なんかあまりにもびっくりしてしまう記事を見かけたので、どうしても一言いいたくなってしまいました。
←ソプラノリコーダーまだとってある
義務教育にリコーダーは必要なのか 作曲ソフトが使える方が合理的では?(古市憲寿)
作曲ソフト?? えーー(o_o) なんでそうなるの?
音楽そのものについての理解や体験、さらに演奏スキルや楽典の知識などなどがあって初めて作曲ソフトを使おうって話になるわけでしょ。
歌をうたったり、リコーダーを吹いたりを教えることによって、音楽の楽しみを学ぶとともに、もしかしたら作曲ソフト活用への第一歩を踏み出すかもしれないというような位置づけ。話が逆。
「同じ音楽でも、LogicやGarageBandなど作曲ソフトを使えるよりも重要か。」
…重要に決まってるじゃないですか。リコーダーを吹くスキルや、吹いて音楽をつくった体験は一生ものです。一方、作曲ソフトを使うスキルは陳腐化します。作曲ソフトがリコーダーより長生きしますか?
だいたい、この記事の冒頭が驚愕のハズしっぷり。
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あなたに10歳の子どもがいたとする。何か一つ習い事をさせたいと思う。選択肢は「英語」「プログラミング」「リコーダー」の三つだとしたら、恐らく「英語」「プログラミング」を選ぶ人が圧倒的多数だろう。
そもそもリコーダーの個人指導や塾なんて、あまり聞いたことがない。お金を払ってまで上達したい人が少ないからだろう。一般受験でリコーダーは必要とされないし、音楽的素養を身に付けたい場合も、ピアノなど鍵盤楽器を習得した方が汎用性がある。
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それをいうなら選択肢を「音楽」もしくは「ピアノ」と「英語」「プログラミング」にすればいいでしょう。お金を払って習いに行くならピアノでいいけど、しかしピアノは集団授業に馴染まないわけだから。
リコーダーは安価で、かさばらなくて、音量もそこそこで、1クラス分の子供たちが1教室の中で一斉に吹いててもなんとかなる、しかも特に音楽の素質がある子だとかいうんじゃない、平凡な子供たちが、たいして行き届いてない指導のもとに吹いても、そこそこの音程と音質が出せて音楽の楽しみに結びつくというたいへん優れた楽器です。
小学校の音楽の授業で扱うのに好都合なんです。だからといって、個人でわざわざ習いにいくときに特にリコーダーである必然性はない。
そして、ピアノはもちろんそれはそれで優れた楽器だけれど、リコーダーの代わりになるわけでもないです。息を使って演奏する感覚はピアノにないものであり、息の通る管の長さをコントロールすることで音程を作る体験と合わせて、管楽器演奏の入り口となるもので、ピアノを弾いていただけでは身につかないものです。
私は三歳からピアノを習っていて、ピアノは家にあったけれど、それとは別の楽器としてリコーダーを得たことはたいへんな喜びでした。小学校のすべての授業の中で一番うれしかったことかもしれない(ほかが苦痛すぎたからというのはあるw)
リコーダーを習うことは、大人になってリコーダーを吹くために役に立つから意味があるわけじゃない。
(吹く人もたまにはいるかもしれないが)
たとえばリコーダー体験を基礎としてのちに別の管楽器をやるようになる人もいるだろうし
ピアノなどぜんぜん別の楽器を演奏するときに効いてくるかもしれないし
物理で「音」について学習したときに何か「あぁ」と思うかもしれないし
人の歴史の中で非常に古くから音楽というものが重要であったことに、そしてその活動にはたとえば笛のようなシンプルな機構のものが活用されたことに思いを馳せることがあるかもしれないし
…あるいは教室という、環境的に恵まれない中であっても合奏をして楽しかったことがある、ということが心にちょっとした灯りを照らすかもしれないし
まぁ教育ってそういうものなんじゃないだろうか。ほとんどのことが、直接でないことに役立つというような。
まさか、みんなが音楽家になるわけじゃないから義務教育で音楽なんてやらなくても、って思ってるの?? 義務教育で音楽教えないような社会で暮らしたいの?? 私は嫌だけど。
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義務教育にリコーダーは必要なのか 作曲ソフトが使える方が合理的では?(古市憲寿)
作曲ソフト?? えーー(o_o) なんでそうなるの?
音楽そのものについての理解や体験、さらに演奏スキルや楽典の知識などなどがあって初めて作曲ソフトを使おうって話になるわけでしょ。
歌をうたったり、リコーダーを吹いたりを教えることによって、音楽の楽しみを学ぶとともに、もしかしたら作曲ソフト活用への第一歩を踏み出すかもしれないというような位置づけ。話が逆。
「同じ音楽でも、LogicやGarageBandなど作曲ソフトを使えるよりも重要か。」
…重要に決まってるじゃないですか。リコーダーを吹くスキルや、吹いて音楽をつくった体験は一生ものです。一方、作曲ソフトを使うスキルは陳腐化します。作曲ソフトがリコーダーより長生きしますか?
だいたい、この記事の冒頭が驚愕のハズしっぷり。
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あなたに10歳の子どもがいたとする。何か一つ習い事をさせたいと思う。選択肢は「英語」「プログラミング」「リコーダー」の三つだとしたら、恐らく「英語」「プログラミング」を選ぶ人が圧倒的多数だろう。
そもそもリコーダーの個人指導や塾なんて、あまり聞いたことがない。お金を払ってまで上達したい人が少ないからだろう。一般受験でリコーダーは必要とされないし、音楽的素養を身に付けたい場合も、ピアノなど鍵盤楽器を習得した方が汎用性がある。
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それをいうなら選択肢を「音楽」もしくは「ピアノ」と「英語」「プログラミング」にすればいいでしょう。お金を払って習いに行くならピアノでいいけど、しかしピアノは集団授業に馴染まないわけだから。
リコーダーは安価で、かさばらなくて、音量もそこそこで、1クラス分の子供たちが1教室の中で一斉に吹いててもなんとかなる、しかも特に音楽の素質がある子だとかいうんじゃない、平凡な子供たちが、たいして行き届いてない指導のもとに吹いても、そこそこの音程と音質が出せて音楽の楽しみに結びつくというたいへん優れた楽器です。
小学校の音楽の授業で扱うのに好都合なんです。だからといって、個人でわざわざ習いにいくときに特にリコーダーである必然性はない。
そして、ピアノはもちろんそれはそれで優れた楽器だけれど、リコーダーの代わりになるわけでもないです。息を使って演奏する感覚はピアノにないものであり、息の通る管の長さをコントロールすることで音程を作る体験と合わせて、管楽器演奏の入り口となるもので、ピアノを弾いていただけでは身につかないものです。
私は三歳からピアノを習っていて、ピアノは家にあったけれど、それとは別の楽器としてリコーダーを得たことはたいへんな喜びでした。小学校のすべての授業の中で一番うれしかったことかもしれない(ほかが苦痛すぎたからというのはあるw)
リコーダーを習うことは、大人になってリコーダーを吹くために役に立つから意味があるわけじゃない。
(吹く人もたまにはいるかもしれないが)
たとえばリコーダー体験を基礎としてのちに別の管楽器をやるようになる人もいるだろうし
ピアノなどぜんぜん別の楽器を演奏するときに効いてくるかもしれないし
物理で「音」について学習したときに何か「あぁ」と思うかもしれないし
人の歴史の中で非常に古くから音楽というものが重要であったことに、そしてその活動にはたとえば笛のようなシンプルな機構のものが活用されたことに思いを馳せることがあるかもしれないし
…あるいは教室という、環境的に恵まれない中であっても合奏をして楽しかったことがある、ということが心にちょっとした灯りを照らすかもしれないし
まぁ教育ってそういうものなんじゃないだろうか。ほとんどのことが、直接でないことに役立つというような。
まさか、みんなが音楽家になるわけじゃないから義務教育で音楽なんてやらなくても、って思ってるの?? 義務教育で音楽教えないような社会で暮らしたいの?? 私は嫌だけど。
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