あるBOX(改)

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宇宙は希望に満ちたもの

2016年11月11日 | 邦楽
冨田先生にとっては最後まで宇宙は
「夢と希望に満ちたもの」だったんだな…。

「Dr.コッペリウス」のあらすじを読むと、
シンミリしてしまいます。



うちらなんて
「宇宙時代になっても人類は揉めるんだろ?」
「人種や国の違いが原因で殺し合うんだろ?」
…と、あまり希望を持てないでいるんだが。



冨田先生の理想は直球です。

宇宙に旅立つことを夢見るコッペリウスを
いざなう存在として登場する初音ミクさんは、
まるで「銀河鉄道999」のメーテルのよう
ではありませんか!?

※まぁ、「999」の宇宙も厳しい所でしたが…



「もう一度、宇宙に無限の夢と希望を!」
冨田先生は、そう宣言されているかのようです。

片鱗は「題名のない音楽界」の冨田先生追悼回で
披露されました。

それだけで私は涙を我慢する事が出来きず、最期
先生が残された言葉「感動してくれたらいいね、
お客さんがね」を先取りした気持ちになりました。



「先生!本公演の前に感動しちゃいました!」と。

小惑星イトカワの探査を終えて帰還した「はやぶさ」が
燃え尽きた瞬間、多くの人が流した涙にウソは無い。

糸川博士と交友があった冨田先生が博士に捧げた作品でも
ある「Dr.コッペリウス。

さぁ、いよいよ11日には世界初上演です。
12日には私もオーチャードホールの客席にいます。

いずれはVRゴーグルが配られて上演されるであろう
脅威的な総合芸術作品、心して鑑賞しましょうぞ!

冨田勲×初音ミク「Dr.コッペリウス」、いよいよ初日!

2016年11月11日 | 邦楽
冨田勲 追悼特別公演
冨田勲×初音ミク「ドクター・コッペリウス」

Bunkamura オーチャードホール
2016/11/11(金)19:00開演
2016/11/12(土)13:30開演
2016/11/12(土)18:00開演



2016年5月5日(木)に他界した、世界的作曲家で
シンセサイザー・アーティストの冨田勲先生が、
上演を夢見て他界直前まで創作を続けていた
舞台作品。

ほぼ構想は出来上がっており、打ち合わせも終盤
だったという事で、「遺作」として上演が決定。

冨田先生が長年追い求めてきた「宇宙への夢と希望」
に満ち溢れた巨大なストーリーが、オーケストラと
シンセサイザ-、そしてバレエと3DCGを伴いながら
展開されるという、これまでにない芸術作品だ。



バーチャル・シンガーの初音ミクが、宇宙を夢想する
主人公コッペリウスの希望を叶えるべく異界から来た
存在として登場。

小惑星イトカワ、そしてその先の未知なる星へ、
宇宙を自在に行き来しながら展開される、時空を
超えたスペース・バレエ・シンフォニー。

初音ミクと共演するコッペリウス役は、ドイツ名門
バレエ学校で学び、米バレエ団を経て日本に拠点を
移した、新進気鋭のダンサー風間無限氏。
振付は、コンテンポラリーダンサーとしても活躍し
日本人で初めてシルク・ドゥ・ソレイユにダンサーと
して出演した経歴を持つ辻本知彦氏。

指揮はオペラ、バレエの分野で活躍する渡邊一正氏。
演奏は、東京フィルハーモニー交響楽団。



今回の公演では初音ミクをソリストに起用したことで
大きな話題となった、2012年初演の冨田勲氏の代表作
「イー ハトーヴ交響曲」演奏もあり。

さらに、第1部追加上演プログラムとして Dub Mix の
巨匠といわれるエイドリアン・シャーウッドが登場。

冨田先生が1977年に発表し世界的ヒットとなった、
シンセサイザー作品の代表作 「惑星 Planets」のLive
Dub Mixを披露することが決定している。

「惑星 Planets」は、既に世界的名声を得ていた冨田
先生がホルストのオーケストラ組曲「惑星」をシンセ
サイザー作品として発表し、全世界で250万枚を超える
大ヒットを記録した冨田先生の代表作。



この「惑星 Planets」を挟み、「イーハトーヴ交響曲」、
最後にスペース・バレエ・シンフォニー「ドクター・
コッペリス」が上演されるという構成。

まさに、オーケストラ作曲家と世界的なシンセサイザー
アーティストという両面をもっていた冨田勲先生の追悼
特別公演に相応しい集大成的なプログラムだと言える。

私は土曜分のチケットを押さえているが、本当に
楽しみです!!