東京都美術館 メトロポリタン美術館展

ニューヨークのセントラル・パークに建つメトロポリタン美術館、
約２００万点の所蔵品を誇る世界最大級のミュージアム。

その中で、「自然」をテーマに１３３点を厳選した
「メトロポリタン美術館展
　大地、海、空－４０００年の美への旅」が、
改装した東京都美術館で１月４日まで開催しています。

日本初公開のゴッホ「糸杉」

「ひまわり」に匹敵するような重要な作品ですが、
地中海地方では、墓地に植える糸杉は死の象徴とも。

天空にそびえ立つような糸杉、
ゴッホが精神病院に入院直後に描かれたものです。
自然と一体になり、夢中で描いた作品なのでしょう。

レンブラント「フローラ」

憂いのある表情の女性は、亡くなった妻のサスキアを
理想化して描かれたと言われています。
亡き妻の姿に絵を重ねあわせる
愛の深さを物語るようです。

この二人の巨匠の映画や芝居を観たり、本も読んでいて、
特に興味深く鑑賞しています。

自然がテーマの美術展なので、
華美な作品はありませんが
文明がどんなに発展しても
自然は人の心をとらえて離さないはずです。

東京都美術館
　東京都台東区上野公園

２０１２．１１．１０