東京ドーム4.2個分もの広さがある
都会に残る貴重な森林緑地の自然教育園。
正式には国立科学博物館附属自然教育園といい、
天然記念物及び史跡に指定されています。
一部では紅葉も見ごろになっているようなので、
入場料の320円を支払い、数十年ぶりの入園。
トウモロコシのような形の赤い実が、
土からニョキっと出ていますよ。
赤くて美味しそうにも見えますが、
有毒で食べられないムサシアブミ(実)です。
400~500年前、白金長者と呼ばれる
豪族によって、外敵や野火を防ぐために
築かれたと考えられる土塁です。
江戸時代には、高松藩主松平氏の
下屋敷が置かれ、後に白金御料地となり、
1949年から一般公開されるようになりました。
樹齢300歳(400歳とも)のスダジイ。
自然教育園を江戸時代からずっと見守っています。
5月頃には香りで釘付けにしてくれるはず。
こちらがビュースポットのしいの巨木です。
池と湿地を中心に広がる水生植物園になっています。
港区にもこのような場所があるのですよ。
「もみじ」の代表のイロハモミジ(紅葉)が、
赤く綺麗に色づいていました。
イロハモミジの名前は、子どもたちが、
この葉の裂片を「いろはにほへと」と
数えたことによるそうです。
地球温暖化で冬の寒さが厳しくなくなり、
本州でも屋外で育ちやすくなっているシュロ。
1965年に3本だったシュロが2010年に2,324本と
異常繁殖しているようです。
園内各所で見られるムクロジやマンサクも
黄金色に色づいていました。
コナラ・ケヤキなどの落葉樹や
スダジイ・カシなどの常緑樹の森、
ススキやヨシが生える草原、
池や小川もある約20万㎡の緑地です。
松平氏下屋敷当時の面影を残す物語の松は、
ひょうたん池の近くにあります。
遊歩道から四季折々の草花や昆虫も観察ができます。
シロガネーゼの言葉も生まれた白金台には、
今も豊かな自然が残る森もあります。
東京都港区白金台5-21-5
2021.11.30
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