筑豊随一の規模を誇った
三井田川鉱業所伊田竪坑の跡地にある
石炭を主テーマとするユニークな
田川市石炭・歴史博物館。
「採炭現場のジオラマ」などで
石炭産業の歴史がわかるようになっています。
2011年、日本で初めてユネスコ世界記憶遺産に
登録された「山本作兵衛コレクション」
697点のうち、627点を所蔵。
炭鉱労働者として自ら体験のもと、
筑豊のヤマの仕事と生活を描いた記録画。
絵と共に書き込まれた解説文により、
筑豊のヤマの情景が蘇ります。
屋外には実際に炭坑で使用されていた
ロードヘッターや人車などの
大型機械類が展示されています。
石炭の輸送に活躍した蒸気機関車(9600型)
二本の煙突は、伊田竪坑の動力用として
設置された蒸気機関の排除用煙突。
1908年に築造された煉瓦造の煙突です。
復元の炭坑住宅も展示しています。
内部は明治・大正・昭和期の炭鉱の間取りが
再現されており、炭鉱王・伊藤伝右衛門の
本邸を見た後だけに興味深いものでした。
地下深部の石炭を採掘する竪坑の巻上機とともに
使用された竪坑櫓は、イギリス製の
バックステイ形で1909年に完成したもの。
竪坑櫓と二本煙突は国登録文化財、
経産省認定近代化産業遺産に指定されています。
福岡県田川市大字伊田2734ー1
2024.2.20
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