アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

「この音は終わりたがっている」(弾かないレッスン)

2024年10月31日 | ピアノ
伊藤比呂美さんという詩人をご存知でしょうか? 私、ふだん詩とか読まないのになぜこの人が馴染み深い気がするのかといえば…

    にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ←これがわかればだいたいオッケー(←雑)

「おなかほっぺおしり」という育児エッセイがありまして、昔、愛読していたんですよ。
自分の子供が小さい(というか赤ん坊)のころに、そういう子供を育てているエッセイを読む、というとこちらとしてはなんだか同時代的な気持ちを持ってしまいますが、執筆から出版まで多少のタイムラグがあるわけですから、実際には伊藤さんのほうが私より少し上の世代ということになります。

久々に懐かしい名前を見つけて購入したのが
ショローの女

というエッセイ。伊藤さんの六十代前半の生活を綴ったものです。伊藤さんももうそんなお年なのねぇ。「予習」にちょうどいいか、そんな感じです。

ちょっと驚いたのですがこの中に、ピアノの教室に通った話が出てくるんです。え、音楽好きな方でしたっけ

…実は、伊藤さんは音楽好きな方であって、時期によって聞く音楽のジャンルは違うけれども、一日中聞きまくっていたりしたのだそうだ。知らなかった。知らないのもそのはず、「音楽についてなんにも書けない。書いたこともない。」だけど、なぜ書けないのか、それがずっと心にわだかまっていたそうなのだ。

それが、60歳を過ぎて一念発起して、教室に通い始めた。これだけでもすごいんだけど、また驚くことに、ピアノ教室に通いながらまったくピアノを弾くつもりがないという…えっなにソレ

「間違えたり、うまく弾けなかったりして、緊張したり、まごついたりするのはもうこりごりなんです。さんざんやってきたんで、この年になってまでやりたくないんです」

だけど音楽の「きほん」が知りたいと。先生も困るだろうけど…

しかしその先生は、バッハのインベンションとかを題材に教えてくれたそうだ。テーマごとに同じ色のえんぴつで線を引いたりして、それが互いに被さってくる…また同じ色が出てくる…そうやってみると、聴いて知ってたインベンションとはずいぶん違っていて、「まるで古い語り物やもっと動的なもの、たとえばダンス音楽、といえばズンバだが、踊る肉体や踏むステップ、あるいは表情や手振りでキレよく語られる落語、そんなものを見ているように思えた」

構造、仕組み、そんな話を聞くことで、これまで何度も聞いたことのある音楽でも、聞こえ方が変わってくる。よりおもしろくなってくる。

それなら、ピアノが弾けるようにならないにしても、人生の豊かな学びといえるでしょう。先生、いい仕事してます。

特に、伊藤さんが「度肝を抜かれた」というのが、「この音は終わりたがっている」と先生がいったとき。

たぶんだけど、ここを今読んでいるみなさんはすべてこの言葉の意味が既にわかっていますよね? でもそれって当たり前のことではないし、なんならピアノ(の弾き方)をちょちょっと習っていても、当たり前ではないのかもしれない。

私も、このことがわかった…単に知ったのではなく実感して「ウォーター!!(←ヘレンケラーの逸話にあるやつ)」になったときの感動をしっかり覚えている。

(過去記事参照「妄想しなくても表現はできる
または「和声がわかるとピアノがどうイイ感じになるのか説明してみた」)

教室に通ったのは一年ほどだそうだけど、これからまだ長い(たぶん)人生の中で、宝物のひとつになったことでしょう。せっかく、音楽聞くのは元々好きなんだから。

にほんブログ村 ピアノ  ←ぽちっと応援お願いします
にほんブログ村 その他日記ブログ 50代女性日記 ←こちらも参加しています


「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと~アンダンテのだんだんと中受日記完結編」ダイヤモンド社 ←またろうがイラストを描いた本(^^)


「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ギター譜をピアノで弾く!?

2024年10月30日 | ピアノ
実はなんと、ギター譜を衝動買いしてしまいまして…

    にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ←まさかギター譜買うと思ってなかった


武満徹「ギターのための12の歌」

なんでそんなことになったかというと、この中の「イエスタディ(ビートルズの)」をピアノで弾いているのを聞いて

ぴあおさんのX: イエスタディ

とっても素敵だったので自分でも弾いてみたくなりポチ。

しかしこんな見慣れない感じの楽譜、弾けるのかな



…と思いましたが、案外、弾きにくくはなくて譜読みもまぁまぁしやすい感じ

ただし。
やはり何というか「思ってたんと違う」…ぴあおさんは素敵に弾いてたけど
自分で弾くとそんなにサマにならない、物足りない感じ。

ピアノ曲だったら、こう…もっと、低音が使われますよね。たとえば。音数も、ピアノにしてはアッサリしすぎているのかもしれない。(いや多すぎると弾けないんですが)

でも、さすが武満徹というか、おしゃれな和音やリズム、とても心ひかれるのは確か。

それで思ったんですけど、これ、ケンハモソロにしたらいい感じになるのではないかと。

試しに吹いてみたんですが、まぁまったくそのままではできない…音を重ねすぎるとケンハモではうまく響かないので減らすとか、あと音域も低いほうがちょっと足りないんでどうにかするとか、多少の修正は必要ですが、工夫すればこれはケンハモレパートリーになるのでは??

という予感がしてます。

来年、また「無伴奏の会」にエントリーしてるので現在絶賛ネタ集め中なのです。カリンバソロとか、ケンハモソロとか、早いところ目星つけて曲目固めて、練習できるようにしておきたいね。

にほんブログ村 ピアノ  ←ぽちっと応援お願いします
にほんブログ村 その他日記ブログ 50代女性日記 ←こちらも参加しています


「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと~アンダンテのだんだんと中受日記完結編」ダイヤモンド社 ←またろうがイラストを描いた本(^^)


「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

歌の世界観

2024年10月29日 | ピアノ
今日はなんと「歌の発表会」。八月に二回、レッスンをしてもらっただけですが(そしてそれ以外には歌わない)

    にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ←鍵ハモだけならぜんぜん緊張しないけど

突然ですが発表会です。内輪の気楽なものだけれど

くじ引きの結果、なんとトップバッターを引き当て(初参加なのに…)あれまと思ったけど、まぁかえってよかったかもしれません。

私が歌ったのは

涙そうそう
アメージンググレース

の二曲で、いずれも1コーラス目は歌で、2コーラス目は鍵ハモというふうにしました。
歌はちょっとだいぶアレだけど鍵ハモでなんとか立て直して総合印象をプラスに持っていこうという作戦です。

でもなんかテンパっちゃって、オクターブ間違えたり、飛ぶところ間違えたりして鍵ハモもいまいちだった。

なので全員終わって、ここからお茶というときに、

別の参加者の伴奏をしていた方に「この伴奏してください」と初見で押し付けて

見上げてごらん夜の星を

を演奏しました(勝手にアンコール)。今度は歌じゃなくて鍵ハモのみ。伴奏者も素晴らしくて鉄板の出来です。


しかし今日、ほかの方の演奏を聞いていてつくづく思ったことは、私のは「歌」とはいえない…「歌」未満の何か…

発想が器楽的というか、別に平板に吹いているというわけではないけれども、そして最近は歌詞も少し考えつつ吹いていたりするんだけど(歌うときはもちろん)、基本的にフレーズの形は考えていても意味がそんなにない感じ?

ほかの方の歌はもっと意味や、思い入れや、ストーリーがあって、人に「伝わる」何かというのはそちらがメインだったりするわけです。


ちょっと自分の歌はちょっと…あまり自分でも聞きたくないというか、ってところなんですけど
この世界を味わっておくと何かいいことありそうな気もします。


結局コレに頼る↑

にほんブログ村 ピアノ  ←ぽちっと応援お願いします
にほんブログ村 その他日記ブログ 50代女性日記 ←こちらも参加しています


「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと~アンダンテのだんだんと中受日記完結編」ダイヤモンド社 ←またろうがイラストを描いた本(^^)


「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いろいろな発見があった(めるちゃん会)

2024年10月27日 | ピアノ
今日は、古馴染みの、ピアノ弾かない人も含めためるちゃん会。

    にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ←まったり系めるちゃん会

当然、おしゃべり中心になるので、しゃべりながらできそうなこと(手芸とか)を持ち寄り


はずる キャスト マーブル【難易度レベル5】←誰も結局戻せず…


カミキィの心やすらぐ癒やしのおりがみ
今日はこれ折ってみました。おしゃべりに意識が向いていてもちゃんと折れる難易度、できあがり作品もなかなかおしゃれでいいですね

みんな退職してヒマがたくさんできたら、無目的に集まってだらだらしゃべって手芸とかするだけの会もする予定ですが

まだみなさん忙しいなかで集まってるので、せっかくだから弾こう、となって

私はコンサートで弾く予定の
チリー・ゴンザレス/前奏曲 嬰ハ長調
モーツァルト/ピアノソナタ第13番K.333

を丸ごと弾きました。実は弾きながら話もほぼ聞いてたし、演奏はBGM的であることを意識して弾いていたのですが、そうすると、モーツァルトは案外問題なく弾けて、やはり長く弾いてきてかなりしっかり定着してきたのかなと

ゴンザレスのほうが易しくて、真剣に弾いたときはこちらのほうがミス少なく弾けると思うのですが、話に気をとられると大事故に。定着するほど弾いてないって感じですね。

あと、カリンバを持ってきてくれた人がいたのでカリンバデュオに初挑戦したのですが
(はじめてのカリンバBOOK 実践編-曲を楽しみながらステップ・アップ!の「アメージンググレース」)

…あらかじめ練習しておかないとデュオ無理、という結論w (2nd案外難しい)

ところで、カリンバ二つを弾き比べしてみたところ…


えっ、私のより柔らかい弾き心地だし音色も優しい感じ

カリンバもモノによってだいぶ違う、というのを知ってしまった(←危険フラグ)
また楽器買ってしまうかもw

それと、私のずっとしまいっぱなしチョビくん(バイオリン)がかわいそうなので試しに弾いてもらったのですが、最初は「寝てる感じ(鳴らない)」だったところ、だんだん起きてきて、いい音してました。いつかバイオリン復活させるかどうか、悩みどころだねぇ

にほんブログ村 ピアノ  ←ぽちっと応援お願いします
にほんブログ村 その他日記ブログ 50代女性日記 ←こちらも参加しています


「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと~アンダンテのだんだんと中受日記完結編」ダイヤモンド社 ←またろうがイラストを描いた本(^^)


「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

画角変えてみた

2024年10月26日 | ピアノ
今までにアップしたカリンバ動画は、めるちゃんの上にある洗濯物干しバーに百均で買ったスマホホルダーつけて撮影していたのですが

    にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ←撮影の技術(と機材)も向上できればそれはそれで

つまり、めるちゃんの上でカリンバを弾くというスタイル固定になってしまいます。いろいろ調整してみたけど結局微妙に弾きづらい角度になってしまい、こんなしょうもない理由で手を傷めるのも嫌なので

これ買ってみました。


【ActyGo】 チェストハーネス
(なぜかお風呂用スマホケースと折り鶴がオマケでついてた)

要するに、スマホホルダーを自分自身に装着できるベルトなんですけど
自分視点での撮影ができるということですね。

試しに撮った初動画はこんな感じ:
【カリンバ事始:15日目】ナウシカ・レクイエム(チェストマウントハーネス買った)

ちょっとバランス悪い画面になってしまいました。画角をいい感じに調節するのが難しかった…もうちょっと工夫してみるけど
いくらなんでも近すぎますよね。揺れるから酔いそう

それに指が迷ったりしてるのが気になるなぁ…

でもまぁこれで、めるちゃんの上以外でも撮影できるようになって良きです。

それと、弾きやすくなったので、技術が変わらなくても「やや」スムーズに弾けるようになってます。

そういえば、と思ってピアノもいつもと違う方向から撮ってみました。

モーツァルト/ピアノソナタK.333第一楽章(練習)

この撮り方をすることでいくつか発見がありました。
・上から撮っていると緊張する(緊張練習に良し!?)
・頭のごく近くにスマホがぶらぶらしてて邪魔
・手に変な力が入ってたりするのがいちいち映ってしまう(いいのか悪いのか)
・現状のアイテムで撮影すると鍵盤全体を映すことはできない

YouTubeとか見ると上から視点の動画たくさんありますよね。見る側としてはおもしろいと思うんだけど。

いつもの画角(鍵盤横にスマホ置く)がいちばん簡単ではあります。

にほんブログ村 ピアノ  ←ぽちっと応援お願いします
にほんブログ村 その他日記ブログ 50代女性日記 ←こちらも参加しています


「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと~アンダンテのだんだんと中受日記完結編」ダイヤモンド社 ←またろうがイラストを描いた本(^^)


「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする