谷戸山公園で念願のガガイモの実を観察出来て大満足。次は訪問目的のサラシナショウマの実です。
の前に、キジョランが見たい。けどキジョランがどんな姿をしているか知らないんだ〜。ガガイモの悪夢再びですよ。まずはシラカシ観察林へ向かう。
で、トップ画像です。林の中の赤い色は目立ってます。画像左手がセンリョウです。
センリョウ(千両):センリョウ科の常緑小低木。別名クササンゴ(草珊瑚)。冬に赤い果実をつけ美しいので栽培され、特に名前がめでたいのでマンリョウ(万両)などとともに正月の縁起物とされる。
花期:7−8月頃。果実は液果で10月頃から赤く熟し、翌年2月頃まで見られる。
ちなみに、画像右手にはアオキ(青木)がある。日本原産の常緑低木。
さて?この近くにキジョランがあるハズなのだけども。どれがキジョランなんだろう?蘭っぽい植物の葉っぱはない。
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辺りをつけてこれかも?な候補の植物を片っ端から撮影する。
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帰宅後、撮影画像を見比べ上のツタが実はキジョランでした。
キジョラン(鬼女蘭):ガガイモ科キジョラン属のつる性多年草。有毒。
木質になるつる性植物。葉は対生し、卵円形で大きく、基部は円脚か浅い心脚。全体としてはややハート形につかくなる。葉の表面は深緑で、無毛、少し艶がある。
花は葉腋から出て、2−3センチの短い柄の先に散形の花序をつける。花は白。径は2−3センチ。花期:8−11月。
果実は楕円形で長さ13−15センチになり、つるからぶら下がる。
キジョランの実は冬が近づくと、はじけて中から綿毛が飛び出す。
和名はその綿毛の白色を鬼女の髪に見立てたことに由来。
照葉樹林の林内から林縁に生え、木にも昇るが、樹冠を覆うようには生えない。アサギマダラの食草。
なぜにこんなに詳しく書いたかといえば、「鬼滅の刃」の蝶屋敷で出てくるから。カナヲの周囲をひらひら飛んでる蝶々がアサギマダラです。普段は高地にいますが、関東では秋の終わり頃に高地から降りてくる。里山でちょくちょくみかけるのはこの時。
けどもキジョランはまさかのガガイモ科!実も図鑑によると外見はガガイモにそっくりなんですよ。今回調べて知りましたが。
ぜひとも見たい!と思うのだけども谷戸山公園のキジョランが生えてるのは急斜面です。しかも散策路から遠い。高い下草に阻まれて、散策路から行けそうにない。これかな?と撮影した画像は、笹とツユクサっぽい常緑の植物が散策路のキワまでびっしりと生えており、その向こうにキジョランがあり、実があるのかどうかも近づけないので分からない有様。ここで継続観察はできません。残念です。別の観察地を探さねば無理。今すぐどうこうなりません。キジョランの観察は諦めよう。移動。
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南口広場まで里山を一旦登り、昆虫の森を目指す。と?最近切り倒したらしき木を発見。見れば、サルノコシカケ科のきのこが根元に出てる。上の画像では分かり難いのですが、反対側にはもっと大きなきのこがいくつもが出てました。けどもここも散策路の向こう。急斜面の下側だったので撮影は諦めた。ああスポーツが得意だったらな。せめて反射神経がもう少しよければチャレンジしたんだけども。残念〜。
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お!サラシナショウマの群落です。ここには散策路に説明文が設置してある。この姿を目に焼き付けて早歩きで移動。記憶したサラシナショウマと湿生生態園で見つけたのと見比べるんだ。あれがサラシナショウマなのか確定しないと!
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昆虫の森までやって来た。けどほぼ昆虫が見れない場所でもある。理由は急な斜面と、斜面と覆う笹を中心とした下草の多さ。12月だというのにまだ緑。笹がな〜。柵の向こう側を歩きたい気持ちがあっても無理なのだ。
でも昆虫の森なので、植えられてるのはナラ・コナラ・クヌギです。12月下旬なので既に落葉が進んでますが。見上げたらナラ枯れを起こしてる木も散見。ナラ枯れの木は、葉っぱが焦げ茶色に縮れてるので一目でわかります。これ、切り倒すんだろうなあ。斜面だし。立ち枯れた木はいつ倒伏するかわからない。散策路に近い場所は危ないし。予算次第でしょうが。谷戸山公園は「県立」公園なので、市が所管する公園より予算つけ易い のか?まあ、TVニュースでこの場所のナラ枯れが報道されてたからおそらく予算つくと思うけども。昨今のコロナの事情でそこに予算回るのか心配です。
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湿生生態園に移動途中、野鳥観察小屋が2つある。観察小屋から眼下に水鳥の池を眺められるのだ。急ぎつつも気になって行ってみた。けど今年の少雨で池がだいぶん小さくなってるようで、上の観察小屋からは乾いた池しか見えない。鳥はいない。観察小屋の外に設置している野鳥説明板を撮影。説明板のあちこちに先日相模原公園で目撃したコジュケイが描かれてるのが興味深い。観察対象の生活場所がわかる。
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水鳥の池まで降りてきた。今日も野鳥観察の方で賑わってます。
ああっ!画像をよく見て欲しい。池の手前の水面が凍ってます。撮影時刻は午後3時近くなのですが、まだ氷が張ってるのか〜。寒いハズです。ちなみに、凍ってる場所に野鳥はこない。渡り鳥達は奥の太陽が当たってるところに浮かんでいます。みなさんカメラに大きなレンズをつけて望遠撮影してらっしゃいます。
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そして懸案の枯れた穂です。先ほど林内で撮影したサラシナショウマに比べ大きいけど全体的に似てる。既に乾燥して実も前回観察時に比べ数が減っている。
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1個に数個の種が入ってる。袋果の大きさに比べ中の種の数は少ないのね。一つの袋果に種が3つしか入っていない。
検索検索。おっ!種の形がサラシナショウマと同じ「種子は長さ約4ミリ。周囲に鱗片状の翼がある」。ということはこれはサラシナショウマな模様。
サラシナショウマ(晒菜升麻):キンポウゲ科サラシナショウマ属の多年草。山地に生えており、夏から秋にかけて、白い小花を穂のように咲かせる。
和名サラシナショウマは、若芽を茹でて、水に晒して山菜として食したことに由来する。別名でヤサイショウマ、ヤマショウマ。
山地の落葉樹林下や、草地に自生する。半日陰地で、排水がよい肥よくな土地を好む。花期:8−10月」
翼というが、枕のフリルみたいだな。
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マユミの実が割れて中の赤い種が飛び出してる。
あれ?1個の実から割れて出てくる種が複数あるみたいだ。
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え〜と?1個に何個の種が入ってるのか?割れたばかりの実は見当たらない。
検索検索。
マユミ(檀):落葉小高木。丘陵〜林縁に生える。ふつう高さ3〜5メートル。
花期:5−6月。10−11月に淡紅色に熟す。熟すと4裂し、橙赤色の仮種皮に包まれた種子が顔を出す。」
む〜ん?4つに割れて、中に何個の種があるか書いてない。更に調べたら「熟すと4つに割れ、鮮烈な赤い種子が4つ現れる」とあった。ちなみに、「実がかなり遅くまであるので鳥の餌となる」とも書かれてました。植物は鳥に種を食べられて、遠くまで運んでもらい糞で出て移動するのね。
さて帰ろう。
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途中、クヌギコナラ観察林で見つけたナラ枯れ被害のコナラの木を見つけた。根元を撮影。これさ、カシノナガキクイムシが出てきた跡だと思います。カシノナガキクイムシが樹木の中に入り、ナラ菌を運び木を枯らすのだ。今年神奈川のあちこちで見かけました。なかなか駆除できないようです。
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東入り口広場近くで見つけた。確かここに咲いてたのはサルスベリの花。ということは、これはサルスベリの実か。観察したいけど、頭の高いところに実があってよくわからない。まだあちこちにサルスベリの実はあるだろうから探してみよう。さ。時刻はもう15時20分なので帰ります。冬至あたりの日暮れは早いのだ。検索かけたら相模原市の冬至の日没は16時30分ごろだった。