「オナガ」スマートな鳥なのに

大きな池の東側は堰堤になっています。高さ２０メートルほどでしょうかきれいに手入れされた草の斜面で、立ち入り禁止になっています。
（なのに先日そのフェンスを乗り越えて中年の夫婦が、昼飯を食べていました。奥さんはぶつぶつ言いながら、それでも夫の後を追いフェンスをよじ登っていました）

その斜面の底をまたぐように堰堤に沿って高架の道路が走っています。その道路の向こう側には、広大な県立公園の森が広がっています。
堰堤の方が高いので森の木々の頂を眺めることができます。
そんなところを、ギャーギャー鳴き声を立てながら中型の鳥の群れが飛んでいました。
見ていると、こんもりとした木の先端にその群れが止まりました。

冬の弱い朝日の光が、青灰色の背中にあたっています。それぞれがギャーギャーと朝礼を開いているようです。
「オナガ」は好きな鳥の一つです。スマートな体と長い尾、そして黒い帽子をかぶったような頭。
「ギャーギャー、ギーギー」鳴かなければ本当に素敵な鳥なのに。