古新聞

 何年か前の新聞記事 070110

081112 「政治迫害」と抗議 陳前総統 強気崩さず

2023-01-11 21:36:12 | 台湾
IMGM0205-25

'08/11/12の朝刊記事から

「政治迫害」と抗議 陳前総統 強気崩さず

 【台北11日時事】「私は台湾のバスチーユに入獄する。皆さんさようなら」ー。
総統府機密費横領やマネーロンダリング(資金洗浄)などの疑いで逮捕手続きの進む陳水扁前総統。
11日午前、大勢の支持者に囲まれた陳氏は、フランス革命前の政治犯収容所「バスチーユ監獄」に例えて「政治迫害」であると訴え、最高検から連行される際には手錠を掲げて講義、強気の姿勢を崩さなかった。

 陳氏の政治家人生は2000年の総統就任で頂点を極めた。
しかし、独立志向を強めていき、その極端な言動や経済政策の失敗などで人心の離反を招き、支持率の低迷が続いた。
陳氏の失政は、3月の総統選で民進党が国民党の馬英九氏(現総統)に大敗する要因にもなった。

 陳氏は今年8月に資金洗浄疑惑が発覚してから、公の場に頻繁に登場し、自らの潔白を主張してきた。
会場には陳氏の支持者が多数集まり、その驚異的なカリスマ性をあらためて見せ付けた。

 資金洗浄疑惑では夫人のほか、長男やその妻が関与している疑いも浮上、一族が逮捕される可能性も指摘される。
陳氏は11日、「塀の中で残された月日と命を使ってみんなと頑張りたい」と訴えた。






081112 陳前台湾総統逮捕へ  機密費流用などの疑い

2023-01-11 21:29:29 | 台湾
IMGM0205-33

'08/11/12の朝刊記事から

陳前台湾総統逮捕へ
 機密費流用などの疑い


 【台北11日共同】台湾最高検は11日、総統府機密費の不正流用疑惑などに関与していたとして、当日午前に出頭した陳水扁前総統(57)の逮捕手続きを開始した。
陳氏は手錠をかけられた姿で台北地方裁判所に連行されたが、手続きの一環としての地裁による尋問で警官に殴られたと主張し、台湾大医学部での診察を要求。
地裁は要求を認め、陳氏は当日深夜、診察に向かった。

 陳氏は脳震盪だと主張。
診察のため逮捕手続きは一時中断された。
陳氏が逮捕されれば台湾総統経験者で初めてとなる。
陳氏は2000年、民主進歩党(民進党)初の総統として就任、今年5月まで2期8年を務め、台湾の自立化路線を進めた。
逮捕は党再建を図る民進党にとって大打撃となり、与野党対立の激化も予想される。

 最高検は国民党の馬英九政権発足を機に、捜査の本格化を宣言。
陳氏の聴取は今回で5回目だが、9月以降、元側近ら計9人を拘束し捜査を進めてきた。

 台湾メディアによると、陳氏の関与が疑われているのは総統府機密費の不正流用や、海外の銀行口座を使ったマネーロンダリング(資金洗浄)など5件。
最高検は2カ月以内の拘束期間中に起訴するかどうかを決める。



 陳 水扁(ちん・すいへん)氏 1951年2月18日、台湾台南県生まれ。台湾大学在学中に司法試験合格。79年、当局が民主化運動を弾圧した「美麗島事件)で被告を弁護。86年、主宰していた雑誌が名誉棄損に問われ、8カ月間入獄。立法委員(国会議員)を経て94〜98年に台北市長。2000年3月の総統選で民主進歩党(民進党)候補として当選。02年7月には党主席就任。04年3月の総統選で再選。同12月の立法院(国会)選敗北で党主席辞任。07年10月に党主席に復帰したが、今年1月の立法院選大敗で再び辞任。 (台北、共同)