新鹿山荘控帳

山荘管理人が季節の移ろいを、書きとめました
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「昭和の名人完結編 三代目桂三木助」

2011-06-27 18:31:19 | 芸術鑑賞
先週購入していたのですが、やっと聞くことが出来ました。

何か大変新鮮な感じを受けたので、年譜を調べてみると昭和36年逝去となっています。私が落語に夢中になる前になくなっています。TBSの寄席などに通っていた頃にはもういなかった訳です。ですから落ち着いて聞いたのは、今日が初めてかもしれません。

①崇徳院
有名な崇徳院の「瀬をはやみ岩にせかるる滝川のわれても末に逢わむとぞ思う」の古歌を下敷きにした、大店の真面目な若旦那とこちらも大店の初心なお嬢さんの恋物語です。恋煩いの相手を出入りの職人達がてんやわんやで探します。

②ねずみ
老舗の宿屋を後添いと番頭に乗っ取られた元主人と一人息子が、その宿屋の向かいに汚い宿屋を営んでいます。その息子に誘われて泊まった左甚五郎が、事情を聞いて宿の名前にちなんで「ねずみ」の置物を彫ってくれます。そのねずみがたらいの中で動き回るのが有名になり、宿が大変繁盛します。向かいの宿屋の二人がそれを妬んで仕返しを・・・

③近日息子
どうしようもない大馬鹿息子に、「たまには人の先を読んで気を使うような事でもしろ」と、カリカリ叱ったところ馬鹿息子は父親がもうすぐ死ぬと気を廻し、医者や寺や近所に・・・

優しい聞きやすい語り口で、親しみを覚えました。ほとんど初めてでしたから、新鮮でした。この三席の中では、「ねずみ」が好きです。
集中して桂三木助を聴いて見たいと思った今日この頃です。

ここまで書いて、前回の「昭和の名人」を調べてみたら、最終回が桂三木助の「芝浜・へっつい幽霊」でした。なんということでしょう。早速聞いて見ます。

コメント
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