新鹿山荘控帳

山荘管理人が季節の移ろいを、書きとめました
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「臭っさい右手」の出来事

2009-10-27 18:06:18 | ウオーキング
台風一過、通いなれた里山に出かけました。鳥たちはまだ山から下りてきていませんでした。
それでもウオーキングをかねて、刈り取りの終わった田の間を歩いていました。途中でバッテリーが上ってしまい、水路の上のコンクリートの蓋の上で、交換することにしました。土の上にカメラを置けませんから、乾いたコンクリートを探したのです。

農道の向こうから、犬を二匹連れた人がこちらに歩いてきます。コンクリートの上にザックを降ろし、ストラップを円く広げてカメラを置きました。カメラのバッテリーを外し、ザックからカメラケースを出して予備のバッテリーと交換しました。
予備のバッテリーをカメラに装着したときに、白い犬が走ってきました。

甘えるように私を見上げ体を私の足に擦り付けてきました。飼い主の老人が犬を呼んでいるようですが、犬はまったく飼い主に振り返りません。水路の上のコンクリートです。犬がストラップを引っ掛けても困ります。カメラを左手で持ち上げ、右手で犬に声をかけながら、頭を撫ぜました。

私は犬が大好きですから、見知らぬ犬でも甘えてくれれば可愛くなります。頭を右手で、グリグリ撫ぜたり顎の下を掻いてやったりしてやりました。この犬種はスピッツのようです。良く手入れされていて、白い毛並みの感触はとてもいいものです。
もう一頭はチンのようです。こちらも私にかまって欲しいように寄ってきます。スピッツはリードを外されているので、まったく私に体を持たれかけているようです。飼い主が、『何を撮影しているのですか』と話かけている間も、私の右側に回り込んで甘えます。頭を撫ぜながら『お手』をして見ました。飼い主の老人が『3年ぐらいやっていないので忘れているかも』と言いましたが、何とか足を上げて答えてくれました。
その内に体を投げ出し、仰向けになりました。おなかを掻いてくれとの催促です。当然掻いてやりました。久し振りに、犬を触りまくり、堪能しました。それでも30分くらいでしたか。

飼い主に挨拶をして、犬達と分かれて農道を歩き出しました。そこで気が付いたのです。
「右手が臭い」
嗅いでみると、たっぷり犬の臭いが付いています。ザックを背負って左手でカメラを持っています。犬の臭いは嫌いではありませんが、カメラに付ける事は出来ません。水路で手を洗おうと考えましたが、稲刈りの終わった水路は水を落としてあって手を洗えるほど水はありません。

鮎つりで賑わった川が近くにありますが、少々離れています。途中でシャッターチャンスがあってもカメラに臭いが付きますので、あきらめて川まで歩いていったのです。楽しい出来事のあった里山でした。


5月頃の水田です。左が川です。右の水田の中の農道での出来事でした。
コメント (2)
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