’08/04/22の朝刊記事から
マレーシア 聖火無事に通過
リレー前もみ合い 日本人3人保護
【シンガポール21日斎藤正明】北京五輪の聖火リレーが21日午後(日本時間同日午後)、マレーシアの首都クアラルンプールで行なわれた。
出発前、チベットの旗を振っていた日本人3人が観衆に小突かれ警察に保護される騒ぎがあったが、リレー自体は厳戒態勢下で進められ、大きな混乱なく終了した。
3人は同国ペナン州在住の男性と姉、姉の息子とみられる。
目撃者らによると、出発地点付近で「フリー・チベット(チベットに自由を)」と叫び、中国系と見られる人々に取り囲まれたと言う。
クアラルンプールの日本大使館などによると、3人がけがをしたとの情報はない。
地元警察は、チベットの旗を掲げた英国人女性1人も保護した。
リレーは激しい雨の中、市内中心部の独立広場から北東のペトロナス・ツインタワーまでの16.5キロで行なわれ、80人の走者が参加した。
’08/04/22の朝刊記事から
李大統領 天皇陛下に訪韓を要請
韓国の李明博大統領は21日、福田康夫首相との会談後、天皇、皇后両陛下と会見し、韓国訪問を正式に要請した。
天皇陛下は「外国訪問は政府が検討し、決定することですが、ご招待は感謝します」と答えた。
天皇陛下訪韓について、首相は同日、記者団に「今後検討して参りたい」と述べるにとどめ、町村信孝官房長官も記者会見で「いずれの機会にとは思っているが、具体的なスケジュールを検討する状況にない」と早期実現に否定的な見方を示した。
大統領は首脳会談後の共同記者会見で、「過去にとらわれて、未来に向かうに当たって支障があってはならない」と未来志向の日韓関係を強調。
天皇陛下の訪韓に関し、「特に問題はない」と述べ、実現に強い期待感を示した。
韓国はこれまでも天皇訪韓を繰り返し要請してきたが、歴史問題などの影響で実現していない。
大統領は首相官邸で開かれた夕食会に出席し、同日夜、羽田空港から特別機で帰国した。