昨日はチェンバロ体験&コンサートの会でした。なかなか欲張った会でして、
←チェンバロいいっすよ♪
・ピアノからチェンバロに転向したゆかりちゃんの成長をことほぎ
・ふだんピアノしか弾かない人にチェンバロのおもしろさを知ってもらう
という両面の狙いがあります。
(1) 参加者の体験コーナー: 持ってきた曲を弾いてみて、ゆかりちゃんにミニレッスンしてもらう
(2) 参加者の発表会: 一曲ずつ弾く
(3) ゆかりちゃんコンサート
の三部構成。参加者は私を入れて9人でしたが、この構成だと13:00~17:00の開催時間内にきっちきちで、ろくに休憩とる暇もないくらい。ま、参加者はいいんですけどゆかりちゃんはほんとノンストップでお疲れ様でした。
ピアノを弾く姿とチェンバロを弾く姿は似ていますが、音の出し方はぜんぜん違います。ピアノは打鍵の最中にアクションを動かし、下に行ったときに「打弦」するわけですが、チェンバロは軽い打鍵で押し下げていく途中に弦をはじくポイントがあります。
弾いてみて思うのですが、こうやって音の出るタイミングが微妙に違うのと、軽いキーアクションの中に案外硬い「弦はじきポイント」があることで、どうも自分の頭に描いている「ノリ」のとおり弾くことができないんです。まぁ違う楽器だから当たり前といえばそのとおりですが。
ピアノ弾きがチェンバロで弾いてみようとするとまぁバッハという発想になりますが、私はあえてふだんピアノで弾かない曲を選びました。
クープラン 百合の花開く
チェンバロらしさ、っていうとまずは装飾音。それと、なんていうのか知らないけど「この音をここまで押さえておく」というのがやたら複雑で、楽譜の見た目よりすごくてこずりました。上記録音はそのへんあまり正確じゃありませんが(^^;; でもやっぱりチェンバロで弾くと突然マジになります。音が上がっていくとか、和音が変化していくとか、それだけでもう、気持ちイイって感じで、慣れないこと考えて弾いてるのですごくテンポ遅くなってて、「ひとり二分目安で♪」とかいっておきながら自分がいきなり三分(ごめん)。
ゆかりちゃんには、まず装飾音の入れ方を確認してもらって(それはだいたい合ってたらしい)、それから「あと何から考えて弾けばいいですか」といきなり直球で聞いてみると(そこからかい)、「大きく区切れるところを意識したら」というもっともなアドバイス。
ほかの人も、タイミングの取りにくさと格闘しながらそれぞれ準備してきた曲を披露してくれました。
ピアノのうまい下手とはまた全然別の、チェンバロ馴染みってのがあるようです。夜毎屋さんやasaponさんはいきなりチェンバロらしい響きを出していましたが、shigさんは苦手らしいです(指が太いだけで不利という説も)。
ゆかりちゃんコンサートは、前半がチェンバロソロ、後半がチェンバロ+リコーダーでした。
これで同じチェンバロかい、とツッコミを入れたくなる極上の響きにうっとりです。
バッハのフランス組曲のような鉄板曲ももちろんいいのですが、ふだんピアノで弾かれることはないような、装飾音盛り盛りのダングルベールとかがとてもいいんです。
ダングルベール「《フェアトン》のシャコンヌ」って、「フェアトン」という歌劇の編曲ものだそうですが、それだけに音多め、華やかです。
チェンバロは、ピアノと違って強弱のつかない楽器とよく言われますが、「うまい人が弾いてるときには」そんな感じに聞こえません。音が多くなったり長くなったりするとにぎやかに聞こえますし、タイミングをわずかにずらすなどのテクで目立たせたり、いろんな技があるようで(よくわかってませんが)、たぶんタッチによっても音色変わります。表現の幅というのはずいぶん広いもののようでした。
そして、チェンバロにリコーダーが加わるとまたぐぐっと世界が広がります。大きめの木製のナントカいうやつ(失念)、あの癒し系の音色にすっかりやられました。買うと高いらしいですが昨日は学校から借りたりとかして、いろんなリコーダーを揃えてきてくださいました。
ところでゆかりちゃんはほんとアンサンブルがうまいです。アンサンブルのとき、チェンバロ奏者が見ている楽譜はわりと「ざっくり」したもので、即興的な部分が多いらしいですけど、リラックスして自在に合わせていく感じがとっても幸せです。
さっき自分が弾いていた、「ほしいところに音がハマらない」微妙にモニョる演奏と違って、スパーンとあるべきところに音がくる感触、これぞ音楽(音を楽しむ)ですな。
第1部 チェンバロソロ
J. P. スウェーリンク (1562-1621)
: 第9旋法のトッカータ SwWV 297
J- H. ダングルベール (1629-1691)
: プレリュード,《ファエトン》のシャコンヌ
F. クープラン (1668-1733)
: 神秘の障壁
J. S. バッハ (1685-1750)
: フランス組曲 第2番 BWV 813
アルマンド-クーラント-サラバンド-エア-メヌエット-ジーグ
平均律クラヴィーア曲集第二巻より第五番ニ長調BWV874
第2部 ~リコーダー&チェンバロ~
A. コレッリ(1653-1713)
: リコーダーソナタ 第7番 op.5-7
アルマンド-クーラント-サラバンド-ジーグ
D. カステッロ (fl.1621-fl.1644)
: ソナタ 第2番
(現代的なソナタ・コンチェルターテ 第2巻より)
G. B. フォンタナ (ca.1580-ca.1630)
: ソナタ 第3番
J- M. オトテール (1674-1763)
: フルートソナタ 第3番ニ長調
G. P. テレマン(1681-1767)
: リコーダーソナタ ヘ短調 TWV41:f1
トリステ-アレグロ-アンダンテ-ヴィヴァーチェ
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・ピアノからチェンバロに転向したゆかりちゃんの成長をことほぎ
・ふだんピアノしか弾かない人にチェンバロのおもしろさを知ってもらう
という両面の狙いがあります。
(1) 参加者の体験コーナー: 持ってきた曲を弾いてみて、ゆかりちゃんにミニレッスンしてもらう
(2) 参加者の発表会: 一曲ずつ弾く
(3) ゆかりちゃんコンサート
の三部構成。参加者は私を入れて9人でしたが、この構成だと13:00~17:00の開催時間内にきっちきちで、ろくに休憩とる暇もないくらい。ま、参加者はいいんですけどゆかりちゃんはほんとノンストップでお疲れ様でした。
ピアノを弾く姿とチェンバロを弾く姿は似ていますが、音の出し方はぜんぜん違います。ピアノは打鍵の最中にアクションを動かし、下に行ったときに「打弦」するわけですが、チェンバロは軽い打鍵で押し下げていく途中に弦をはじくポイントがあります。
弾いてみて思うのですが、こうやって音の出るタイミングが微妙に違うのと、軽いキーアクションの中に案外硬い「弦はじきポイント」があることで、どうも自分の頭に描いている「ノリ」のとおり弾くことができないんです。まぁ違う楽器だから当たり前といえばそのとおりですが。
ピアノ弾きがチェンバロで弾いてみようとするとまぁバッハという発想になりますが、私はあえてふだんピアノで弾かない曲を選びました。
クープラン 百合の花開く
チェンバロらしさ、っていうとまずは装飾音。それと、なんていうのか知らないけど「この音をここまで押さえておく」というのがやたら複雑で、楽譜の見た目よりすごくてこずりました。上記録音はそのへんあまり正確じゃありませんが(^^;; でもやっぱりチェンバロで弾くと突然マジになります。音が上がっていくとか、和音が変化していくとか、それだけでもう、気持ちイイって感じで、慣れないこと考えて弾いてるのですごくテンポ遅くなってて、「ひとり二分目安で♪」とかいっておきながら自分がいきなり三分(ごめん)。
ゆかりちゃんには、まず装飾音の入れ方を確認してもらって(それはだいたい合ってたらしい)、それから「あと何から考えて弾けばいいですか」といきなり直球で聞いてみると(そこからかい)、「大きく区切れるところを意識したら」というもっともなアドバイス。
ほかの人も、タイミングの取りにくさと格闘しながらそれぞれ準備してきた曲を披露してくれました。
ピアノのうまい下手とはまた全然別の、チェンバロ馴染みってのがあるようです。夜毎屋さんやasaponさんはいきなりチェンバロらしい響きを出していましたが、shigさんは苦手らしいです(指が太いだけで不利という説も)。
ゆかりちゃんコンサートは、前半がチェンバロソロ、後半がチェンバロ+リコーダーでした。
これで同じチェンバロかい、とツッコミを入れたくなる極上の響きにうっとりです。
バッハのフランス組曲のような鉄板曲ももちろんいいのですが、ふだんピアノで弾かれることはないような、装飾音盛り盛りのダングルベールとかがとてもいいんです。
ダングルベール「《フェアトン》のシャコンヌ」って、「フェアトン」という歌劇の編曲ものだそうですが、それだけに音多め、華やかです。
チェンバロは、ピアノと違って強弱のつかない楽器とよく言われますが、「うまい人が弾いてるときには」そんな感じに聞こえません。音が多くなったり長くなったりするとにぎやかに聞こえますし、タイミングをわずかにずらすなどのテクで目立たせたり、いろんな技があるようで(よくわかってませんが)、たぶんタッチによっても音色変わります。表現の幅というのはずいぶん広いもののようでした。
そして、チェンバロにリコーダーが加わるとまたぐぐっと世界が広がります。大きめの木製のナントカいうやつ(失念)、あの癒し系の音色にすっかりやられました。買うと高いらしいですが昨日は学校から借りたりとかして、いろんなリコーダーを揃えてきてくださいました。
ところでゆかりちゃんはほんとアンサンブルがうまいです。アンサンブルのとき、チェンバロ奏者が見ている楽譜はわりと「ざっくり」したもので、即興的な部分が多いらしいですけど、リラックスして自在に合わせていく感じがとっても幸せです。
さっき自分が弾いていた、「ほしいところに音がハマらない」微妙にモニョる演奏と違って、スパーンとあるべきところに音がくる感触、これぞ音楽(音を楽しむ)ですな。
第1部 チェンバロソロ
J. P. スウェーリンク (1562-1621)
: 第9旋法のトッカータ SwWV 297
J- H. ダングルベール (1629-1691)
: プレリュード,《ファエトン》のシャコンヌ
F. クープラン (1668-1733)
: 神秘の障壁
J. S. バッハ (1685-1750)
: フランス組曲 第2番 BWV 813
アルマンド-クーラント-サラバンド-エア-メヌエット-ジーグ
平均律クラヴィーア曲集第二巻より第五番ニ長調BWV874
第2部 ~リコーダー&チェンバロ~
A. コレッリ(1653-1713)
: リコーダーソナタ 第7番 op.5-7
アルマンド-クーラント-サラバンド-ジーグ
D. カステッロ (fl.1621-fl.1644)
: ソナタ 第2番
(現代的なソナタ・コンチェルターテ 第2巻より)
G. B. フォンタナ (ca.1580-ca.1630)
: ソナタ 第3番
J- M. オトテール (1674-1763)
: フルートソナタ 第3番ニ長調
G. P. テレマン(1681-1767)
: リコーダーソナタ ヘ短調 TWV41:f1
トリステ-アレグロ-アンダンテ-ヴィヴァーチェ
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