あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

ヨエコ見た後、久々に西新宿を散策

2003年06月17日 | 生活
15日の続きでありますが。

新宿に倉橋ヨエコさん見に行って。
タワレコでヨエコCD買えばサイン&握手できるってんで。「インストア・ライヴだからタダ見してるし、せっかくだから」とステージ脇に設置された棚のCD眺めたら。

・・・見覚えあるジャケットばっかじゃん。
ヨエコに嵌まった連れが一気に購入したんで、ウチに全部ありやがんの!!

自分用に「人間辞めても」買ったろうかと思ったが。ウチに2枚も同じCDあってもしゃあないと断念。
一応サイン会を遠くで眺めながら時折レンズ付きフィルムのシャッター押し。携帯で撮ってる女のコ見て「あっ、オレのでも撮れるわ」とカシャリ。
そのまま連れに送信・・・するも、相手は機種が違ってピクチャー見れず。しかもタイトル欄の文字が読めないために「なに言って来てるかワカンナイ。本文によろしこ」と速攻で返信が。
そういや以前も同じ事やらかしたなぁ。スマンねぇ・・・。

その後、東口の「肥後のれん」で九州ラーメン食って。「ここ、味が薄くなったなぁ。前は、もっとコッテリしてたのに」と不満を心で独り言しながら、久々に西新宿へ。

以前通ったブートCD街。不況の影響でバッタバッタと噛ませ害国人のように倒れていると言う。
職場の「プリンス殿下好き」の同僚がそう言っておった。「ダイカンプラザ系は、ほぼ全滅」とも。
まぁ、ワタシャ老舗の「ゼファー」と「ビデオマーケット」の系列点が健在ならソレでいいのですが。
はたして両店舗は生きていた(ホッ)。
ショボイ「半額セール」なんてヤってて、どうせオレに関係ないミュージシャンばっかりと諦観の極み。
今年のストーンズ武道館公演のブートCDが早速出回ってるが5,500円と割高。・・・買えるか!!いくら自分が行った記念の公演だからって限度があんぞ!もう少したら値下げするだろうから、それを待とう(←セコッ)。

・・・で、例によってプログレコーナーを探し。ヴァンダーグラフジェネレイターを2枚キープしたところで振り向くと。さっきチェックしたTHE WHOのキース・ムーン最後のライヴが見当たらない、いま後ろにいた奴に持ってかれた!!!
ションボリしながら入店した時に流れてた「UK」の第二期ライヴの値段聞くと。これまた5,500円。2枚組みとは言え高い。
ダメもとで「さっきのWHO・・・」って聞くと「あ、もう一枚あるんですぐ補充しますよ」との事。

―――これで私の中の何かが切れた。だったらと「UK」も一緒に買って、この不況時に万を余裕で超える買い物。

途中の公園でCDウォークマンに戦利品を仕込む時の微妙な疲労感。これも久々だ。
5枚買えば3枚はハズレのブートCD。

あぁ、そうだ。「好きなモノ買いに来たのに、なんか休日1日を無駄にしたような徒労感」。

それが私に取っての西新宿だった。懐かしいなぁ・・・。もう昔ほど無駄にする時間も無いってのに。

―――そして戦利品のウチの3枚は。やはりハズレだった。
まぁイイか。ああいうお店には頑張ってもらわないとな。カンパだよカンパ!

そう言いながら、人込みに戻っていった15日の私だったのでした。

春風亭柳昇師、死去

2003年06月17日 | 生活
はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、寂しいなぁ~。

新作落語の第一人者・春風亭柳昇師匠が、お亡くなりになってしまった。享年82才、死因は胃がん。
 柳昇(りゅうしょう=本名・秋本安雄)師匠は、昨年末に癌と分かり胃の1/3を切除したが、再入院。告知はされてなかったが、本人は承知されていたらしい。
 再入院の前に1度は高座に復帰。4/23、クロスタワーホールで行われた落語特選会(高田文夫プロデュース)が最後の高座となったそうで・・・。

ほんわかした御爺さんで、落語芸術協会という「新作派(古典では無く現代の噺を創作する一派)」の会長という要職を務めた事もあるが、一切エラぶったトコロは無かった。

「大きなことを言うようですが、春風亭柳昇と言えば、いまや我が国では私一人でありまして・・・」という口上が忘れられない。
「今日は朝からあいにくの月曜日で・・・」高座に上がった途端に始まるとぼけた口調。

個人的に印象深いのは、若者も多く集まる新宿末広亭の余一会(古典派と新作派の合同会)。
若手中心の会にて後見的に中トリの席に現われた柳昇師、開口一番「どうも、春風高校の柳昇(やなぎ・のぼる)校長です」。
思いの他、若い客席がウケ。「あぁ、みんな読んでるんだねぇ。あの漫画家さん、息子の同級生でねぇ・・・」と、ゆうきまさみ(週刊少年サンデー連載「究極超人R(あ~る)」の作者)との意外な関連などを聞かせてくれて。
当時は「R」の連載も終わり「パトレイバー」が受けていた時期だったが、落語を好む若いファンは、春風(はるかぜ)高校の朝礼で一席始める「やなぎ・のぼる」校長のトボけた姿を忘れてはいなかったのだ・・・。

弟子筋には、若手の春風亭昇太がおり。彼の伸び伸びした明るい芸風も、「師匠の柳昇さんが程よく放任されていたお陰だろうな。押さえつける談志師匠タイプじゃ、縮こまっていたろうなぁ」・・・なんて昇太さんの師匠選びの妙に感心したり。

―――最近、寄席から足が遠ざかっている間に、大看板の「志ん朝」さんも亡くなって(そういや志ん朝師も末広で見た記憶があるなぁ。弟子筋の「あさり」さんの真打昇進記念興行なのに、自分が「強情灸」を熱演されて。最後の弟子紹介では放心されていた。あさり目当ての若いファンに「これが本物の落語だ!」って見せ付けたかったんだろうか・・・。軽く枕話だけで流すだろうなんて思っていたこっちは「昔から強情な人ってのは居て・・・」「そんな人が身体にイイってんでお灸なんてやりに行ったら・・・」なんてフリを受けて、思わず身を糺してしまった。それを見て怪訝そうな顔をしたウチの「連れ」・・・)。

「寄席とボクシング会場は1人でフラリと行っても入れる」
・・・そんな私も、いつまでも気楽にゃいかず(笑)。
イカンなぁ、高座も試合も生で見るのが一番だってのに。

落語家さんらしい風情のある人が、また1人逝ってしまわれた。82才とは云え落語会では決して老人では無い。つくずく残念だ。

春風亭柳昇師匠のご冥福を心よりお祈り致します。