あるBOX(改)

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アニメ「うしおととら」カマイタチ回

2015年09月06日 | アニメ・特撮
藤田和日郎の凄いのは、こういう回を
「なんのてらいもなく」「涙と汗のド直球」で
描くってトコロだよね。

人間による開発で住処を追われたカマイタチ3兄妹。
もう放浪する生活は嫌だと十郎は人間に刃を向ける。

それは掟を破ることで、もはや獣の槍を持つ者しか
止められない。


※妹カマイタチ・かがり人間態。見事なボディコンです!

兄と妹は潮に依頼するが、それを知った十郎は逆上、
ゴルフ場の開発現場は修羅場に変わる。

そこで「人間=潮」は。



カマイタチの心を汲んで涙を流し、
ど直球で「すまなかったなぁ」と詫び、
人間生活の豊かさへの疑問を叫ぶ。

自分たちの為に涙を流した潮に、一度は心を許したように
みえたカマイタチ十郎だったが、



「自分には戻る道はない!!」
~とばかりに潮へ襲いかかり
その結果、槍の露と消えた。

うわあああああああ、なんでだ十郎!!!
潮同様、私も叫びましたよ。



つ~か、気が付きゃ泣いてましたよ。
「やつは空にいる」の衾回より泣けましたよ!
※衾はただただ気持ち悪く、退治すべき妖怪だったからなぁ

こういうね。
円谷特撮番組なみの文明批判というかね、それを照れずに
捻らずにド直球で描き切ってしまうトコロね。

それが藤田和日郎イズムだと思うんだけど、アニメ版も
見事に体現してるよな。

しかも、漫画版は1990年代、アニメ版が2010年代。
時代が避けたテーマです。「ダサイ」とさえ思われた手法です。
それを力技で感動させてくれたのです。

よくぞやってくれた!・・・って感じです。

アニメ版は、まだまだこれから盛り上がる。
おおいに期待です。


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