あられの日記

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実は邸宅の半分が非公開でした

2013年11月08日 05時42分38秒 | レトロ建築
前田邸の各部屋に設置された暖炉はフェイクで、地下のボイラー室から各部屋に暖気が届いてました。いわゆるセントラルヒーティングって奴です。なので、煙突はトップ画像の1本のみ。イギリスを旅すると、特に北を旅するとどの建物にも煙突が沢山林立してました。前田公は特にイギリス滞在が長かったのですが、この辺りは最新式を採用してるのですね。ちなみに、煙突は建物中央に空いた明り取り用の中庭にあります。
さて使用人区画へ移動しました。1階の使用人区画は全て非公開となっています。いただいたコピーによりますと、1階には小さな応接室が4つ。お客様の外套などを預かる部屋が玄関脇に。更に事務用玄関と玄関脇に執事室が。更に事務室・宿直室・小使室。お勝手口。ここまではコピーに部屋の名称が書いてありますが、名前のついてない部屋が更にいくつかありました。1階の裏周りの面積は半分近くあります。
さて2階。
上の画像は4つある女中室の窓です。女中室は和風で、畳や押し入れがありました。画像の窓の外に屋根があります。この下は、地下へ降りる外階段がありました。
とはいえ、2つ公開されている女中室はともかく、中庭に面する10畳間の女中室は和風であっても現代の部屋で、向かいの外壁に面する部屋は同じく10畳程の空間ですが、何に使ってたのかわかりません。更に更に、2階で一番広い会議室と名付けられた部屋では、調度東日本大震災で被災した三陸のレトロ建物の被災時・復興時・現在を写したパネル展が開催されてました。とても同じ重要文化財の前田邸の中とは思えない。その辺の公民館の中のような内装でした。明らかに後年にやっちゃった感満載。これ、やっちゃったのは、連合軍、主にアメリカに接収されてた時代だと思うんだけど、どうなんだろう?ボランティアさんに理由を尋ねたい所です。

会議室を出ると、一旦下ってまた登る変わった階段がついています。階段を上がった先にあったのが侍従室。

何人が詰めてたのかなあ?
ここ、部屋の二面に大きな窓がありました。
侍従室に隣接するのが三男の部屋です。
 
こちらもやっちゃった感満載の内装でした。壁紙も照明もこの上もなく安っぽい。広さは充分なんだけどね。
あっ!!

三男の部屋から建物の外壁が見えました。
日本のレトロ建築物で流行ったスクラッチタイルです。表面をひっかいたような波状の模様のある土色のタイルがなぜよく使われてるのか?以前から疑問だったんですが、ボランティアさん曰く「関東大震災の時に、帝国ホテルがほとんど被害を受けなかったので、それにあやかって帝国ホテルに使われていたスクラッチタイルが流行った」んだって!まさか、スクラッチタイル製のレトロ建物が多い理由が、日本人が江戸より好きな『あやかり』にあったとはっ!!びっくりですよっ。
さて前田家本邸の内観を楽しんだ後は、和館へ向かいます。

ちなみに、これは玄関照明。今回旧前田家本邸を訪問したのは、東京都文化財公開ウィークの期間中でした。さりげなくどの部屋も照明が点灯になってました。ここを訪れたのは数度目ですが、照明がついてる時もありついてない時もあり。でもここまで照明が多くついてたのは始めてかも~?なにげに嬉しい。ンでも私のボロい携帯電話は、照明の灯りが強過ぎて、失敗画像を量産しちゃいましたっ!

上の画像は、和館と洋館を繋ぐ渡廊下です。このたび前田家本邸が重要文化財に指定された記念に、始めて一般公開されました。これを楽しみに訪問したのですが渡廊下の公開は、土日祝日のみだったという…。や。それはともかく。上の画像は、和館と洋館の渡廊下のジョイント部分。回廊の途中で洋風から和風へと変わるんですよ。ちなみに、この渡廊下も今年国の重要文化財に指定されました。今後ここが公開されるのを待つよ。

渡廊下のジョイント部分を左へ視線をやると、和館が見えます。この和館も今年国の重要文化財に指定されました。ふだんは1階の一部のみ公開されていますが、今日は1階と2階が公開になるの。楽しみ~。
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