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 何年か前の新聞記事 070110

080807 聖火リレー 厳戒態勢の中 北京市民熱狂

2017-08-29 10:26:59 | 中国
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’08/08/07の朝刊記事から

聖火リレー 厳戒態勢の中 北京市民熱狂

【北京6日酒井信太郎】物々しい警戒態勢の中、北京市民が熱狂した。

6日、五輪の聖火リレーが始まった北京市内。

五星紅旗がはためき、聖火到着を歓迎する祝福の声が響く沿道で、厳重な警備が威圧感を与える。
祭典の開幕を祝う儀式の成功に躍起となる当局と、地元開催を純粋に喜ぶ市民の姿とが、リレーの終着点で対照的に交錯した。



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聖火リレーは午前、明・清朝の皇帝が暮らした「故宮」を出発し、天安門広場周辺を巡った。

ルートには警察官、治安関係の市民ボランティアが立ち並び、ランナーを守るように壁をつくった。

この日の午前中、天安門広場近くのバス停と地下鉄駅は、市民が乗降できないようにするため、 バスと列車は素通り。

沿道に集まった群衆は、事前に当局が身元を確認済みの動員組のようで、一般の人たちは排除された形になった。



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午後、聖火は故宮から5キロほど南にある回族が多く住む地区へ向かった。

回族は、4日に爆弾テロが起きた新疆ウイグル自治区のウイグル民族と同じイスラム教徒。

テロの連鎖を警戒して、交差点には警察官が人間バリケードをつくった。



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だが、そんな分厚い警備態勢を上回ったのが市民の盛り上がりだった。

沿道は関係者と一般市民を隔てるようにロープで二重に仕切られていたが、聖火が近づくと、付近に住む回族の市民らがコース脇に殺到し、抑えきれなくなる場面もあった。





撮影機材
Kodak DC4800





080807 中国、ギョーザ中毒発生認める 情報公開 意図は不明

2017-08-19 19:41:07 | 中国
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’08/08/07の朝刊記事から

中国、ギョーザ中毒発生認める
情報公開 意図は不明


捜査が手詰まりだった中国製冷凍ギョーザの中毒事件は、6月に中国国内でも中毒を引き起こしていたことが判明し、8日の北京五輪開幕を前に、新たな展開を見せた。

洞爺湖サミット直前に情報を受け取りながら、政府は公表を避け、中国が情報公開で批判回避を図ったとの指摘も。

捜査の行方について関係当局の見方は真っ二つに分かれ、食の安全を揺るがした事件の決着は依然見えない。



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批判かわす狙いも

中国での中毒発生が報じられた6日朝。

平和記念式典出席のため広島市を訪れていた福田康夫首相は「(捜査は)進行中だと理解してほしい」と言葉を濁し、東京の警察庁では幹部が「外交の機微に触れる高度に政治的な問題。コメントできない」と口を閉ざした。

中国での被害が政府に伝わってから約1カ月。

中国での混入を確定的にする情報でありながら、政府が表立って動くことはなかった。

外務省幹部は「捜査機関でない我々が簡単に公表できる内容ではない」と釈明するが、中国の国運がかかる五輪前というタイミングについて配慮が働いた可能性は否定できない。

中国政府は6日、国内での中毒発生を認めた。

ある政府筋は「隠し続けるより、積極的に情報公開する方が、食の安全への決意が示せると判断したのではないか」と、中国側の意図を分析する。



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捜査の行方 未知数

国内混入の可能性について「極めて低い」(公安省幹部)との立場を堅持し、一時は日本側に責任があると言わんばかりの対応を見せた中国政府。

それが五輪を前に「行政の透明性を高めないと、内外の批判は免れない」(日中関係筋)との判断に傾いたという。

しかし、中国政府が自らの責任を認めた場合、自国民の不信感を買うのは確実。

ただでさえ貧富の格差、環境問題など政府への不満が高まる中、対日交渉でエラーを犯した印象を与えれば「不満爆発のはけ口になりかねない」(日中関係筋)。

中国では6日、中国国内で中毒事件が起きたことを伝えるメディアはなく、国内ウェブサイトにも関連の書き込みは見当たらない。

捜査は進展するのか。



DCP_0526ホテルクラリッジ

ある警察庁幹部は「中国次第で不透明。状況は変わらないかも」と悲観的だが、別の幹部は「中国も自国の事件を放置するわけにいかず、動きがあるのではないか」。

別の外務省幹部は五輪後に中国当局の捜査が進展するとの見方を示す。

「これで今までとは違ったストーリーが出てくる」

事件が食品業界や消費者に与えた影響は大きい。





撮影機材
Kodak DC4800





080807 ギョーザ中毒 中国認める

2017-08-08 19:59:17 | 中国
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’08/08/07の長官記事から

ギョーザ中毒 中国認める
日中首脳 捜査協力確認へ


外務省は6日、中国製冷凍ギョーザ中毒事件で、中国外務省が6月に同国内でギョーザによる中毒事件が発生したことを日本政府に対して公式に認めたと発表した。

福田康夫首相は8日の北京五輪開会式に合わせて行う胡錦濤国家主席、温家宝首相との日中首脳会談で、事件の真相究明に向けた捜査協力の強化を確認する方針だ。



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政府は中国国内で発生した中毒事件について、在北京日本大使館を通じて中国外務省に照会した。
これに対し、中国側は文書で「中国国内で6月中にギョーザによる中毒事件が発生したのは事実だ」と回答。

その上で「本件と日本で発生した事件との関連性を含め、引き続き捜査の必要性がある。中国側は本件を引き続き重視し、公安部で捜査を展開している」と説明した。
一方、町村信孝官房長官は6日午後の記者会見で、8日の日中首脳会談に関し「当然(事件に)触れることになる。できるだけ早く解決するため協力していくという話ではないか」と述べた。

これに関連し外務省幹部は、首脳会談を踏まえ、日中の捜査当局が合同捜査に踏み切るとの見通しを明らかにした。

ただ、中国公安当局は北京五輪期間中、テロ防止などの軽快に全力を挙げており、捜査協力が本格化するのは24日の五輪閉幕後になるとみられる。





撮影機材
Kodak DC4800