あられの日記

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国立科学博物館の地球館

2017年12月29日 05時15分42秒 | 上野・根津・湯島・神田
2017.11/3訪問。上野の西洋美術館の常設展を鑑賞後、隣の国立科学博物館へ移動する。11月3日文化の日は、国立科学博物館の常設展の入館料が無料になるのです。
ちなみに、常設展は重要文化財になってる日本館の地下1階に入口があります。今日・明日と国立科学博物館を紹介します。今日は地球館を。地球館は地下3階・地上3階・屋上からなります。入館してまず最初に向かったのは日本館地下1階ラウンジ。ここで早めのお昼ご飯です。当日は入館無料ですから利用客が多い。でも回転も速いのでテーブル確保です。持参のパンとお茶で手早くいただいてから地球館へ。
まずは地下3階からスタート。見学者が多いので展示物一つ一つをじっくり見るのではなく、心の琴線に触れたものだけをじっくり見ることにする。

一つ目。アポロ11号が持ち帰った月の石など
まさか上野にアポロが持ち帰った月の石があるなんて知りませんでした!まあ、石のサイズはショボいんだけどね。上の画像の左上のガチャポンの容器に似てるのに入ってるのがアポロ11号の月の石。右の大きめのガチャポンのがアポロ17号。で、中央のメダルが時の首相佐藤栄作書の月に置いてきたメダルのレプリカです。
はやぶさ2が現在小惑星に向かって飛行中ですね。あれ、打ち上げる前に希望者は自分の名前をはやぶさに載せて一緒に飛びませんか?と言うイベントがありまして、小惑星に置いてくるか?地球に戻ってくるか?2択でした。私は置いてくる方を選択しましたよ。ええ。あ。在住の相模原にはJAXAがあって、イベントも多いんです。
で、大阪万博で月の石を見るために何時間も並んだ人は、上野の月の石がある!と知ったらそれ見たい!と思うよね?って事で選んでみた。
2つ目は同じく地下3階の日本の科学者コーナーから。ノーベル賞受賞者の実績紹介パネル
毎年秋になるとノーベル賞の発表があります。ここのところ例年のように受賞してるので、ありがたみが薄れてますが、どんな研究が評価されたのか?興味深く見ちゃいました。画像紹介は世界初のホルモン「アドレナリン」を発見した高峰譲吉氏です。私は降圧剤を日々飲んでるので、「アドレナリンとエフェドリン」と題されたパネルをつい選んじゃいました。難しくてパネルはよくわからんかったけどもな。アドレナリンとエフェドリンの分子構造が似てるのは理解したわ。
地下2階へ移動。
3つ目は放散虫です。
NHKの「ブラタモリ」でしょっちゅう出てくる放散虫です。毎回地層や石に強く興味を示すタモリさん。で何度も出てくる放散虫。それってどんなの??と思ってたので、つい写してしまいました。
地下2階は地球誕生から反映し絶滅した生き物の紹介フロアです。
サーベルタイガーとか聞いたことある。

絶滅した生き物なので、展示品は化石になります。石の中に埋もれてるかつての生き物の痕跡を掘り出してクリーングして組み立てて入館者に見せてくれる。撮影のチョイスはアルマジロっぽいの。一押しは鎧です。鎧の手前の化石が鎧の持ち主。中身です。
最近ゲームのRPGとかのジャンルのラノベにはまってたのですが。鎧見たら「あ。アイテム!」って思っちゃいました。ドロップ品にしか見えん。骨もそこらにあるし。この鎧ならいい盾が作れそう〜。
 
もう化石のツノがドロップアイテムにしか見えなくてね。化石見てニヤニヤしてる気持ち悪いオバハンになっちゃいました。ブハッ!イカンイカン。笑ってる場合じゃ〜〜。自重自重。
ちなみに、地下1階の恐竜の全身化石展示は入館者に大人気です。地下1階は建物の2/3が特別展示フロアになっていて、1/3が恐竜化石展示に当てられています。

1階へ移動。パンダのホアンホアンの剥製
ちょうど今月上野動物園で子パンダの公開が始まりましたね。実は上野で飼育されていたパンダで3頭の子パンダを産んだのがこのホアンホアンです。古いよ〜。1980年代だから日本はバブルど真ん中!ホアンホアンは1997年に老衰で死亡。で、今はここで見れます。
カージナルスの剥製。
剥製には和名と英語の名札がありまして、英語でカージナルス。とありました。
スポーツ好きですか?USAでカージナルスといえばどこのチームを思い出します?
野球好きならば、セントルイス・カージナルスですね。アメフト好きならば、アリゾナ・カージナルスです。ちなみに和名はショウジョウコウカンチョウ。どっちも赤と白のユニホームです。で、ついつい撮影しちゃいました。動物園や水族館でも大概名札がありますが、読むときは英語名も読んでみて。たまに和名とかけ離れてとっても笑える英名を持つ奴がいます。

ムシキング好き?私は昆虫好きです(蛾を除く)。甲虫はかっこいい。やっぱりカブトムシはいい。画像では全く伝わりませんが、標本になってるカブトムシは日本のカブトムシと比べでかいです。いや〜、生きてるカブトムシが見たい〜。ヘラクレスだっけ?や、アトラスかな?どっちもかっこいいわ〜。
2階へ移動。科学技術のフロアです。教科書で見たことのあるあれこればっかりです。

田中久重作、重要文化財万年時計(和時計)です。
TBSの日曜9時のドラマ『JIN』にも出演してましたね。JIN先生に豆電球をもらったり、手術中に手元を照らす無尽灯を作ったりしてました。で後に田中久重は「東芝」の創始者になるのです。天才です。JIN先生は現代から過去にタイムスリップした設定でしたが、田中久重も幕末に生きた人とは思えないオーパーツな作品を発明してます。万年時計を現在の技術で再現しようとして、「愛・地球博」では失敗したらしい。
伊能忠敬作日本地図です。え〜、日本史的には「大日本沿海輿地全図」です。伊能忠敬は足かけ17年かけて1816年に完成。ちなみに、出発時にすでに55歳。いつだったか、国立博物館の平成館1階の床に、伊能忠敬の地図を貼り出してたことがありまして、つい自分家を探してしまいました。当時の小田急相模原は街じゃなかったわ〜。鶴間とか見つけたけどな。確か、黒船のペリー提督が「我が技術で地図を作成しましょう」と言われた時の幕府は、伊能忠敬作の地図を見せ、「すでにあるからいいです」とぎゃふん!と言わせたんだよね。確か。いや〜、伊能忠敬の地図がなかったら、日本はアメリカの植民地になってたやもしれんね。地図測量してあげようと恩着せがましく言って絶対スパイしてたはず。あれこれ情報収集されてたら?と思うとゾクッとするわ。
江戸時代庶民の間で流行した変わり朝顔のスケッチ。確か変わり朝顔って基本突然変異だから世代交代しない。でも日本人って植物には変に情熱を注いでしまう人種なんですよ。何年前か、モロッコを旅した時に、マラケシュの日本語現地ガイドさんが「花の名前を聞くのは日本人だけ。ガイドのために勉強した。モロッコ人もフランス人も花の名前に興味ない」とぼやいてたのを思い出したわ。で、1回こっきりしか楽しめない突然変異の花は尊いけども来年も見たいのが植物を愛する日本人なのです。私らは突然変異を放置しない。品種改良に走るんだよね。とはいえ、朝顔ってあまりに咲いてる時間が短いので知識として変わり朝顔を知ってはいても、実際に咲いてる変わり朝顔はなかなか見ない。で、スケッチで残したんだね。まさか科学博物館で見られるとは思わなかったなあ〜。
からくり人形です。
からくり人形の最高峰は多分からくり儀右衛門こと田中久重作の作品でしょうが、上の画像は違うんじゃないかな?これはからくり人形としてはメジャーはお茶運び人形です。着物を剥いで中の構造が分かる形での展示です。現代ではともかく、江戸時代に作られたの。これ。すごいと思いません?
平賀源内作エレキテル
平賀源内さんは私の田舎、四国は香川県出身。高松藩に仕える藩士でした。だから讃岐の子は源内さんのあれこれを昔話で学ぶ。まあ子供向けなので、実は高松藩を止めた後、他家への再仕官ができなくなった末、発明三昧の道へ〜とかは昔話には入ってませんでしたが。ちなみに、エレキテルは源内さんの発明品ではない。もともとはオランダで発明されたものが、江戸に持ち込まれ、源内さんは壊れたエレキテルを修理したし復元したのだ。ちなみに、源内さんが死去した1779年は安永8年、10代将軍家治の治世です。
エレキテルの隣に旅行ようにコンパクトにした箱がありました。あれだ。東海道中膝栗毛とかで弥次さん喜多さんが胸から下げてる手荷物。あれですね。小さな箱に行灯・硯・筆・枕・そろばん・薬入れなんかがコンパクトにまとまってます。日本人って江戸の頃からすでにコンパクトにするの好きだったのね。

無尽灯。さっき出てきた田中久重の発明。そもそもろうそくの火はチラチラする。でも無尽灯は灯油なの。明るいの。科学博物館に展示してある無尽灯は思ったより大きくて驚き。

2階には大きな展示物も多い。零戦です。外装を剥がしての展示なので、内部がよく見える。周りには零戦の設計図も展示してあり、自由に閲覧できます。設計図は本ですわ。何枚も綴ってあるからね。周囲には車とかハヤブサのレプリカとか。興味を持つ男の子には何時間でもいられる場所なんでしょうねえ。
3階へ移動。3階はみっしりと動物の剥製が並んでます。
これさ、ハワイの日系の富豪のコレクションらしい。寄付してもらったんだって。だからですかね?展示物のアマサギの剥製は、アマサギの特徴的なオレンジ色の頭の個体でなく、一見コサギに見える白頭の個体を展示してあります。筑波に科学博物館の収蔵倉庫があって、時折特別展示に合わせ展示替えがあるとかなんとか。ザッと流し見する。つ、疲れた。休憩しよう!向かったのは屋上です。

屋上スカイデッキでおやつ休憩。ボ〜ッとトーハクの建物を眺めて疲れた脳みそをリセットしてから日本館へ移動します。ちなみに、書き洩らしましたが、訪問した11月3日は、各階に係員さんによる説明ブースが設置されてました。どこかの子連れのお母さんが恐竜フロアで「専門的な話を聞きたいわけじゃないのに」とぼやいてたのを覚えてます。説明は子供向けじゃなくてお母さんはがっかりだった模様。子供にはちょっと難しいことを聞くのも大切だと思うんだ。お母さんはがっかりだったけども。そこが面白い!と思う子だっていると思うの。うちの近所のJAXAでは毎年7月末に特別公開があるんだけども、子供らは専門的なことよく知っててたまげるよ?

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