盛衰の歴史をたどってきた首都デリーには、
数多くの遺跡が点在します。
その中でも、世界遺産に登録されたデリーの
3大スポットは見逃せません。
サウスデリーに広がるインド最古のイスラム建築群、
クトゥブ・ミーナールは、インド独自の建築スタイルが
生まれた記念すべき遺跡群となっているのです。
クトゥブ・ミーナールは、1199年にのちに奴隷王朝の
君主となるトルコ系軍人クトゥブッディーン・アイバクが、
北インドの征服を記念して造られたといわれています。
初めに塔とモスクが建設され、その後の歴代皇帝により
増築が繰り返され、現在の姿になりました。
純度100%に近い鉄柱は、4世紀に建てられてから
ほとんど錆びていないという注目すべき点も。
尖塔の高さは72.5m、インド最大の石造り建造物、
内部に379段の螺旋階段があるようです。
聖句がアラビア文字で刻まれたコーランのレリーフ、
円柱と角柱を組み合わせて異なる柱のデザイン、
各階それぞれ違う彫刻や装飾を施しています。
「勝利の塔」とも呼ばれています。
ヒンドゥー教寺院などを破壊して集めた建材も用いたり、
残骸を再利用したインド・イスラム建築。
ヒンドゥー教徒の多いインドでは、
不愉快に思われる方も多いかもしれません。
インド・デリー
2014.3.23