あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

武田鉄矢氏がラジオで「この世界の片隅に」を語る

2018年07月02日 | アニメ・特撮
「武田鉄矢・今朝の三枚おろし」という文化放送の番組
(…というかコーナー)で2週に渡って語られました。

ワイドショーなどでも独自の私見を述べる武田さんだけに
注目されたが、これがもう「絶賛」で。



「この世界の片隅に」ファンを大いに喜ばせたのです。
※一部ネタバレや誤認があったとしても…

キャラクターの動きを「生きているようだ」と絶賛。
その理由として「あの風呂敷背負い」に始まる体重移動の
動きを書き描いていると指摘。



まるで「人形浄瑠璃」と比喩を使った。
片渕須直監督によると「ジブリのスタジオを訪問された事
はある」そうだが。



それとて武田氏が「子供に見せる物」として、その映像美の
素晴らしさなどに感動されたと推察できる。

しかし、今回はいい大人の自分自身が感動されまくっている
のですから。



「アニメとは子供向けばかりではない、大人が見ても感激
できる物である」と感じ入られたのではないか?

そんな事も感じられます。
筋から絵から動きから、すべてに感動されてますもんね。



そして最後、ついに「すずさん」の声を演じた女優に言及
されました。

「まさに女優さんです、全身から声が出ている!」と!
「この人は凄い!のんさんという、あの能年玲奈さんです」

…全国の「のん(能年玲奈)」ファン大感激の瞬間です。



あとはとにかく絶賛に次ぐ絶賛。
周作さんとの遣り取り、哲の一夜…すべてを絶賛。

そこからの「夫婦喧嘩」を経て、ついに家族になったと。



終盤はストーリーを追いながらだからアシスタントの水谷加奈
さんは泣き出しちゃうし

鉄矢さんも泣いちゃってるしで、出演した人みな泣いちゃって
いる状態。

※それ聞いてファンも泣いちゃうという…



なんだかんだ言っても、まだまだラジオの力は強いから鉄矢さん
コメント聞いて観ようとする人も多いでしょうね。

その時はぜひ映画館で見てほしいと思います。

鉄矢さんも(今回は「気やすく見れる」DVD鑑賞だったそうだが)
ぜひ映画館で見てほしいと思います。

音が違うのです、細やかなのです、振動を伴うのです。



加奈さんも「2度見るには悲しすぎる」と仰ってましたが、再度
見るとまた新たな発見があります。

辛くてもまた映画館で見てほしいと思うのです。

もちろん未見の方には改めてお勧めいたします。
※落ち込みやすい人は精神的なコンディションと相談してね…



「武田鉄矢の三枚おろし」 SE音は包丁刻むマナ板の音だろうけど
私には釈台を張り扇で叩いてるようにも聴こえた。

それくらい今週の講釈は良かったです。
それも映画「この世界の片隅に」が良かったからこその話ですが・・・

昭和のくらし博物館でアイリッシュコンサートを観る

2018年07月01日 | 芸能
昨日は池袋でオールナイト。
今日は下丸子でアイリッシュコンサート。



朝帰りの後、昼過ぎまで寝て東横線に乗って多摩で乗り換え。

昭和のくらし博物館で「夏のアイリッシュライブ」です。
昨年開催され、大好評だったというアイリッシュトーク&ライブ。



今年も開催されるというので、やって参りました。

※片渕須直監督のTwitterで紹介されてて知りました。
 昭和のくらし博物館にも来たかったし…



町の中の古い一軒家がありのままの姿で博物館となっております。
案内がないと全く分かりません。

さてさて、出演者ですが



まずはリアム・オブライエン。コンサーティーナという小さな
アコーディオンの仲間にして六角形の蛇腹楽器でアイリッシュ
音楽を奏でるミュージシャンであります。

そして、アイルランドで音楽を学んだ高橋創(ギター)。



リアムはアイルランド伝統音楽界のグラミー賞にあたる、グラダム
キョールにて、昨年新人賞を受賞した実力派との事。

島根など日本国内数か所を巡って、最終公演が今回の博物館。



日時:7月 1日(日)14:30 開演(休憩ありで約2時間の公演)

料金は当日券で一般 3,500円
*いずれも入館料・おやつ代込み



出演:リアム・オブライエン(コンサーティーナ)
  高橋創(アイリッシュギター・通訳)

内容:ほのぼのトークショー&ミニライブスタイル
   リアムのふるさとクレア地方の音楽についてレクチャーあり



和室・縁側・庭を使った、まったりコンサート。

小型アコーディオン小型楽器「コンサティーナ」と生ギターの
アコースティックセット。(歌なし)

リアムの出身地クレアの伝統音楽事情から説明あり。
北クレア、西クレア、南クレア、東クレア…色々あり。



言っちゃ悪いけどクレア地方とか初めて知りましたよ。
「アイルランド音楽界では有名な…」と言われつつ、初めて聞く
お名前ばっかりでしたよ!



バブちゃんが声を上げてハイハイする縁側。微笑む観客。
休憩時間、飲み物・おやつ・スイカが用意されてました。

紙コップに菓子器、地方銘菓なども並ぶテーブル。
ハートウォーミングな催し…。



心地よい風、日本の民謡にも通ずるアイリッシュ・フォークの音階。
足で踏むリズム、生ギターもリズム楽器の役割を果たす。
※一曲だけ高橋氏の生ギターソロありなチューンも…。

「3日前に熱中症になってしまって」というギタリストを団扇で仰ぐ
リアム。頬が赤いのは日焼けか酒焼けか。
※休憩時間はミネラルウォーターだけ摂ってましたが…



本当に良い時間が過ごせましたよ…。

善い人々が集まる優しい空間。「ああ、こういう人たちとだけ関わって
いたい」とさえ思わされました…。

楽しく、穏やかな気持ちになれました。
昭和な井戸水、それで冷やされたスイカ、洗濯板、台所、蚊取り線香の
匂いと煙。表のゴミ箱…。
※「12町内」とか白ペンキで書いてありそう…。懐かしい。

その場に集まった皆様に感謝です。

新文芸坐×アニメスタイル セレクション「東映長編の名作」を観た⑤

2018年07月01日 | アニメ・特撮
池袋新文芸座、東映動画の名作長編4作オールナイト終了!
空が明るい。

「わんぱく王子の大蛇退治」
やっぱ伊福部マーチの破壊力は凄かった。当方比3割増!
大蛇対決の長いこと長いこと!そりゃタイトルも変わるわ。



やっぱり傑作です。私の中ではナンバーワン。
※伊福部音楽込みで

毎回上映終わって拍手が沸いた。15分ほどの休憩挟んで
次々上映。そのたびにトイレ行ってコーヒー飲んでしたが
まったく眠気は来なかったよ!
※寝だめが効いたか?



「太陽の王子ホルス」はキャラの進化が凄かった。
ヒルダの表情が素晴らしい。特に眉の演技。

前半2作は感動で泣いた。

「長靴をはいた猫」
やっぱり、楽しく笑えてドキドキの娯楽作!



だてに井上ひさしさん脚本じゃない。やっぱり名作。
つか、宮崎アニメじゃん!
やっぱり「カリオストロ」じゃん!

ぺロはある意味で狂言回しキャラ。
一宿一飯の恩義で動く、腕も頭も切れるヤツ。
アニメ版・三船敏郎か!?用心棒か!?

チャンバラというかフェンシングだが動きもポージングも
素晴らしい。
普段の動きからしてキャラ全てが滑らかだ。



メインは人間キャラ。ボーイ・ミーツ・ガール。
お姫様のために奮闘するボーイ。
宮崎さん十八番。ある意味、最高のVSOP!

お姫様を嫁にと企む魔王、「死んでもイヤ!」と拒否る
お姫様(ああ御無体!)
※やっぱジャイアン系は好かれないのか…と客席は苦笑。

東映さんも「こっちでの売り方」でダブル戦略を考るのも
イイのでは?



「どうぶつ宝島」
こちらも楽しく笑えてヒヤヒヤ・ドキドキで面白い、やぱり
宮崎アニメでした。
やっぱりメインは人間キャラ。ボーイ・ミーツ・ガール的。
絵的には「ど根性ガエル」を思い起こしましたよ。

スチーブンソン原作にはない女の子。序盤はスレキャラだが
ピンチを主人公と乗り越えてるうちに仲良くなる感じがまた。

宮崎さんやってくれる…。
縦の動きは船の帆から地下倉庫まで。スピード感は凄い。



最初2作は感動で泣き、終盤2作は笑って楽しめた。
劇伴も良かった。

伊福部音楽は私にとって別格だが、『ホルス』の少年声歌唱も
イイし…。
『長靴をはいた…』でのロミオとジュリエット・シーンでは
ムード洋楽調、『どうぶつ宝島』はビッグバンド風。



特に「どうぶつ宝島」は山本直純さんが作曲担当で、OP曲の
演奏も凄い!
※ベースは寺川正興さんか?

事前トークにあった通り、贅沢なオールナイトでした!