうか、皆様。

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左、広い口のほうがよく見るかなと思います。実は、広い口のほうが製造しやすい缶で、右の、狭い口のものを製造する技術を持っているのは一社だけだそうです。

円盤状の金属を、真ん中押して伸ばしていってコップ状にしたとしますね。それで、最後に口のところをすぼめてスクリュー部分を作ろうとしても、もうすでにコップ状にするまでに相当無理してますから、それ以上縮まらない。それで、この広口あたりが限界になるんです。

では、狭い口のはどうやってるかというと、コップ状にするところまでは同じで…それから発想の転換で、コップの底部分のほうをすぼめて切って、スクリュー部分を作るんです。だから狭くできるんです。それで、元のコップの開口部分を底にしなきゃいけませんが、それには別の円盤を持ってきてくっつけます。だから


缶のおしりのところを見ると形状が違いますね。

それで、なんで私がそんな話を知っているかというと、またろうがこの狭い口の缶を作る大和製缶というところに見学に行ったので、帰ってきてから母に教えてくれたわけです。高専から見学に行くところって、あんまり一般の人は聞いたことのない社名だけど「~は、ウチしか作れないんですよ」みたいなのが多くておもしろいです。

もっとも、コーンスープのようなもってりしたものとか、コーヒーのように香りを楽しみたいものは広口のほうが合っていますし、せっかくの狭口技術なのに、あんまり売れてないんだとかorz

ふだんの授業のほうも、三年生になって専門科目が増えてきて、材料学、材料力学、機械設計など、「かろうじて理系」の母がかすりもしなかった科目名が並んでいます。

実習も進んできて、溶接なんかも扱います。ある日、会社から帰ってきたら、あんまりにも部屋が汗臭くて
「頼むから今まずシャワーを浴びてきてくれ」
といったことがあるのですが、「いったい何をやったの?」と聞くと
「いや~今日はそんなに汗をかくようなことは…ガス溶接くらいしかやってないけどなぁ(^^)」とまたろう。
(ガス溶接よりアーク溶接のほうが暑い…いや熱いそうです)

またろ「こじろうのほうが部活で運動してきたんじゃないの」
母「そりゃ運動は着替えてしてるからね。実習は、その服のうえに安全服を羽織ったんでしょうが」

そりゃもう、運動系部活帰り小僧より、溶接帰りのほうが臭いです!!

ときどき、またろうが授業で聞いた話をしてくれますが、それなりに興味の持てる内容はあるようです。しかしそれなり…ところどころです。

とにかく試験期間中も含めて、自主的に勉強する様子は一切なく、結局前期中間では英語ではなく専門科目で赤点をとってきました(o_o)

クラスメイトの中には、もう専門科目は出席すらせず、一般科目の単位だけ取ろうとしている人がいるらしいですけど(つまり高専の三年が終わったら、一般の大学受験に転じようとしている)、もちろんまたろうはそんなことありません。

つまり専門科目をすべてどげんかせんといかんのですが、いったいどうするつもりなのでしょう。というか、「つもり」がさっぱり見えず、日々なんとなく動画を見たり、ピアノを弾いたり、絵を描いたり、ラノベ読んだり…だらだらと時間が経っていきます。親が頼めば、料理でも、風呂洗いでも、ごみ捨てでも、はなひめのお迎えでも、なんでもやってくれます。ただし勉強以外のことならば

今回の前期期末では、時間割を確認させてカレンダーに記入させるとか、やることリストを書き出させるとか、最低限、よしぞうが面倒みたらしいですが、本人は特にやる気なく、よしぞうが監視している間は適当に形をつける程度のようですし、内容まで見るってこともできないので、どうなるかわかりません。はなひめが中学生になるとき(←こちらは確実)、またろうが四年生になっているのかどうかが問題です。

いや、真の問題は、またろうが将来どうするつもりなのかってことですね。

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どの楽譜を買う?

2012年07月24日 | ピアノ
昔(子どものころ)、私にとってピアノの楽譜といったらともかく「全音」がスタンダードで、家にある楽譜は圧倒的に全音だった。

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昭和の時代の、街のピアノの先生んちといったらそんなもんだったんじゃないかな。今の全音の表紙じゃなくて、こういうの

に、赤・黄・青の帯があるやつね。やさしい色合いに草みたいな模様(?)あれはあれで悪くない、馴染みやすく邪魔にならないデザインだった。

大人になって、ピアノを再開するときも、最初ポピュラーから入ったからそれはもちろん全音Onlyとかではなくて、そのとき弾きたいものが載ってる楽譜。会社はいろいろ。でも、ブルグミュラー18番から始まって、クラシック系にだんだんハマってきたときはまだ、買うとなったらまず全音で買ってた。メンデルスゾーンの無言歌とか…

それからしばらく経って、無謀な挑戦シリーズでショパンのバラード第三番をやっていたときに(注: 今でも弾けませんが)、先生がレッスン中になんどか首をかしげて、どうも楽譜の記述に納得がいかないらしい。先生の頭の中にあるのと食い違うけど、全音版が何を根拠にそう言ってるのかわからないというか。

「やっぱりちゃんとした楽譜を買ったほうがいいと思うんだけど…」

そこで初めて、全音版が先生の頭の中で「ちゃんとした」に分類されていないことを知る(笑)。衝撃の瞬間であった。

そのとき先生のお奨めは、パデレフスキ版。理由として、「どこに持っていっても恥ずかしくない」「比較的安価である」を挙げていたような気がする。

次のレッスンにパデレフスキ版を持っていったら、先生がことのほか機嫌がよくなり(^^;; なんかぜんぜん練習する時間がなくて中身がまったく進歩していなかったにもかかわらず、終始なごやかにレッスンが進んだことを覚えている。

それで、同じショパンのナントカを買うにも世の中にはいろんな楽譜があるということがわかったわけなんだけど。

実際、中身の何が違うか比べてみると、先日のミニレッスンではペダルの話題が出てたけど、ペダルだけではなくて、指使い、フレーズの切れ目、さらには「音」まで違っていたりすることもあるのがわかった。ミスプリというわけではなくても(中にはミスプリもあるかもしれないけど)、それがいいと思って誰かが変更したり付け加えたりしたということだよね。

あるいは、「オリジナル(作曲者の意図どおり)」がいいと思っても、その意図が明らかでなかったり…
たとえば、手書きで何バージョンかあるとか、どうもこれはうっかりらしいと推測される怪しい点があるとか。

あるとき、ポリーニの弾くショパン前奏曲を聞いていたら、20番のとき、三小節目のミのフラットがなくなってて、のけぞっちゃったのだが、手元にあった楽譜を見たらちゃんと、ミにフラットはあったけどごちゃごちゃ注釈がついてて、この音はナチュラルかもしれなくて、ミクリ版はナチュラルを採用してるとかなんとか。

ちなみにこのとき私が持っていたのはヘンレ版。あちこちのピアノサークルに出入りするようになったころから、なんとなくヘンレ版を買うことが多くなったのだが、その理由は「表紙がかっこいいから」。この渋い色がなんともいえなくて、会場の椅子とかにぽんと置いてあっても、なんだか初心者じゃないみた~い♪な雰囲気が漂うから。

というわけで、現在のところ、音楽として話がよくわかってるわけじゃないんだけど、表紙のデザインなどを勘案してなんとなく、パデレフスキ版を買ったりヘンレ版を買ったりなんかしている状態。文系の研究的センスでいえば、できるだけ一次資料に近くて根拠のはっきりしているものがいいってことになるけど、たぶんそんな感じなんだろうな、という漠然とした想像をしております。

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メガぜいたくな夜

2012年07月23日 | ピアノ
日曜日からはなひめが四泊で不在なので…

   にほんブログ村 教育ブログ 中高一貫教育へ←今日はとっても気分up

このチャンスを最大限に生かすには!? ということで、日曜夜に都心ホテルに宿泊し、月曜朝はそこから出社するというゴージャスプランを思い立ったのでした。

思い立ったというか、原案はばっかいず世話係さん提供だけど、要するに世話係さんと私は、「都心への通勤を嘆く同盟」なのだ。いや、私のほうは、「都心への通勤」というよりは「都心を通り越して通勤」だけどね…。

ふだん、都心への通勤は、長い・混んでる、というわけでまったくいいことないんだけど、そこをあえて利点として生かすとすれば、都心で遊んでそのまま宿泊→出勤、コレしかないだろうと。あ、もしかすると、平日に飲み会してそのまま宿泊→出勤、もしくは、金曜日に飲み会してそのまま宿泊→帰宅というバージョンもあるかな?

しかし、二人で宿泊の計画は立てたものの、二人ともバタバタしてて、夜ごはんはどこで食べるのかという見通しをまったく立ててない状態で実行日は迫り…そこへ突然救世主が。

私とばっかいず世話係さんの共通の友人三名が、土曜日に宴会しようってんで私とばっかいず世話係さんにメールしてきて(お泊り会の企画は知らずに、たまたま)、私たちが土曜日は都合がつかないというと、宴会を日曜日にずらしてくれるという。

それで、日曜夜は五人で女子会(^-^)
#誰ですか、何歳まで「女子会」っていうの?? とかつっこんでる人

おいしい店のリサーチに、気も時間も回らなかった我々に代わって、しゃきっと段取りしてくださいました。持つべきものは友です~

楽しかった&おいしかった!! 実は、前日にはなひめの荷物詰め関連でほこりを吸いすぎ、ちょっと体調が悪かったんだけど、飲み会の間にすっかりよくなって、喉の痛みもきれいにとれました。そのあとはきれいなホテルに泊まって深夜まで話し込んで寝オチして、朝は寝坊して起きて眺めのよい席でホテル朝食。マフィンサンドとフルーツ、紅茶はさっとお代わりつぎに来てくれるし、幸せ~(^-^)

ちょびっとだけ地下鉄乗ったら、もう会社。トイレに行ったとき鏡を見たら、あらなんだかちょっと白髪が減ったような(←錯覚です)。

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