あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

末広亭四月中席②

2006年06月03日 | 生活
演目は続く。

のこぎり音楽の歌六さん。
古い歌謡曲のメロディを奏でられるのは、いつも通りだろうが。
今年、生誕200周年で盛り上がっているモーツァルトの曲を次々と演奏されるのには参った。トルコ行進曲では、リズムの緩急から音量の大小までコントロールされて、手拍子も乱れるプログレッシヴさ(笑)。

これまた芸人さんの腕に感じ入る。

マジックの北見マキさん。
無言で淡々とマジックのみを見せて行かれる潔さ。それでもテンポの良さに華を感じる。
「北見さん」といえば、実は寄席魔術では本流ですもんねぇ。

落語も皆、達者な方が多く。
それなりに楽しませてもらった春の夜。

春風亭昇太はTV収録を優先し、代役が立ったワケだが。その噺家さんも、やり辛い状況の中でも、しっかり笑いを取っておられ。
なんだかんだ言いつつ、日本の寄席芸人さんの地力を見せつけられた気がした春の夜。

まだまだ、噺家さんの大物は控えてるのでした。

――続く

末広亭四月中席

2006年06月03日 | 生活
新宿末広亭、夜の部。
開演直後に入るも、中はほぼ満員。平日の夕方で、この入りはスゴイ。

「さすが、藤志郎」と、2階の桟敷席へ案内されるがままに上って行く。
寄席も久々なら末広亭に2階も久々。

思い出したよ、この微妙な居心地悪さ(笑)。畳敷きなのに微妙に傾斜があって。なにやら前方へ乗り出したら、そのまま落下しそうな感覚。
つ~か、この木造の作りで2階が満員になったら崩れ落ちるんじゃないか・・・という微妙な恐怖感(笑)。

しかし横にはノンビリ構える我が母親。

舞台には、漫才の「〆さばアタルヒカル」。
若手~中堅ドコロの佇まいながら、現代的だしスピード感あるし、華も感じる。

物知りぶりたいボケが「中国の省を次々と挙げていくネタ」。これが、段々暴走して「福建省から国土交通省」へ雪崩れ込み、「哀川翔」まで到達してしまう・・・みたいな。

そんなネタに感じいる始末。
上手いなぁ。これだけ腕がありながら、TVなどで売れる事が無いのか・・・などと妙な感傷も抱いてしまう。

しかし、どこの所属なんだろう。
このスピード感や芸風は、浅草キッドに通ずるモノがあるから、たけし軍団系の新人かなぁ・・・なんて思って見届けて。

家に帰った後でグーグル検索してみたら、改名した「雨空トッポライポ」でした。

そりゃ、浅草キッド系なワケだよな・・・。まんまじゃねぇかよ・・・。

つ~か、頑張っていたんだねぇ。
立派にネタは練れていたし。以前より話術も上達しておられる。

顔や仕草や声聞いて気付かんとは・・・。
「お笑いファン」が聞いて呆れるわ。

「高田文夫ひさびさの寄席復帰!」なんて話題の席を、「オフクロ連れてってオレも楽しむには、ちょうどイイや!」なんてノホホンと見に行ってるのも、寄席通いから離れたブランクありありだし。

こっちでも終わってるのかよ、オレ・・・と。

これまた凹んでしまったワタクシなのでした。

――続く