あるBOX(改)

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――で、TBSと協栄ジムの「疑惑判定史」<br>そしてWBA

2006年08月10日 | 生活
ベネスエラに本部を置くWBA(世界ボクシング協会)。

ベネズエラ選手を優遇する事で悪評高い団体だが。
(同国選手が簡単に世界1位になったり。王座決定戦の機会が与えられたり。同国の元王者が簡単に上の階級で1位になったり・・・)

実績ない日本選手を簡単に世界ランクを与え、世界タイトルマッチを承認する事でも悪評高い。

まぁ、これはWBC=世界ボクシング評議会も同様だが。
WBCは、辰吉とかを持ち上げてメキシカンのサラゴサに挑戦させたりするけど、タイトルは渡さなかったもんなぁ。
第2戦とか「攻勢点」でムリヤリ辰吉の勝ちにするかとも思ったが。しっかり同国人に「信じられない程のファイトマネー」手にさせて王座はメキシコから放さず・・・ってね(笑)。

――で、協栄ジム。

世界チャンピオン・メーカーとして知られるが。
これが、ことごとくWBA王者。

同ジム初代の世界王者、海老原博幸さんこそ「WBA・WBC分裂前」の“統一”世界フライ級チャンピオンだったが。

初防衛で敗北して、再度フライ級王者に返り咲いた時点では「WBA」王者。

続く、世界フェザー級チャンピオン・西城正三さんも「WBA」。

世界Jフライ級チャンピオン・具志堅用高さんも「WBA」。

世界Jライト級チャンピオン・上原康恒さんも「WBA」。

世界Jフライ級チャンピオン・渡嘉敷勝男さんも「WBA」。

それ以降の鬼塚勝也、オルズベック・ナザロフ、佐藤修・・・といった王者も「WBA」。

今回の亀田興毅も「WBA」!
WBA会長も、そも息子のWBA役員も「興毅ファン」で、「ぜひ王者になって欲しい」と亀田親父用のベルトまで作成する始末(笑)。

――で。
なんと、対立するWBCの世界王者となったのは、世界フライ級チャンピオンのユーリ・アルバチャコフだけ!(まぁ、そのユーリさんも、米国のイサイアス・サムディオのテクニックには苦しみ、「2ポイントくらい負けてるんじゃ無いの~?」言いたくなる試合あったが。直前にあった鬼塚の試合で「不当判定」と突っ込まて「鬼塚を引退させる!」とワケの分からぬキレ方した金平前会長に呆れたのか、マスコミは静観して済ましたのであった・・・)

――TVに関しては
初代・海老原が「フジ~日テレ」
西城が「日テレ~テレ東(最高視聴率を樹立)」
具志堅「TBS」
上原「日テレ」
渡嘉敷「TBS」
ナザロフ「TBS(王座保持のまま海外へ移籍後は欧州TVへ)」
鬼塚「TBS」
ユーリ「テレ東」
佐藤「TBS」
亀田「子ども時代からTBS!」

・・・具志堅さん以降は、ジムの人気選手はTBSで放送されるのがパターン化されている(ユーリは実力こそあったが、現実として、やはりロシアからの「輸入選手」だった)

こりゃ「ズブズブ」と言っても良いかもね。
ドンと言われた前会長(故金平正紀さん!)の頃から言われていた事だが。

自国の政情不安で、ホーム試合さえ出来ないと言われるベネスエラーノには、日本での試合は、金を稼ぐには不可欠な仕事なワケで。

まして軽量級では、よほどの実力ないと本場アメリカでは稼げない(技巧派が多く、アメリカ受けする確固たる「強打者路線」が無いベネスエラーノは日本で「¥」を稼ぐのが主流となる)。

WBAは、その片棒を担いでいるとしか思えない状況がココにある。

そして、承認団体WBAにとっても、日本は世界タイトル承認料をしっかり稼げる「お得意さん」。
その最たる「協栄ジム」に悪い扱いは出来ない・・・てトコロか(ましてや先代からの付き合いだし)。

そこに「広告代理店」「(色々な)スポンサー」が仕掛けて空気を作って・・・(坂田健史のような、「空気」を作ってもらえなかったばかりに「勝ってたような試合を負けにされた」選手もいましたがね)

今回の「亀田騒動」が出来上がった。

――ゲスの勘繰りですかね?

でもゲスの勘繰りって、けっこう当たるんだよね。・・・By 立川談志師