あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

「渡辺宙明特集ヒーローオーケストラ~昭和の子どもたちへ~」に行った(3)

2018年04月21日 | アニメ・特撮
続いて「アニキ」こと水木一郎さん登場。
外は真夏日かという暑さなのに、いつもの革ジャン。

西氏とのトークでも「バンババババン」の擬音に関し
「いやぁ、その前に違う作曲家先生の曲で歌ってます」
「ブロロロロローって」と語り、会場の笑いを誘って
くれました。



終始そんな感じのアニキでしたが
ロボット物は力強く、人間が主人公の時は柔らかさも
交えて歌う…と、歌唱の違いを説明してくれました。

そして歌唱。
西さんから「会場の皆さんも、こおろぎ2018となって、
どうぞバンバラバンバンバンと掛け声を!なんなら、
そのまま歌ってもらって構いません」なんて言われて
大喜びするワタクシ。

そうですよ!
「CD用に録音してるから、お静かに」なんで殺生ですよ。

そして演奏開始!
曲は安定感を増しつつも、リズムは程よく前ノリだ。
そのまま一気に5曲が披露された。

・鋼鉄ジーグのうた
・ローラーヒーロー・ムテキング
・時空戦士スピルバン
・おれはグレートマジンガー
・マジンガーZ(インフィニティではなくオリジナル版)



う~ん素晴らしい!
※しかし、ワンコーラスのみなのは勿体無いなぁ…。

シンセやエレクトーンチックな音色、パーカッション。
ティンパニ…最高です。

この辺、篠田元一バンドへの信頼感は絶大。
冨田勲先生関連のドキュメントで見たが、仕事に入ると
篠田さんの妥協のなさ、プロフェッショナリズムの際立
ちは凄まじいのよ。普段は謙虚で柔和なんだけど。

TOMITAの音作り、宙明サウンド再現の為に労力を
厭わない姿勢が公演を成功に導くことを最も知ってると
思えるんですよね。

もちろん全員が「プロ」なんだけど、この人の厳しさは
観客側からすると十二分に信頼に値します。



オーケストラによるBGM集

・マジンガーZ
・グレートマジンガー

ストリングスも交えて朗々かつ勇壮とした演奏に涙。
また泣いちゃったよ。

よく考えりゃ、卒寿3回とSPコンサート2回目だよ。
毎回「Zのテーマ」で泣いてるよ。



20分の休憩に続いて、串田アキラさん登場。
これまた我らがアニキ分。

ダンスビートやシンセドラムを取り入れる宙明先生の
尖鋭性を称えて、これまた堂々の歌唱。

歌い手さん声が出てます。音響の調子もイイ。
しかし宙明先生のダンスビートは凄いなぁ。
取って付けたような違和感が無いもん。



私なんて、洋楽でいえばストーンズの「ミス・ユー」や
ロッド・スチュワートの「アイム・セクシー」聴いた時
には「なに日和ってんだよ」と毒づいたもんですが、
宙明先生にはそんな感情一切なし。

ただただ感嘆しながら、演奏の揺らぎと、串田アニィの
歌唱に盛り上がっておりました。
※掛け声もキメましたよ!

・太陽戦隊サンバルカン
・宇宙刑事ギャバン
・宇宙刑事シャイダー
・宇宙刑事シャリバン
・強さは愛だ(宇宙刑事シャリバンより)

いったん袖に引っ込んでレーザーブレード光らせての
再登場には観客から拍手喝采。

蒸着ポーズもキメて堂々と持ち場を務め上げました。



そして、オーケストラによるBGM集

・太陽戦隊サンバルカン組曲
・宇宙刑事ギャバン組曲
・レーザーブレードメドレー

~これも素晴らしい!シンフォニックな重厚さ。
交響曲として編み直して欲しいくらいです。

なお、指揮の齊藤一朗さんは、カラオケ歌って曲をモノに
したそうな。
※譜面だけ見てもダメだ…と!

作品も第1話から最終回まで見たという入れ込みぶりに、
観客からは大きな拍手が!

アンコール
(渡辺宙明先生指揮で合唱/歌詞カードなし)

・宇宙刑事ギャバン
・太陽戦隊サンバルカン
・マジンガーZ

全員起立で大合唱。
先生はTシャツ着ての登場でした。(熱中症対策?)



胸には上記のデザイン。私は以前トートバッグを購入。

西に感想を聞かれて「歌い手さんも最高、演奏も、お客
さんも…」「まぁ、長生きするもんですな」と返答。

「もっと長生きしますよ」…と語られて、ファンからは
大きな喝采が浴びせられてました。

最後は恒例のフォトセッション。



水木のアニキは「ゼーット!」のポーズで写真に収まる。

公演は盛況にして成功でした。
2階席まで埋まってたし。熱気も凄かった。



メディアも取り上げ、宙明先生自らがラジオ番組などに
出演し、宣伝効果があった事もあるだろう。

「渡辺宙明」「菊池俊輔」といった方々の特集を続け
てきたスリーシェルズさんの継続力も。
そして、オーケストラ・トリプティークの活動も。



伊福部昭百年紀も、渡辺宙明卒寿公演も、その時々の
記念イベントで、継続あるかどうかは未知数だった。

しかし、それがここまで続いているのは、単純に曲が
素晴らしくイベントとしての魅力に満ちているという
証左だろう。



もはや定番化したというか
コンスタントに公演可能なイベントになった気がする。

今後も継続をお願いしたいし
(アンケートもありましたからな)
国内主要都市での公演あっても良いと思う。



まずは何より宙明先生の御健康。

客席にいた先生を壇上に招いて指揮してもらう時には、
西氏が間を繋ごうとコンダクターに話しかけたが直ぐに
先生が到着…なんてシーンもあり。



先生の健脚は凄いって印象も受けましたよ。

※散歩が日課って話ですもんねぇ。
 あと肉食。



どうか、お元気で。ずっと現役で。
※昨年も作曲されてます。たぶん今年も!

ささきいさお氏が参加するスペシャルコンサートも
見たいし。



水木×ミッチ、ささき×ミッチで宙明曲を一緒に歌う
シーンも見たい!

そんなことを考えながら終演後のアンケートにペンを
走らせる。



アンケートボックスに用紙を投入し出口に向かうと
オーケストラ・トリプティークの女性が数名いらして
退場するお客に挨拶されている。

西氏も同様。



面識はないが会釈して好演への感謝と変えさせていただく。
外は、もう日が傾きつつある。

※思えばシビックホールは我が子とプリキュアショーを
 見に来て以来か…。



帰りは地上から地下鉄の後楽園駅に向かう。
本かDVDを買える場所を探したいのだ。

※のんちゃん表紙の「ミュージック・マガジン」ね。



まぁ、その話題は次回するとして。
いまは宙明サウンドを再現してくれた皆様に再度
感謝したいと思います。

有難う御座いました。

「渡辺宙明特集ヒーローオーケストラ~昭和の子どもたちへ~」に行った(2)

2018年04月21日 | アニメ・特撮
よく考えると90歳を祝う卒寿公演はVol.3まで行ってるし、
今回も含めれば皆勤賞な私。

「卒寿はラスト」という事だったが、やはり好評で宙明曲
オーケストラ公演の需要が十二分にあるって事でしょう。



※上の画像は「卒寿公演のパンフレット」

今回は歌モノあり、オーケストラによるBGM集あり…で
美味しいトコ取り的な選曲となっております。

しかも恒例のバンド付き。豪華な編成なのです。



「超時空要塞マクロス 超時空管弦楽」でも感じたが、
それこそ昔のビッグバンドにストリングスが豪華に加わった
イメージなんですよね。

歌い手さんからすると最高に気持ちいい環境でしょう。
※普通、今あり得ないですもの…。



最初の歌い手さんは「堀江美都子」さん。
ミッチの名で親しまれるレジェンド。

・野球狂の詩
・サザエさんのうた
・あかるいサザエさん



「ヒーロー」ソングのイベントですが、女性主人公の曲を
歌われました。
まぁ、水原勇気にしても、サザエさんにしてもヒロインと
いうより自ら表に出る女性キャラです。

ある意味「ヒーローソング」と見なしてイイのではないで
しょうか。



「野球狂の詩」はオープニングのクラヴィネットを篠田元一
(Key)さんが見事に再現!
そこから堀江美都子さんによるスキャット。

さすがです。
*前回の新宿ではコーラス用マイクが林立してたせいか、
 ハウリングとかあったけど、文京シビックホールの機材
 ・音響は最高です。

つづく「サザエさん」(火曜日版)も、素晴らしい歌唱と
演奏で我々を感激させてくれました。

しかし、この辺は演奏のボトムが上滑りしているような
印象も受けたなぁ。気のせいなんだろうか…。



そして、歌い終わった堀江美都子さんと司会の西さんで
トークです。
オーケストラ演奏もだけど、西さんのトークも会を重ねて
(いい意味での)余裕が出てます。

宙明先生とミッチの出会いは「ゴレンジャー」が最初。
あの時は高校生だったと聞いてドヨめく客席。

「あ、やだ~。年がバレちゃう」と恥じらうミッチーだが
我々は「女子高生が、あの『ささきいさお』さんと渡り
あったのか…」と驚愕。

※「ゴー!ゴ・ゴー!!」と



サザエさんに関しては西氏も「いやぁ、すっかり火曜日の
気分になっちゃいました」と喜びを表明。

堀江ミッチは「でも難しいというか、セリフみたいな歌詞
あって…」と困惑を隠さない。

『タラちゃん、ちょっと それとって』
『母さんこの味 どうかしら』

問いかけるだけでアンサーが無い。
「せめてコーラスで答えが返ってくれば…」と西さん同意。

なお、「サザエさん」に関しては、そのモダン性を星野源も
絶賛したという話も。



さらに「野球狂の詩」のスキャットに関して。
キーが高くて何度も歌ってるうちに苦しくなったそうで。

最後は辛くなって日を改めての録音を願い出たしたが、
逆に水島新司と渡辺宙明の両先生が「その辛そうなトコロが
イイんだよ!」と採用。

当時のミッチは「歌って良く分からないなぁ~」…と思った
なんてエピソードも披露してくれましたよ。

(続く)

「渡辺宙明特集ヒーローオーケストラ~昭和の子どもたちへ~」に行った(1)

2018年04月21日 | アニメ・特撮
2018年4月21日(土) 文京シビックホール大ホール
「渡辺宙明特集ヒーローオーケストラ~昭和の子どもたちへ~」

行って参りました。



数々のアニメ・特撮ソングを作曲してきた92歳の現役レジェンド
渡辺宙明先生の楽曲をオーケストラ・トリプティークが演奏する、
もはや定番のコンサート。



曲で言えば、御年90歳を記念した「卒寿記念コンサート」を経て
ベスト選集のようなチョイスになっております。

これまで渋谷、新宿と公演場所と移し、今回は後楽園。



ヒーローオーケストラに相応しく、「後楽園で僕と握手!」の
場所であります。

丸の内線の後楽園駅から文京シビックホールへ、は地下から
そのまま行けるので



案内通り進み、エスカレーターで上がったら大ホール前です。
チケットチェックを済ませ、席に座る。

う~ん、けっこうステージから遠いな。



そもそも「大ホール」だ。
宙明先生関連の公演としては最大級ではないか?

それでも客席は埋まってきているから宙明イベントの認知度が
上がってきたと云う事だろう。



場内アナウンスは「演奏中の歓声は・・・」「組曲の拍手は終了し
指揮者の会釈あってから・・・」といった注意文言あり。

あれ?これだと旧来のコンサートと同じでは?



・・・と思ってたら開始ブザーとともに司会の西氏登場。

「演奏中でも掛け声やってイイ」「何なら歌ってもオッケー」と
いった内容が語られた。

よっしゃ、そう来なくっちゃ!!
(続く)