あるBOX(改)

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劇団健康 VOL.15「トーキョーあたり」を観に行く④

2005年08月13日 | 生活
――劇団健康 VOL.15「トーキョーあたり」。

私が好きなKERAさんが、そこに居った。

「あらかじめ残酷でも何でも無いから優しくなってもゼンゼン支障ない脚本・演出家」が、そこに居った。

「表現せざるを得ない業」が、松尾スズキよりゼンゼン希薄なのよね、KERAさん。

「表現したい物」を演劇に撮り込まない事に一生懸命な印象あるのよねKERAさんには。

だからストーリーは大雑把。
その大雑把な粗筋さえ壊す。無意味化させる。

ナンセンス!なんセンスに加速する!!

イイ加減に!てきとうに!ど~でも良さ気に!!

それを、ひたすらイイ加減に演じる役者たち!
一生懸命イイ加減に演じているのかも知れないが、本当にてきと~な動きとセリフ言ってるようにしか見えない健康の役者達!

みのすけの声は身体から空気が抜けるようだ・・・。

大堀こういちは、なんであんなに最初から最後までバカ・ストレート・フラッシュを演じられるのか?

峯村リエさんは、なぜあんなに存在感があるのか?主婦やって離婚して一回辞めた舞台に戻って来たからか?

手塚は、なぜあんなに若いのか?動きも軽いのか?

イヌコさんは、なぜイイ女やバカな子供や嫌味な主婦を演じ分けられるのか?

てきと~にちゃんとしている。

そんな劇団健康。
脚本・演出家の湯加減に他の者たちが、ぬるま湯気分を満喫している。

神が、微生物の最も活動しやすい湯加減にオアシスの泉を温めている・・・そんな印象。

その泉でワラワラと動き回る生物たち・・・。

手塚とおるは天高く足を振り上げて「バカ歩き」。変な内股で「シリー・ウォーク」。

気が付くと、連れが隣で大笑いしながら目を潤ませていた。

「これだよ、これが『健康』だよ・・・」
「私が若き日に見ていたものだよ・・・」

おぉ、今にも昇天しそうな顔つきだ。

「オラも連れて行ってくれ」
「オラも一緒に行かせてくんろ」

「オラも・・・」

「オラと一緒に『ぱらいそ』さ行ぐだ―――――!!!!」

・・・・「完」

劇団健康 VOL.15「トーキョーあたり」を観に行く③

2005年08月13日 | 生活
12年ぶりに「劇団健康」が本多劇場で復活公演・・・ってんで。

良く考えたら、演劇人としてのKERAさんは、ケラリーノ・サンドロヴィッチさんって名前であって。

犬山犬子さんは、いつの間にか犬山イヌ子さんとなって、声優としても活躍していたのでした。

・・・で。今回の「トーキョーあたり」

ネタバレになるが、いきなりスクリーンに映るKERAさん自虐ネタの数々。

「大人は売れて、識者に認められている」
「大人のキレイは『新境地』と称えられた」
「クドカンも売れまくってる」
「また若手が『岸田戯曲賞』獲った」
「野田秀樹は・・・」
「キャラメルは・・・」
「ナイロンは『ただ長い』と言われ・・・」
「役者はイイが脚本が・・・と言わ・・・」と。

どんどんドツボに嵌るKERAさん。
何を思ったか、走って逃げ出すKERAさん!

それを追う店員役は、なぜか大人計画のテンパリ役者!

そして奥菜恵がスクリーンに登場。
「キレイを歌う」

IT長者と別れた奥菜。元リリパットの剃髪役者と付き合ってるなんて噂あるじゃないか!

オマエもか、奥菜!?!?!?
ハイレグジーザスとか好きか!?ゴキブリコンビナートか!?阿佐ヶ谷スパイダースか!?長塚京三の息子か!?(←それは別の女優)

日刊ゲンダイだかに「どうなる奥菜!?」とか書かれてたじゃないか奥菜!?

「ニャンニャン写真撮られて、清純派としてダメージ受けて、舞台に出てもマイナーな劇団」とか書かれてたぞ奥菜!!
つ~か、いまどき「ニャンニャン写真」とか言うか日刊ゲンダイ!?!?

つ~か「マイナーな劇団」って、奥菜は「大人」にも「ナイロン」にも派手に出てるぞ日刊ゲンダイ!!!

オヤジ日刊紙からすると「大人」も「ナイロン」も無名劇団か!?
奥菜主演の「キレイ」は「大人計画・初のミュージカル」として評判になったぞ!
中村勘三郎とかが擦り寄って来てるんだぞ!

あぁ、それなのに。

「松尾スズキ」も「KERA」もアングラ演劇人か、日刊ゲンダイ!?!?

KERAは笑うが、松尾は本気で落ち込むぞ!!

KERAの自虐ネタは笑えるが、松尾のは底無し沼だから本人が病む程だぞ!!!

・・・・だ、ダメだ。
健康ネタの筈なのに、松尾スズキの精神状態が心配になってきた。

――続く。