あるBOX(改)

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映画「見栄を張る」を見に行く(2)

2018年04月06日 | 生活
例によって感想の羅列。

・エリコ集中しろ!
・やっぱダメ男登場か
・ペヤング生ショウガ入り旨そう!
・そうか子供が・・・
・エリコを演じる久保陽香さんハマり役
・泣き屋って深いんだな



・ラビットビール飲んでみてぇ
・元カレとの再会せつねぇ・・・
・「泣けてないですよね」って言われるシーン、
 こんな感じだったんだ
・元サヤや母転向などあるかとドキドキ



最後はエリコの長映し。
表情のみで心の有り様が表せられる。

「泣き」のシーンといい、役者・久保陽香さんの
演技が素晴らしい。

そんな映画でした・・・と、エンディングの余韻に
浸っていたらスタッフさんがスクリーン前にイス
3脚を並べ始めた。



そして入り口外に置かれてた「ウサギ着ぐるみ」の
パネルも。

なんと舞台挨拶付き上映だったんですね。
そういや今回の上映には他の作品の予告が無かった。
※どこまで前知識ゼロで見に来てんだよ。

藤村明世監督が登場。エッ?こんな若い女性?
タレントの佐藤栞里ちゃんにも似てるじゃないか、



続いて、若い女性2名も登場。茶髪でポップな雰囲気。

「破れタイツ」という監督・脚本・出演と全てを自分
たちで行う映像制作ユニットだそうで。
片方の吐山ゆんさんが、『見栄を張る』本編に出演され
ているという。

「この人が登場したの、どこだっけ?」と思った挙句
「ああ、最初の方に出たアイドル役か?」とも思うも



ぜんぜん違いまして、「泣けてませんでしたよね?」と
エリコに言い放った泣き屋女性でした。

相方の西本マキさんは出演者ではなかったが、当日は
客席で見たとしてコメント。

・・・というか関西弁で突っ込み、主人公と同じ女性として
感想を語っておいでした。



破れタイツのお二人が関西系ゆえ、江梨子が帰郷先にて
使う関西言葉、周辺人物の訛りを皮膚感覚で評するのが
面白かった。

※自分で自分を「嫌な感じや~」と語るも、藤村監督に
 元の可愛さで緩和されて有り難いというなフォローを
 されてたような気がします。

監督は、思ったより男性の観客が多いともコメント。
※いやぁ、性別越えて沁みますよ「見栄を張る」は。

知ってる男性からは「久保陽香さん綺麗」の声ばかり
だったそうで、壇上の女性陣が「そりゃそうだよね」と
笑うシーンも。



「故郷で元カレと再会・・・っと言ってもキラキラとして
ばかりではない」と言われて脚本直したとか・・・色々と
あったそうです。

破れタイツのお二人が印象深く語っていたのが、やはり
久保陽香さんの「泣き」の長回し。
監督も役者さんに「お任せ」だったというシーンに納得。

その流れで私が思ったのは「見栄を張る」は表情演技の
映画だな・・・という事だ。



主人公のみならず「泣き屋事務所代表のベテラン泣き屋
花恵」の表情も。
表情から台詞から絶妙な女優・似鳥美貴さんも嵌り役。

インディペンデント映画の面白さを続けて体験し、新しい
視点が開けたような気がします。

派手ではないが、しっかりエンターティメントしている。
(言葉は悪いが)芋づる式に面白い映画に出会える幸せを
体験している気がします。

「見栄を張る」って言葉のニュアンス。
劇中、最初の使われ方が印象的でした。

「あ、こう来るのか?」と。
続いて使われる、色んな種類の見栄。

タイトルで言えば『泣く女』でも不思議じゃない映画だが
これが最初から『見栄を張る』で決まっていたそうだ。



ポスターも、一見おしゃれな女性映画風にも見えるが、
描き足されたイラストは微妙に性質わるい。

そこに『見栄を張る』の面白さが表れてるなぁ・・・と
そんな事を思いました。

映画「見栄を張る」を見に行く(1)

2018年04月06日 | 生活
最近すっかりミニシアターにインディペンデント邦画を
見に行く人になっている。

予告編で他の映画を知り、興味を持って連鎖する。
そんな効果があるんですねえ。

※ハリウッド大作の予告編見ても「お~、やっとるわい」
 ・・・と思って終わりだったりするもんね。



予告編に吸い寄せられるように向かったユーロスペース。
少し前に「ニッポン国vs泉南石綿村」を見に行った所。

「かぞくへ」「百円の恋」を見に行った時に知ったのが
「見栄を張る」「素敵なダイナマイトスキャンダル」。



後は場所とタイミング。
これは見れそうだ・・・と思ったら出掛け時。

「28歳、売れない女優。そろそろ本気出す」
それが『見栄を張る』のキャッチコピー。

オーディションに落ちてはバイト先で「あの監督、演技が
分かってない」と言って、くすぶり続ける女優・江梨子が
主人公。



そんな江梨子に姉が亡くなったという連絡が入る。
自然豊かな故郷に帰った主人公に姉の職業が「泣き屋」
だったと知らされ、江梨子は泣き屋の仕事に就くことに。

「出来ますよ。わたし女優ですから」
「え?でも泣けてませんでしたよね」

・・・『見栄を張る』 

そんな感じの予告。



これが印象に残り、見に来たのだ。
緑豊かな故郷の映像も印象的だった。

雑誌やネットでの情報なし、単純に映画館で予告を見て
「面白そう」「いい映画っぽい」と思っての渋谷遠征。



結果から言うと「当り」「面白かった」「ジンときた」。

ポスターの印象だと「女性映画」で、実際に主人公は女性。
主人公・江梨子の心の動きが描かれている映画なのだが

オッサンの私にも染みた。
そういう映画だった。

(続く)