見事に曇ってたんですよ。天気予報も雨が続くと。高速に乗ってても、途中は雨や濃霧。
青空の下、海岸線を気持ちよくドライブ…ってのは諦めてたんですが…
小平に着いた辺りでは青空が。
あれ、全然晴れてるじゃない…と。
そんな訳で、日本海側の留萌から宗谷に亘る、通称「オロロンライン」のドライブは、こんな景色を横目にしつつの快適な旅に。
途中、初山別の道の駅で小休止。
キャンプ場が併設されてて、そこからの眺めも清々しい。
遥か彼方には、利尻富士が水平線に浮かんでます。
ふと見ると、一人用のテントでキャンプをしてる方がコーヒーを淹れて、この景色を眺めつつ飲んでたりしてまして。聴こえるのは波の音と鳥の囀り。何とも羨ましい時間を過ごしていらっしゃるなぁ、と。
ちなみに、すぐ近くには温泉もあって、朝風呂も入る事ができる。ここは星空が綺麗なことでも有名で、天文台まで横にある。
これは穴場のキャンプ場ではないかと。普段、キャンプはしないのですが、こんな場所ならいつかしてみたいですね。
オロロンラインを北上する毎に、利尻富士が段々と大きくなって来ます。
そして、抜海からの利尻富士。ちょっと雲がかかってますが、ここからの利尻富士が一番大きく見えます。
朝の5時に札幌を発ったのですが、12時前には稚内に。(そこで「ボリューム亭」に向かい、ポークソテーとハンバーグカレーを食べた訳ですが、その詳細は5月5日に投稿した記事をご参照下さい。)
一応、ということで。
道中、宗谷岬にも。「最北端の地」とありますが、何か正確には「人が立ち入る事ができる範囲内で最北端」という事らしく。
とは言え。
ゴールデンウィーク中という事で、記念撮影の列が。皆さんあのモニュメントで、思い思いのポーズを決めて撮影されてました。
でも、この方の写真を撮る方は少なく。
間宮林蔵さんですね。樺太を探索して、樺太が島である事を確認した人物。江戸時代の「御庭番」、つまりは隠密ってやつですね。
今で言うところのスパイってところでしょうか。江戸時代のジェームズ・ボンドかイーサン・ハントか。そう思うと、途端に格好良く見える。
この国境の海を渡り、未踏の地である樺太を調べ上げたかと思うと、何とも浪漫を感じます。
その偉業もあって、ロシア本土と樺太の海峡も「間宮海峡」と名付けられた訳でしょうし、北海道における偉人のお一人ですね。
間宮さんのご尊顔を拝した後は、そのままオホーツク海側へ向かい、その道中、猿払の道の駅ではもう一人の偉人の名を目の当たりに。
「北海道」の名付け親、松浦武四郎さんですね。探検中の宿営地だったそうで。昨年は「北海道命名150年」と言う事で、色々イベント的なものも催されてました。
今じゃ、道の駅に車がズラリと並んでますが、昔はこんな気軽に来れるような場所じゃ無かった訳で、この地に辿り着くのは大変だった事でしょう。
この景色を眺めつつ、間宮さんや松浦さんの偉業に想いを馳せておりました。
やがて、浜頓別町へ。何やら「令和で初めて開業する道の駅」が浜頓別にできたとかで。しかも着いた日がオープンの日。
自分の知る浜頓別とはちょっと違う賑わいがあるなぁ…なんて横目で見つつ、道の駅はスルー。
宿のあるクッチャロ湖へ向かうと…
白鳥などの渡り鳥が沢山出迎えてくれました。今がピークなんですね。
鳥祭。役場の方が餌も与えてるようで、その担当の方は代々「白鳥王子」と呼ばれてるそうです。
一応、簡単な柵が歩道沿いにありまして、そのギリギリまで普通に鳥が寄って来ます。慣れてるのか、「白鳥王子」のお陰か分かりませんが、鳥達はやたらとのんびりしてます。
で、湖畔の温泉「ウィング」へ。ここのお湯は独特なトロミのような感触があって、入ると本当に肌がスベスベに。温泉付きのコテージなんてのも新しく出来たようですね。
ひと風呂浴びたら、夕食を。
浜頓別の名物の一つがこれ。
追加料金で毛蟹が一パイ付きます。
春先のものは「海明け」後の毛蟹なので、特に美味しいと。オホーツク海が流氷に閉ざされている間、その下で毛蟹は栄養をしっかり蓄えていて、冷たい海水で身も締まる。
なので、毛蟹を食べるにはこの上ない時期だったので、奮発して追加しました。その味わいは言わずもがな。一人で黙々と食べてました(笑)。
そしてデザートには、浜頓別町のもう一つの名物を。
地元の「松屋菓子店」の「松の実最中」と「牛乳もなか」。
自分には昔から馴染みの味です。
松の実最中には、程良い甘さで炊かれた粒あんが。牛乳もなかには、濃い練乳のような風味の白あんが。
実は札幌駅の「どさんこプラザ」でも売られてるんですが、やはり地元で買うと味も格別。皮の食感が良いんですよね。
これで
・青空に浮かび上がる利尻富士を眺めつつドライブ
・稚内のボリューム亭でポークソテー
・浜頓別の温泉で湯浴みを楽しむ
・毛蟹
・松の実最中
と、言った様々な目的は達成。
ただ、あともう一つ、今回の旅の目的が。
それは…また別の記事で。