あられの日記

カテゴリーは場所優先。鶴岡八幡宮は寺院・仏閣ではなく「鎌倉」に。一部検索し易さ優先で、花カテゴリーに入れてる場合も。

世界遺産の国立西洋美術館

2017年12月28日 05時12分30秒 | 上野・根津・湯島・神田
2017.11.3訪問。11月3日は文化の日ということで、上野の西洋美術館の常設展の観覧料が無料になると知り出かけました。
国立西洋美術館は、フランス近代の絵画・彫刻を中心とする「松方コレクション」の展示する場所として1959年に設立しました。
実業家松方幸次郎(1866-1950)は、日本最初の西洋美術館の建設を目指し、1916年から約10年かけてヨーロッパで美術品を収集しました。しかし第二次世界大戦中にフランス政府に接収され、戦後日本へ寄贈返還された約400点を除きコレクションは散逸しました。
常設展は中世末期から18世紀にかけての西洋絵画や19世紀後半の写実主義や印象派ぁら20世紀半ばまでの近代絵画、ロダンを中心とした近代彫刻などが見られます。」
複数回目の訪問でしたが、新しい収蔵物が増えてて楽しかったです。最近寄付収蔵された宝石コレクションは数が10点ほどと少なかったけども、コレクションとして質が高いと思えました。

西洋美術館の本館は、1959年に建てらてたもの。フランス近代建築の巨匠ル・コルビジェ(1887-1965)の設計です。収蔵作品が増えるのを前提で拡張する「無限成長美術館」のアイデアを基に建てられました。柱・床・階段という単純な構造を基本のユニットとする<メゾン・ドミノ>の建築形式・古い西欧の石造建築では実現できなかった建築の可能性をまとめた「新しい建築のための5つの要点」、建築と身体の調和を目指して彼が考案した尺度「モデュロール」などです。
2007年に国の重要文化財に指定。2016年7月にユネスコ世界遺産に登録」以上、頂いたパンフレットより抜粋。

上野に到着したらすごい人!どこへ向かってるんだろうか?西洋美術館にも観覧入場列がありました。てっきり地下の企画展示室の入場列だと思って、列をスルーして常設展入り口に向かったら、スタップに止められた。あれ?今日は無料公開日だよね??なんで?
スタッフさん曰く「無料入場券」を発券してます。受け取ってから入場してください。
そうなのか?で、その無料入場券はどこで手に入るのかな?
まさかまさかの企画展示入場列と同じでした!まじか〜!!行列は西洋美術館の敷地をはみ出し、外の外周にまで伸びてるんですけど〜??手際悪すぎ!無常入場券は別口で配布テーブルを設置すべきです!動線考えろや!年末に有明に行ってコミケスタッフの仕事見てこい!!
で。なんだかんだあってようやく入れた。で、スタッフさんに確認しましたら「本日は館内撮影禁止です」だって!
まじか〜。建物がル・コルビジェの作品なのです。建物を撮影したいのですよ。
でもダメなものはダメでした。建物を撮影したいならば、常設展の観覧料500円を支払い平日に入館すれば可能らしい。で、せっかく世界遺産の建物見学に来たならば、ボランティア・スタッフによる「建築ツアー」の参加をお勧めします。
●国立西洋美術館基本情報
開館時間:9:30-17:30 金曜日は常設展・企画展とも20:00まで 土曜日は常設展は20:00まで(企画展の入場時間は展覧会ごとに異なります)
休館日:毎週月曜日、年末年始 (12/28ー1/1)
常設展観覧料:500円 大学生250円 18歳以下・65歳以上無料
無料観覧日(常設展のみ)毎月第2・第4土曜日、国際博物館の日、文化の日
てな事で、世界遺産の建物を紹介しようと思ったのですが、館内撮影禁止であえなく企画倒れになってしまいました。

ちなみに、上の画像の階段は使用禁止です。本館2階は天井が低い。内部は暗め、よく言えば絵画鑑賞には差し支えない。
新館(1979)部分は一転明るい。天井に屋外の明かりを取り入れる工夫が素敵。確か天井の明かり取りの形が面白かったけども、新館部分はル・コルビジェ作品ではありません。それって、巨匠の構想を不採用にしたって事だよね?世界遺産作品全否定か?とか思っちゃったよ。でも建築ツアーに参加しないと詳しいところはわからないなあ〜。11月3日は建築ツアーをやってなかったけども。
ブログを書くにあたり調べたところ建築ツアーは予約制で西洋美術館のホームページで募集してます。
建築ツアー
開催日時:第2・第4水曜。日曜日 15:00~(約50分)
定員:各回20名(先着順)
料金:無料(常設展の観覧券が必要)
参加方法:事前申し込み ツアー実施日の2週間前、午前10時から申し込み可能。だそうです。
収蔵作品はロダンの作品とスケッチが大量です。ロダンといえば代表作は何と言っても「考える人です。しかし考える人は地獄門の一部なんだよね。実は。

西洋美術館の屋外に地獄門を展示してあります。上の画像の中央上部を見て欲しい。ここに考える人があるの。
この門耐震対策をしてある。

地獄の門には大量の彫刻があります。

この彫刻のスケッチや思いつきが常設展で見れます。新館の1室をすべてスケッチの展示に当ててあるので是非見て欲しいです。帰宅後たまたまテレビ番組でロダンの特集をやっていて、地獄門にどのようにどの彫刻を飾るか?結局ロダンが生きてるうちに決められなかった。死後友人は現在の形に配置したとか言ってましたね。ロダンの奥さんは長年未入籍のままロダンを支え、死亡する直前に正式に婚姻し、パトロンの未亡人に作品を勝手自由にされ、弟子の才能豊かなカミーユに結婚を迫られ拒否ったらカミーユが狂ってしまい大後悔とか。なんだろか?ダメ男じゃん?それで地獄門とか大それた作品作ろうとしたらそりゃあ煮詰まるよな。とか思いつつ番組をみました。ちなみに、ロダンは視力が悪くて画家を諦めて彫刻家になったとか。大分人間ぽい。でも作品は大人気で「考える人」などは世界中にある。これさ、1点ものじゃないんだね。
てな事で、西洋美術館の前庭には作品がいくつか展示してあります。

考える人

地獄の門の右に。

地獄の門の左に。
で、トップ画像はカレーの市民。これ、ロダンの代表作的な作品。元はフランスのカレー市の発注で、勇姿溢れる感じでと言われたのに、苦悩する作品作ったものだから、受け取り拒否られたとかなんとか。変な人ですよね。まあ芸術家だから波乱万丈上等!なのかしら?
おまけ:ブールデル作「弓を弾くヘラクレス」

なぜに1点だけロダンでない作品が、屋外展示になってるか謎です。
あ。モネの睡蓮の作品も数点あります。フランスの建築家が設計した建物に、近代フランス画家や彫刻家の作品を収蔵してるのが国立西洋美術館なのですね。ちなみにフジタ・ツグハルの絵画が最後の部屋に飾られていて、彼の作品は西洋絵画で堂々と展示される作品なんですね。少し嬉しい。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 紅葉の六義園 | トップ | 国立科学博物館の地球館 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

上野・根津・湯島・神田」カテゴリの最新記事