あられの日記

カテゴリーは場所優先。鶴岡八幡宮は寺院・仏閣ではなく「鎌倉」に。一部検索し易さ優先で、花カテゴリーに入れてる場合も。

花よりも花の如く

2005年12月13日 09時27分26秒 | 展覧会&観光施設&能楽
渋谷の観世能楽堂には書店、和装屋、食堂が入っている。何度も行っているけど、食堂は利用したことがない。
書店も普通の本屋とは違う。『お能の為の本屋』なので、品揃えもそれ一色である。
私は最近ここで袖珍本を買いはじめた。手のひらサイズの和本で、演目ごとに作られている。解説や役別の衣装解説、発声を書き込んだ本文からなる。どちらかと言えば、役者のお勉強用のアンチョコに近い。観劇するならB5版の本の方がお勧めなのだけど、これはとっても高い。アンチョコでも840円もする。(羽衣の場合)気合いの入った客でないと、全演目揃えられない。まあ、何年、いや何十年もかけておじさまおばさま方は揃えるらしいので、細部にこだわってはいかんのかもしれんが…。でもこの本があると、観劇の時とても役立つ。役者さんによっては、かつぜつがわるかったり、声が小さかったりして、「何を言っているか全くわからない~~」という場合もあるのだ。先月も書いたけど、お能の登場人物はシテ(主人公)、ワキ、ツレという実に少ない。2人だけと言う場合もある。ワキはナレーションもこなす。幸いワキは若い人が<僧侶>を演じる場合が多いので、聞き取りは容易い。この場合、お面はつけないし…。
辛いのはシテ!主人公だからセリフも多い。舞いもある。<神様、幽霊、女>という役所が多いのだけど、この場合シテはお面をつけている。お面は重要文化財だったり国宝だったり、そうでなくても代々~とか言われのあるもので、年代物だ。
ここで気付きました?
日本人は、戦後食事が良くなった。それに伴い、体も大きくなった。
な~の~で~、お面の上下左右から、役者の顔がはみ出ている。つまり、お面が小さいのだ。遠目には、顔が小さく見えいいのだけれど、衣装はアレだし…。実は太ったおじさんが演じていても、遠目にははかなくか弱い少女に見えるから。
でも、役者としては大変だ。……どうやって息してるんだろう?舞台の直前で見ていると、静止のポーズの時、役者さんが喘ぐように肩を上下してたりする。
なんかそれた。
本屋である。
今回は「羽衣」の珍袖本を買いにいった。その時に、先月見たものがまだあるのか?と確認をとった本がある。
『花よりも花の如く』(白泉社)成田美名子 税込み410円
漫画である。
(なんで、こんな所に漫画の本が!!!)
実はこれ、【能漫画】なんである!う~む、漫画の画材はもうなんでもありだ…。お能は難しそうだし、ちょっと…という初心者にはお勧め。内容はと言うと、
(幼い頃から能の舞台に立っている能楽師・憲人は修行中の身の上。祖父であり師匠でもある左右十郎先生の内弟子として、忙しい毎日を送っている。舞台の上では天人・美女・鬼にすら変幻自在…魅惑的な憲人の「お能」ライフを描く)只今3巻まで発売中。

つい3巻まで買っちゃったぜ!面白いぜ!
コメント
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