アーク・フィールドブック

四万十フィールドガイド・ARK(アーク)のブログ

南の川から(気まぐれダイアリー)3月28日

2024-03-28 | 南の川から(気まぐれダイアリー)2024&2025

  最高気温16、0度(最低気温7、8度)。

鳥曇りの四万十の空は、お昼を過ぎると、シトシト泣きはじめました。

桜雨が降ったり止んだりの午後の空気は、ヒンヤリ、ひやい、花冷えに。

もう春だけど、まだ、君たちのぬくもりが必要さ。厚手のフリースとコタツ。

天気予報は、今夜はいっとき強雨になる、と伝えてます。花散らしの雨、にならないとよいけど。

「雨の日は外にでて、雨に顔を打たせながら、海から空、そして地上へと姿をかえていく

ひとしずくの水の長い旅路に思いをめぐらせることもできるでしょう」レイチェル・カーソン 

 

ぽちゃぽちゃ降る春雨のなか、長靴をはいて散歩へ。

はくまえに長靴を、逆さにしてふる(ムカデなどが侵入しているコトがあるので)、

とボタッと何かが足元に落ちた。

おおっ、(四万十に)帰宅ときに、無くしたと思っていた南京錠(2つ)ではないですか。

さんざん探したのに見つからず、探すのをあきらめたところだったのに。

長靴のなかとは・・・雨のおかげで、見つかった、良かった 気が晴れた。

 

♪探すのをやめた時 見つかる事もよくある話で

踊りましょう 夢の中へ 行ってみたいと思いませんか?♪

そんな歌を口ずさみながら —夢の中へ行ってみたい、なんて思わないけど—

「Key Of Life」

リアルライフの夢の扉を開く鍵(いくつあるのだろう)

も見つかればイイのになぁ、と僕は春雨の空を見上げたのでした。

でもこれは、探すのをやめたら見つかりませんよね。たぶん。

「あきらめたらそこで試合終了ですよ」

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サクラ流れる川で

2024-03-28 | ・最新のお知らせ・イベントなど

「サクラ流れる川で」 2010年春に書いた記事を再掲です。

 最高気温16度。

 「オシドリだろうか・・・」

流れに乗った水鳥が、カヤック前方の小さな瀬を上手に下ってゆきます。

瀬脇の小さな渦では、ピンクの花びらがクルクルと舞ってます。軽やかに。

川から見あげる山や道沿いのサクラは満開!

川岸では、芽吹きたてのエノキ、ヤナギの若葉が春の光に輝いてます。

 

 3月27日。今日の四万十川は、いつもより水量が豊かで、水の流れが速い。

パドルを漕がなくても、僕らの艇は、ゆっくりと自転車を漕ぐ程度の速さで下ってゆきます。

スイスイ!カイテキ!ラクチン!春濁りの水が、たっぷたっぷとお尻の下を流れてゆく。

頭のうしろで両手を組んだ僕は、春霞の青空を見ながら流されていきました。

 春の嵐がやんだ川は、やさしい風の中、陽がぬくい。

でも、花冷えてぐっと低い朝の気温は、0度。川原に置いたカヤックには霜が降りてました。

「おおっ、ひやいねぇ・・・」*ひやい:寒いとか冷たい(幡多弁)。

手を浸けるとピリッといたい川の水温は、10度、まだ冬の水温です。

沈して泳ぐには、「まだ、ちっくと早いぜよ」。

ゴールデンウィークの頃の川の水温は、20度前後、真夏は、30度前後。

これから1ヶ月で、川は10度も水温が上がってくるのです。

「水ぬるむ春かな」

 今日のゲストは2人、1人はドイツの青年です。

ツアー中、連れの女性(日本人)が僕のハナシを英語で通訳してくれます(2人の会話は英語)。

僕は、この西日本を代表する川が、

ドイツ青年の目と心に、どんなふうに写ったのか直接ドイツ語で聞いてみたかった。

「ドイツには、四万十川のような細やかな自然の中で、カヌー&川遊びが楽しめる川はあるかい?」

「うーん、ナイン(ないね)」「そうか、ナインだ・・・」なぁ~んてね、じゃんじゃん。

 

 しかし、悲しいかな・・・・。

ドイツ語はおろか、すっかりサビ付いちまった僕の英語力、カンタンな言葉もまともにでてきません。

うーん、これでも昔1年程オーストラリアを旅してたことがあったんだけどなぁ・・・悲。

やはり、語学は出来ないより、出来た方がより楽しめますね。

 漕ぎはじめは、少しかたかった二人の表情も、

とろ場をながれ瀬をぬけるたびに、ゆるんでいきました。凍緩む大地ように。

僕らは、山めざめ、水ぬるみ、鳥うたう春の川を、のんびりとくだってゆきました。

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