本家から2両編成の汽車に乗って実家に戻る。
ローカルなTVなどを見て、夕食たべて、深夜になって寝室へ。
それからが、実は読書タイム。まぁ、漫画だが。
「バビル」も読んだし、次は・・・なんて考える間もなくベッド脇に並んでいる「ワイルド7」を手に取ってしまった。
あらあら、もう止まらない。
「バイク騎士事件」「誘拐の掟」「コンクリート・ゲリラ」「千金のロード」「爆破105」「黄金の新幹線」「緑の墓」「谷間のユリは鐘に散る」・・・気がついたら深夜も深夜、朝方でした(苦笑)。
1969年「少年キング」にて連載開始、同誌の看板漫画となった「ワイルド7」。
アクション物・戦記物・人情物からSFまで、幅広い作風で人気を博していた望月三起也先生が総力を挙げて書き上げた最高傑作にして、アクション漫画史上の最高峰。
クールな草波検事が、超法規的に巨悪を制裁する為に結成した「悪党転じて警察官の7人」。
主人公・飛葉をリーダーに、オヤブン(元ヤクザ)、ヘボピー(元ヒッピーの巨漢)、八百(元八百長疑惑の野球選手)、両国(火薬職人?)、世界、チャーシュー、デカ、ユキなど個性豊かな7人が、バイクを駆って武器を取り、暴れまくる痛快無比なストーリー。
迫力あふれるアクションシーン、スケール感、緻密で複雑な構成、武器やバイクなどへの徹底的なこだわり、冷徹無比な制裁へのカタルシス(最後に命乞い・懐柔してくる悪党へズドン!)、時折ホロリとさせられる人情味・・・などなど望月漫画の真髄が盛り込まれた巨編は、数タイトルに分類されて全てがファンの心を掴んだモノです。
いまではダラダラ続ける事が普通の連載も、当時は余程もでもないと長期は不可能で。「ゴルゴ13」と単行本の巻数を争っていた事も懐かしい!(ワイルド7は全48巻)
ただし、そのボリュームゆえに近年では全巻通しでの復刻はなされておらず。なんと、あの最終章「魔像の十字路」も長らく絶版状態だったと言うではないか!
知らんかった。「田舎に帰りゃ、いつでも読めるさ」とタカを括っていた「ワイルド7」。
たしかに「魔像の十字路」揃ってましたが、今回は読んでませんがな。
まぁ、最近「全12巻」に編集され、最大で1巻1000ページ超える「愛蔵版」ってのが発売さてたようなんで。
最終章「魔像の十字路」も遂に読めるようになったらしいが。
まぁ、ハナから「最終章」と謳った「魔像の十字路」も。終盤は「完結まで後○×回!」ってのが売りだったから、ギリギリまで色々盛り込んで最後はパンクみたいな感じだったのだが(そして三起也センセも燃え尽きた感あり・・・)。
まぁ、だからと言って後半がボルテージ下がってたとか言うワケでも無く。
「灰になるまで」も「ガラスの城」も面白かったのよん。
記念すべき第1シリーズ「野性の7人」。次シリーズの「バイク騎士事件」と、ほぼ続きなのであるが(宿敵「遠井弁護士」登場!)。
「コンクリート・ゲリラ」では、後に「みそっかすのユキ」としてワイルドに参加する復讐鬼ユキ登場。ナイスバディをライダーススーツに包み、家族を殺した一団を皆殺しにしようと大暴れ。
「千金のロード」では、東南アジアの紛争地域に。「爆破105」では、墜落した国内線航空機を探して山林を駆ける(ここでは民間機に毒ガスを積んだ米兵とのハードな戦闘あり)。
「黄金の新幹線」では、企業倫理とサラリーマン社会を斬り。「緑の墓」では、敵陣内部からの要塞攻略の醍醐味を見せ。
「谷間のユリは鐘に散る」は、限られたルートからの人質救出の妙を。
「地獄の神話」では某私鉄企業をモデルにしたとしか思えない兄弟の確執も。
中東紛争を舞台とした回では、イスラエルの爆撃を食らいながら「次に生まれる時は戦争の無い時代に生まれたいぜ」と言いながら、生き残る見込みのない敵陣へ向かうアラブ戦士の姿を描く(それから30年。状況は・・・)
TV局が、視聴者を洗脳しようとモラル抜きの低俗番組を放送、人気を集めてTV局プッシュの人物を立候補→当選させて「日本乗っ取り」を計画する・・・・なんてネタも古さを感じない。
「長嶋監督の大家さんが、中曽根さん」なんて茶番も、このパターンに近いし。
戦場で弾着を避けながらジャングルを進むワイルドのメンバーが「これじゃサワダも死ぬわけだぜ」なんて言うセリフも、いま読んでこそ理解可能であった(恥)。
悪女もヒロインもナイスバディってのもアメコミの影響受けた三起也センセらしいし。
「爆破105」では、崖から落ちそうなスチュワーデス(やっぱりナイスバディ)の衣服が木に引っ掛かって、ビリビリと裂けて・・・あわや!
・・・なんて嬉しいシーンもありました。
しかし、回を追う毎に裸寸前だったスッチーの衣服が、なぜか増えていき「ふざけんじゃねぇぞ、この『ザ・ミイラ』の監督!!」とセンセが結成したサッカーチームの名前を盛り込んだ暴言などを吐いたワタクシであった(笑)。
結成当時からのメンバーで、バイクの指南役だった元サーカス団の「世界」など、任務途中での殉職シーンもあり。
ファンの涙を誘ったのでした。
望月三起也漫画の最高傑作とも言える「ワイルド7」
これを機に読んでみられたら如何でしょうか?
ローカルなTVなどを見て、夕食たべて、深夜になって寝室へ。
それからが、実は読書タイム。まぁ、漫画だが。
「バビル」も読んだし、次は・・・なんて考える間もなくベッド脇に並んでいる「ワイルド7」を手に取ってしまった。
あらあら、もう止まらない。
「バイク騎士事件」「誘拐の掟」「コンクリート・ゲリラ」「千金のロード」「爆破105」「黄金の新幹線」「緑の墓」「谷間のユリは鐘に散る」・・・気がついたら深夜も深夜、朝方でした(苦笑)。
1969年「少年キング」にて連載開始、同誌の看板漫画となった「ワイルド7」。
アクション物・戦記物・人情物からSFまで、幅広い作風で人気を博していた望月三起也先生が総力を挙げて書き上げた最高傑作にして、アクション漫画史上の最高峰。
クールな草波検事が、超法規的に巨悪を制裁する為に結成した「悪党転じて警察官の7人」。
主人公・飛葉をリーダーに、オヤブン(元ヤクザ)、ヘボピー(元ヒッピーの巨漢)、八百(元八百長疑惑の野球選手)、両国(火薬職人?)、世界、チャーシュー、デカ、ユキなど個性豊かな7人が、バイクを駆って武器を取り、暴れまくる痛快無比なストーリー。
迫力あふれるアクションシーン、スケール感、緻密で複雑な構成、武器やバイクなどへの徹底的なこだわり、冷徹無比な制裁へのカタルシス(最後に命乞い・懐柔してくる悪党へズドン!)、時折ホロリとさせられる人情味・・・などなど望月漫画の真髄が盛り込まれた巨編は、数タイトルに分類されて全てがファンの心を掴んだモノです。
いまではダラダラ続ける事が普通の連載も、当時は余程もでもないと長期は不可能で。「ゴルゴ13」と単行本の巻数を争っていた事も懐かしい!(ワイルド7は全48巻)
ただし、そのボリュームゆえに近年では全巻通しでの復刻はなされておらず。なんと、あの最終章「魔像の十字路」も長らく絶版状態だったと言うではないか!
知らんかった。「田舎に帰りゃ、いつでも読めるさ」とタカを括っていた「ワイルド7」。
たしかに「魔像の十字路」揃ってましたが、今回は読んでませんがな。
まぁ、最近「全12巻」に編集され、最大で1巻1000ページ超える「愛蔵版」ってのが発売さてたようなんで。
最終章「魔像の十字路」も遂に読めるようになったらしいが。
まぁ、ハナから「最終章」と謳った「魔像の十字路」も。終盤は「完結まで後○×回!」ってのが売りだったから、ギリギリまで色々盛り込んで最後はパンクみたいな感じだったのだが(そして三起也センセも燃え尽きた感あり・・・)。
まぁ、だからと言って後半がボルテージ下がってたとか言うワケでも無く。
「灰になるまで」も「ガラスの城」も面白かったのよん。
記念すべき第1シリーズ「野性の7人」。次シリーズの「バイク騎士事件」と、ほぼ続きなのであるが(宿敵「遠井弁護士」登場!)。
「コンクリート・ゲリラ」では、後に「みそっかすのユキ」としてワイルドに参加する復讐鬼ユキ登場。ナイスバディをライダーススーツに包み、家族を殺した一団を皆殺しにしようと大暴れ。
「千金のロード」では、東南アジアの紛争地域に。「爆破105」では、墜落した国内線航空機を探して山林を駆ける(ここでは民間機に毒ガスを積んだ米兵とのハードな戦闘あり)。
「黄金の新幹線」では、企業倫理とサラリーマン社会を斬り。「緑の墓」では、敵陣内部からの要塞攻略の醍醐味を見せ。
「谷間のユリは鐘に散る」は、限られたルートからの人質救出の妙を。
「地獄の神話」では某私鉄企業をモデルにしたとしか思えない兄弟の確執も。
中東紛争を舞台とした回では、イスラエルの爆撃を食らいながら「次に生まれる時は戦争の無い時代に生まれたいぜ」と言いながら、生き残る見込みのない敵陣へ向かうアラブ戦士の姿を描く(それから30年。状況は・・・)
TV局が、視聴者を洗脳しようとモラル抜きの低俗番組を放送、人気を集めてTV局プッシュの人物を立候補→当選させて「日本乗っ取り」を計画する・・・・なんてネタも古さを感じない。
「長嶋監督の大家さんが、中曽根さん」なんて茶番も、このパターンに近いし。
戦場で弾着を避けながらジャングルを進むワイルドのメンバーが「これじゃサワダも死ぬわけだぜ」なんて言うセリフも、いま読んでこそ理解可能であった(恥)。
悪女もヒロインもナイスバディってのもアメコミの影響受けた三起也センセらしいし。
「爆破105」では、崖から落ちそうなスチュワーデス(やっぱりナイスバディ)の衣服が木に引っ掛かって、ビリビリと裂けて・・・あわや!
・・・なんて嬉しいシーンもありました。
しかし、回を追う毎に裸寸前だったスッチーの衣服が、なぜか増えていき「ふざけんじゃねぇぞ、この『ザ・ミイラ』の監督!!」とセンセが結成したサッカーチームの名前を盛り込んだ暴言などを吐いたワタクシであった(笑)。
結成当時からのメンバーで、バイクの指南役だった元サーカス団の「世界」など、任務途中での殉職シーンもあり。
ファンの涙を誘ったのでした。
望月三起也漫画の最高傑作とも言える「ワイルド7」
これを機に読んでみられたら如何でしょうか?