あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

「倉橋ヨエコ解体ツアー」仙台へ⑤

2008年07月12日 | 邦楽
長いライヴだった
2時間半は超えていたと思う。集大成ライヴだから当然だが

「レコ発ライヴなら、「電話」「裏目の女」「雨の羽生橋」なども
聴けたんだろうなぁ
・・・と、別な意味での残念さも感じた



ヨエコさんには、まだ東京キネマ倶楽部のラスト2Daysが
残っているが
(DVD出ないかなぁ・・・・)

8年間お疲れさま
素晴らしい歌を生み出してくれて、ただ感謝感謝です

時には、
凄すぎてこっちがヘロヘロになる曲まで作ってくれて有難う
ございました
最後のコンサートでもヘロヘロにさせてくれました

感謝より
ワタシにとっては、「やっと終わってくれた」的な長尺コンサート
でもありました

そんな意味では感慨を抱く余裕も与えてくれないコンサートでした
※「怒涛の曲連発の長時間ライヴ」って、
 “ひとりレッド・ツェッペリン”ですか あんたは?

会場を出て、牛タン料理をパクつきながら、仙台Junk Boxの
スケジュール表を眺めた



翌日は「Superfly」

※連れが「ああ、あのリンリンランランみたいな格好したコンセプト臭の
 する女の子ね」と言ったミュージシャンだ。
 まぁ、あの年齢のコで本当にキャロル・キングっぽい雰囲気を出せるワケ
 ないもんなぁ・・・

しかし、
そのSuperflyは、【ソールドアウト】だったのでした

「倉橋ヨエコ解体ツアー」仙台へ④

2008年07月12日 | 邦楽
「盾」と
「人間辞めても」

この2曲を残しただけでも、このひとは
日本音楽界に燦然と輝くと思います。
少なくとも私の中では燦然と輝き続けるでしょう。

私も何年この世に存在するか分かりませんが。

ヨエコさんのMCも感慨深かった。

「死生観」
「詩に歌を乗せること」
「歌を作ること」・・・
話せる範囲で真摯に語っておいでであった。

本当に真面目な人だ。
繊細で傷つきやすい、芸術家タイプの人なんだろう・・・と改めて思う。

もっとイイ加減でも良い気もするが、
そんな人には、あんな曲は書くことは出来ないだろうし、
その辺は、聞いてるこっちも辛いトコロ・・・。

(ええ、ワタシの血脈には「スーダラ節」も流れているのですよ!)

おもうに、今の日本歌謡界で
「自分の思ったこと、感じたこと」を本当に歌ってるひとが、どれくらい
居るだろうか・・・

そして、そうあり続けることが難しいからこそ「廃業」に至ったのではないか?

今回の移動中、車酔いで何度も吐いてしまったそうだが
その吐瀉物を見て、
自分の心の未消化物を吐き出した「うた」は、自分にとっては「ゲロ」だった!

・・・と悟ったように面白く語ってくれたヨエコさん。

※そういえば「ヨエコの解体ショー」のつもりだったが、
 客席の暖かさの前にシャレで済まされぬ・・・などと感じた、とも

「つづく歌は『涙で雪はゲロだらけ』と言いそうになっちゃった」と白状する
ヨエコさんは、とてもキュートであったが。

ファンも“もう最後だから”とばかりに、勝手な声援を送りはじめる。

「カワイイー!」(女性声)
「大すきー!」(女性声)
「キレイ-!」(女性声)
「付き合ってー!」(野郎声)
「あいしてるー!」(女性声)
「(ヨエコは俺の嫁!)」(ワタシの心の声)

ヨエコへの愛情を隠さずに、多くのファンが浴びせかける。

そのたびに
「そんなの初めて言われた・・・」
「そそそそ・そんなの、順を追ってですね・・・」
・・・とリアクションするヨエコ嬢は、ますますキュートで。

ますます来世でオレの嫁にしたくなった。

※欝ネタやっても
 生命力に溢れているトコロとか、「私なんかが・・・すみません」的な
 加害意識過剰なトコとか、世界観に「さよなら絶望先生」との
 共通点を感じるヨエコ嬢だが、あっちはギャグで昇華してるからなぁ・・・・

「倉橋ヨエコ解体ツアー」仙台へ③

2008年07月12日 | 邦楽
画像は「倉ヨエ8年パンフ」
イラストは御本人・・・。
多才な女性です



続いて
最新CD「解体ピアノ」から「鳴らないピアノ」。
(やはり染みた)

初期作品「感謝的生活」
(これまた染みた)

スティーヴ・ウィンウッド的なピアノフレーズが印象的な「卵とじ」
(トラフィックの「グラッド」を思い起こす素敵なイントロ・・・)

シンセ抜きの「あいあい」
(80~90年代風のポップアレンジが抜けて原曲の良さが引き出された?)

これまた原点回帰の「盗られ系」

・・・と曲は進み。
もう「ヨエコ集大成」の怒涛の連発に圧倒され・・・。
※歌も上手くなられております。
 音の安定感が「プロ」らしく増している。
 ピアノも同様・・・・

最新シングル「友達のうた」も、ラップ無しバージョンで演奏。

はたしてヨエコをどれだけ理解してるのか疑問な「男の心情」が消えた事で
これまた曲が凝縮されたヨエコ・ワールドが炸裂し、私は満足。
(あれで毒を消そうと「確信犯的に」レコード会社が仕掛けたのかねぇ・・・)

「損と嘘」「夜な夜な夜な」「夏」と代表曲は続き
「人間辞めても」で、また会場は盛り上がる。

途中、「恋の大捜査」では、やや息切れか(?)リズムに乱れも感じられたが
(つ~か、あんな曲を弾きながら歌うだけで凄いんだけどね・・・)

弾き語り「輪舞曲」で
「甘いよ~、しょっぱいよ~♪」と歌って皆をシンミリさせるヨエコ。

一旦、ここでソデに去る。



※画像は
「倉ヨエ8年パンフ」(中身)

そしてアンコール。
初期曲をメドレーで弾き語り。
自転車、ラジオ、レモンケーキ、梅雨色小唄などなど。
(「ラジオ」は通しで聴きたかったなぁ・・・)

「今の心境を盛り込んだ」という
「ジュエリー」。

ちなみに、
私はここらで体力の限界。
立ちっ放しでヘロヘロ・・・。

バンドサウンドに戻った
「依存症 ~レッツゴー!ハイヒール~」では、
ジャングルビートが鞭のように
私の身体を叩く。

ああ、最後までひどいひと・・・。

そして
本当の最後

「楯」

「倉橋ヨエコ解体ツアー」仙台へ②

2008年07月12日 | 邦楽
新幹線「Maxやまびこ」で仙台へ。

降りて一言、「暑い」。
北に2時間、降りて「ああ、風が涼しくて気持ちイイ」とかなると
思ったが、甘かった。
「ロンT持って行った方がイイかな?」なんて言ってたのも、甘かった。

ホテルにチェックインし、一休み。
仙台駅から十数分(?)、
青葉通りと広瀬通り間にある「仙台CLUB JUNK BOX」へ向かう。



分かり辛かったよ「仙台 CLUB JUNK BOX 」。

1Fの入り口に「ライヴ予定」とか無いし。
そもそも「赤い看板」だけだし。
看板見つけて階段下りても、廃ビルの階段みたいに何も無いし・・・。

やっと地下に降りて入り口見つけても
「本日、ヨエコ」みたいな張り紙ないし・・・。

まぁ、テーブルにヨエッコ・グッズ売ってたから認識は出来ましたけどね。
やっとね。

この手のグッズコーナーは、終演後に混み合うので
早めにパンフ、Tシャツ、ステッカーを購入。
お布施か香典か・・・の心意気だわ。




※画像は、「倉橋ヨエコ8年パンフ」

仙台JUNK BOXは、縦長の狭い会場だった。(ゴメンなさい)

それでも、私が入場した際には8割は埋まっていた。
オールスタンディング。

客層は、若い人が多い。
2003年辺りに居た、「先もの買い」「唾付けマニア」の姿は
・・・無いな。
(あの頃、少しキモい人が居たもんなぁ。オレも同様かも知れんが・・・)

客電が落ちて、荘厳な宗教曲(?)が流れる。
欧州の教会で流れるような楽曲に乗って、メンバーが現れ、最後に
ヨエコさん登場。



白いドレス。
黒いタスキには「廃業」の文字。(ミス「廃業」クイーンなんだそうな)
頭にはティアラ。
(髪は切られたようで、お馴染みの「額は横一線」だった。少しホッとした)

暖かく迎えるファン。

鍵盤の前に座るヨエコ、「私には もう明日などないのでしょう」と
歌い出す。
「白い旗」(少し復習して曲名を覚えました)だ・・・・。

「倉橋ヨエコ解体ツアー」仙台へ①

2008年07月12日 | 邦楽
行って来ましたよ。
東京公演が「あっ」という間にチケット完売したから
「当日券あり」の仙台公演へ。(予約はして行ったが)

数日間は、ヨエコ嬢の過去音源を聴く日々だったが、
やはり
初めて聴いたミニアルバム「人間辞めても」が印象深い。
そしてインストア・ライブに出かけた「モダン・ガール」。

遡って聴いた初期アルバム「礼」「婦人用」「思ふ壺」も・・・。
曲は
「感謝的生活」
(ありがとうを忘れた子はひとりでは生きていけません)
「屋上にて」
(いっぱい泣いたタオルは洗濯機で洗おう。うん回ってる。消えていく)
「盗られ系」
(盗られちゃいました。可愛いあのコを)

などなどなどなど・・・



そういや、
婦人用収録の「夜な夜な夜な」の非公式PVが、少し前、動画サイトで
ちょっとした人気になったとか。

私も見たが
「良く出来てる。スゴイ」
「ファンの心意気だろうが、エライ!」
・・・と思った。

でも、「ヨエコPVとしては普通のクオリティ」とも思った。
(普通って言うなぁ!)
“あの辺”で「すごい」とか「面白い」とか言われても困る。

ヨエコPVとしては、あれくらいは通常クオリティなのだ。
「盾」なんて泣けるのだ。

「夏」なんて床に突っ伏してしまうだ。
(「ここまでやるなよぅ」「売る気あんのかよぅ」・・・と)

でも「連れ」は
『通常PV(アニメ)より、「夜な夜な夜な」に出るコの絵は、すこし可愛い。
公式も、その辺を意識したら良かったのでは?」などと
これまた身もフタもない事を仰る。

確かに、そうなんだろうけどさ・・・。

「夜は自己嫌悪で忙しい」
「反省文、反省文、反省文、提出します」
~といったフレーズが「インパクトある」みたいに言われると

「それだってヨエコ・クオリティとしては普通じゃん!」
「当たり前みたいに、その辺のフレーズを量産してきた人なんだよ!」
・・・と

毒づきたくもなるでしょう・・・・。

※まぁ、ホントは「当たり前に」じゃなくて、
 「身を切るような」思いして
 生み出されて来たんでしょうがね・・・