「どうすんの?もう時間だよ」
ナイスガイが のたまう。午後の研修まで、あと15分だ。
「じゃ、出るか」と席を立ちつつ、せめてゴマキちゃんのスタンプでも貰うかと周囲を窺うも、誰も気にも止めていない(涙)。
「ご主人様お出かけでーす」「いってらっしゃいませー」の棒読み声が後方から聞こえる・・・。
レジにて、お会計。
「合わせて5000円でーす」
ご、ごせんえん。しんどい残業を数時間やって手に入れる事が可能なゼニ!
五千円あれば、職場の娘たちにメシが奢れるぢゃないか!!
中古CDだったら、3枚は買えるじゃないか!!
なにをスキ好んで、ボッタクリに合わなければならないのか!?
オレが何か悪い事をしたと言うのか!?
・・・私の苦渋に満ちた表情を察し、ナイスが「幾らか出そうか?」と言ってくれたが。
「お、男に二言は無い!」と5000円札をレジに差し出すオレ。
パーテーションの出口を出る俺たち。
「いってらっしゃいませー御主人さまー」とレジのコが御挨拶。
「いま、エレベーター扉の『開』ボタン押したらどうなると思う?」
ナイスが言ってくる。
「分かり切ってんじゃん、舌出して明石家さんまみたいなポーズ取ってるよ(笑)」
自虐的な笑いを浮かべる我々。
「チーン」とエレベーターは1階へ止まった。
開く扉。
「くうううううううううううううううううううっっっ!!!!」
オレは腕で目を押さえながら駆け出した。
背景には夕日と浜辺が似合った。涙だって目から溢れて不思議じゃない。
ナイスは笑っておった。
何を好き好んでイイ年こいて「人生勉強」をヤらなければならないのか(涙)。
私の心は泣いていた。
――続く
ナイスガイが のたまう。午後の研修まで、あと15分だ。
「じゃ、出るか」と席を立ちつつ、せめてゴマキちゃんのスタンプでも貰うかと周囲を窺うも、誰も気にも止めていない(涙)。
「ご主人様お出かけでーす」「いってらっしゃいませー」の棒読み声が後方から聞こえる・・・。
レジにて、お会計。
「合わせて5000円でーす」
ご、ごせんえん。しんどい残業を数時間やって手に入れる事が可能なゼニ!
五千円あれば、職場の娘たちにメシが奢れるぢゃないか!!
中古CDだったら、3枚は買えるじゃないか!!
なにをスキ好んで、ボッタクリに合わなければならないのか!?
オレが何か悪い事をしたと言うのか!?
・・・私の苦渋に満ちた表情を察し、ナイスが「幾らか出そうか?」と言ってくれたが。
「お、男に二言は無い!」と5000円札をレジに差し出すオレ。
パーテーションの出口を出る俺たち。
「いってらっしゃいませー御主人さまー」とレジのコが御挨拶。
「いま、エレベーター扉の『開』ボタン押したらどうなると思う?」
ナイスが言ってくる。
「分かり切ってんじゃん、舌出して明石家さんまみたいなポーズ取ってるよ(笑)」
自虐的な笑いを浮かべる我々。
「チーン」とエレベーターは1階へ止まった。
開く扉。
「くうううううううううううううううううううっっっ!!!!」
オレは腕で目を押さえながら駆け出した。
背景には夕日と浜辺が似合った。涙だって目から溢れて不思議じゃない。
ナイスは笑っておった。
何を好き好んでイイ年こいて「人生勉強」をヤらなければならないのか(涙)。
私の心は泣いていた。
――続く