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’08/07/04の朝刊記事から
領土問題 ロ大統領が発言
大幅譲歩は困難か
【モスクワ3日共同】北方四島の帰属を平和条約交渉の対象と明記した1993年の東京宣言を領土交渉の基礎の一つと位置付けたメドベージェフ・ロシア大統領の発言は、プーチン前大統領と異なり、対日外交でのなんかの可能性を示唆したものといえそうだ。
だが56年の日ソ共同宣言に沿って二島返還で幕引きを図ったプーチン氏の基本路線は堅持されるとみられ、早期の進展は期待薄だ。
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プーチン前大統領は、ロシアによる四島支配を「第二次大戦の結果」として正当化。
日ソ共同宣言に記された平和条約締結後の歯舞、色丹の二島返還での決着の意思を明確にしてきた。
メドベージェフ大統領も会見で、領土問題で性急な解決を求めないよう日本側に釘を刺しした上でロシアの外交政策は「何も変わらない」と明言した。
首相となったプーチン氏が外交面で今も影響力を維持する中、大幅な譲歩は困難とみられる。
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北海道洞爺湖サミットが開催される地元・北海道では、サミットを領土問題打開につなげたいとの意見が強いが、ロシアが反対する中、日本政府は領土問題をサミットの正式議題にしない方針だ。
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原油高で好景気が続き、日本企業の進出が相次いでいることもロシアの強気の対日外交を支えている。
領土問題が未解決でも、長年望んできた日本からの投資を得られたからだ。
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